TOEIC対策

【2026年最新】TOEFL・TOEICの違いとは?試験内容・難易度・スコア換算を徹底比較

LUMEN編集部(LUMEN編集部)
· 5月 2, 2026 · 15 min read · 更新: 4月 26, 2026

英語の資格試験として広く知られるTOEFLとTOEIC。
どちらもETS(Educational Testing Service)が開発・運営する試験ですが、目的や内容は大きく異なります。
「就職活動にはどちらが有利?」「留学にはどちらが必要?」と迷う方は少なくありません。
結論から言えば、国内就職・昇進ならTOEIC、海外留学・大学院進学ならTOEFLが主な選択肢です。
しかし近年はグローバル化が進み、目的によって最適な選択が変わるケースも増えています。
本記事では2026年最新の試験情報をもとに、両試験の違いをあらゆる角度から比較し、あなたに合った試験の選び方まで解説します。

目次

    TOEFLとTOEICはなぜ混同されやすいのか?基本を押さえよう

    TOEFLとTOEICは名前が似ていることもあり、英語学習を始めたばかりの方にとっては「何が違うのかわからない」と感じやすい試験です。まずはそれぞれの試験の基本情報を正確に理解し、混同されやすい理由を整理しておきましょう。

    TOEFLとは?試験の正式名称と目的

    TOEFLの正式名称は「Test of English as a Foreign Language」です。その名のとおり、英語を母語としない人々が英語圏の大学・大学院に進学する際に、アカデミックな場面で英語を運用できるかどうかを測定する目的で開発されました。現在主流の形式であるTOEFL iBT(Internet-Based Test)は、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能すべてをコンピュータ上で測定します。

    TOEFLは世界160か国以上で実施されており、12,000を超える教育機関が入学審査にTOEFLスコアを活用しています。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど主要な英語圏の大学はもちろん、ヨーロッパやアジアの大学でも広く認知されている国際的な試験です。

    ※参照:ETS TOEFL公式サイト

    TOEICとは?試験の正式名称と目的

    TOEICの正式名称は「Test of English for International Communication」です。名称が示すとおり、国際的なコミュニケーションの場面、とりわけビジネスや日常生活で必要とされる英語力を測定するために設計されました。日本で最も受験者数が多いのはTOEIC Listening & Reading Test(L&R)で、リスニングとリーディングの2技能を200問のマークシート形式で測定します。

    日本国内におけるTOEICの受験者数は非常に多く、2024年度のIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)公表データによると、年間約197万人が受験しています。日本企業の多くが採用・昇進の基準としてTOEICスコアを活用していることが、この高い受験者数の背景にあります。

    ※参照:IIBC TOEIC公式データ

    両試験が混同されやすい3つの理由

    TOEFLとTOEICが混同されやすい理由として、まず両試験ともにアメリカの非営利テスト開発機関であるETS(Educational Testing Service)が開発・運営していることが挙げられます。同じ開発元であるため、試験の信頼性や設計思想に共通する部分があると認識されがちです。

    次に、「TOEFL」と「TOEIC」という名称のアルファベットが非常に似ているという点があります。英語学習に馴染みがない方にとっては、わずか1〜2文字の違いしかないように見えるため、同じ試験の異なるバージョンだと誤解されることも珍しくありません。

    そして、どちらも世界規模で実施されている国際的な英語試験であるという共通点も混同の原因です。しかし実際には、TOEFLは主にアカデミックな英語力を測る留学向けの試験であり、TOEICは主にビジネス・日常英語のコミュニケーション力を測る試験です。目的が根本的に異なることを押さえておくことが重要です。

    TOEFLとTOEICの違いを一覧表で徹底比較

    ここでは、TOEFLとTOEICの違いを具体的な項目ごとに整理していきます。両試験を並べて比較することで、それぞれの特徴が明確になります。

    試験形式・セクション構成の違い

    TOEFL iBTはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をすべてコンピュータ上で受験する形式です。一方、TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの2技能をマークシート形式で受験する形式となっています。以下の表で試験構成を比較してみましょう。

    比較項目 TOEFL iBT TOEIC L&R
    測定技能 4技能(R・L・S・W) 2技能(L・R)
    試験形式 コンピュータ受験(CBT) マークシート(紙)
    リーディング 約35分・20問 75分・100問
    リスニング 約36分・28問 約45分・100問
    スピーキング 約16分・4問 なし
    ライティング 約29分・2問 なし
    合計試験時間 約2時間 約2時間
    総問題数 約54問 200問

    試験時間はどちらも約2時間とほぼ同じですが、問題数と出題形式が大きく異なります。TOEFL iBTは問題数こそ少ないものの、スピーキングではマイクに向かって解答を録音し、ライティングではタイピングでエッセイを作成するなど、アウトプット型の技能も求められる点が特徴です。

    出題テーマ・問題内容の違い

    出題されるテーマにも明確な違いがあります。TOEFL iBTはアカデミックな内容が中心で、リーディングでは天文学・生物学・歴史学・心理学といった大学レベルの学術的な文章が出題されます。リスニングでは大学の講義やキャンパス内での学生と教授の会話が題材となり、スピーキングやライティングでも講義内容を要約したり、自分の意見を論理的に述べたりする統合問題(Integrated Task)が含まれます。

    一方、TOEIC L&Rはビジネスや日常生活に即した内容が中心です。リスニングではオフィスでの会話、電話応対、会議のやり取り、空港や駅でのアナウンスなどが出題されます。リーディングではビジネスメール、広告、社内通知、新聞記事などが題材です。たとえば「会議室の予約変更に関するメールの内容を正確に読み取る問題」や「商品の広告から詳細を把握する問題」が典型的な例です。

    受験方法・受験料・試験会場の違い

    受験に関する実務的な違いも把握しておきましょう。

    比較項目 TOEFL iBT TOEIC L&R
    受験方法 テストセンターまたは自宅受験(Home Edition) 全国約80都市の公開会場
    受験料 US$245(約37,000円前後) 7,810円(税込)
    実施頻度 年間50回以上(ほぼ毎週末) 年間10回程度
    スコア有効期限 受験日から2年間 公式には有効期限なし(企業によっては2年以内を要求)
    結果通知 受験後4〜8日でオンライン閲覧可 試験日から約1か月後にオンライン閲覧可

    受験料に関しては、TOEFL iBTがUS$245(為替レートにより日本円で約37,000円前後)であるのに対し、TOEIC L&Rは7,810円と約5倍近い価格差があります。また、TOEFL iBTにはスコアの公式有効期限が2年間と定められていますが、TOEIC L&Rには公式な有効期限は設けられていません。ただし、多くの日本企業では直近2年以内のスコアを提出するよう求めるケースが一般的です。

    スコア制度と満点の違い

    スコアの仕組みも両試験では大きく異なります。TOEFL iBTは各セクション(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)がそれぞれ0〜30点で採点され、合計0〜120点が満点となります。一方、TOEIC L&Rはリスニングが5〜495点、リーディングが5〜495点で、合計10〜990点が満点です。

    スコアレポートの届き方にも違いがあります。TOEFL iBTは受験後4〜8日程度でETSのオンラインアカウントからスコアを確認でき、志望大学への公式スコア送付も受験時に4校まで無料で指定できます。TOEIC L&Rは試験日から約1か月後にオンラインで確認でき、公式認定証は試験日から約5週間後に届きます。再受験のルールに関しては、TOEFL iBTは前回受験日から3日後以降に再受験が可能で、TOEIC L&Rは次の公開テスト実施日から受験できる仕組みです。

    難易度を比較|TOEFLとTOEICはどちらが難しい?

    「TOEFLとTOEICはどちらが難しいのか?」は非常に多くの方が気になるポイントです。結論としては、一般的にTOEFL iBTのほうが難易度が高いとされています。ただし、測定する技能や出題内容が異なるため、単純比較には注意が必要です。

    求められる語彙レベルの違い

    TOEFL iBTで高スコアを目指す場合、学術論文や大学の講義で使われるアカデミックな語彙を含む約8,000〜10,000語レベルの語彙力が求められるとされています。たとえば「photosynthesis(光合成)」「demographic(人口統計学的な)」「epistemology(認識論)」といった専門的な単語が頻出します。

    一方、TOEIC L&Rで求められる語彙はビジネスや日常生活で使われる表現が中心で、約5,000〜7,000語レベルが目安です。「invoice(請求書)」「itinerary(旅程)」「quarterly(四半期ごとの)」など、仕事の現場で実際に使われる単語が中心となります。

    ただし、語彙の難易度だけで試験全体の難しさを判断することはできません。TOEIC L&Rは限られた時間内で200問を処理する速読・速聴のスピードが求められますし、引っかけ問題や細部の読み取りなど独自の難しさがあります。

    4技能 vs 2技能という構造的な難しさ

    TOEFL iBTが難しいとされる大きな理由のひとつが、4技能すべてを測定する構造にあります。リスニングとリーディングのインプット技能だけでなく、スピーキングとライティングのアウトプット技能も試験に含まれるため、対策範囲が格段に広くなります。

    特に難易度が高いとされるのが、TOEFL iBT独自の統合問題(Integrated Task)です。たとえばスピーキングセクションでは、短い文章を読んだ後に関連する講義を聞き、その内容を口頭で要約するという複合的なタスクが求められます。ライティングセクションでも同様に、読む・聞く・書くの3技能を同時に活用する出題形式があります。このような統合型の問題は、TOEIC L&Rにはない形式であり、英語の総合的な運用力が問われる点でハードルが高いと言えるでしょう。

    日本人受験者の平均スコアで見る難易度

    客観的なデータから難易度感を把握してみましょう。ETSが公表している国別スコアデータによると、TOEFL iBTにおける日本人受験者の平均スコアは約73点(120点満点中)です。これはアジア地域の中でも決して高い水準とは言えず、多くの受験者がスピーキングやライティングのセクションで苦戦していることがわかります。

    一方、TOEIC L&Rにおける日本人受験者の平均スコアは、IIBCの公表データによると約612点(990点満点中)です。TOEIC L&Rの場合、企業が一般的に求めるスコアの目安は600〜730点程度であるため、平均的な受験者がちょうどそのラインに位置していることになります。

    ※参照:ETS TOEFL Test and Score Data Summary

    ※参照:IIBC TOEIC L&R平均スコアデータ

    スコア換算表|TOEFLとTOEICの点数はどう対応する?

    「TOEFL iBTで80点を取れる人はTOEIC L&Rで何点くらい取れるのか?」という疑問は非常によく見かけます。ここでは、ETSが過去に公表したデータやCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基に、両試験のスコア対応の目安を示します。

    ETS公表データをもとにしたスコア換算の目安

    以下の表は、ETSの公表データおよびCEFRレベルとの対照表をもとに作成したスコア換算の目安です。あくまで参考値として活用してください。

    CEFRレベル TOEFL iBTスコア TOEIC L&Rスコア 英語力の目安
    C1(上級) 95〜120 945〜990 複雑な話題でも流暢に対応できる
    B2(中上級) 72〜94 785〜940 自分の専門分野で議論ができる
    B1(中級) 42〜71 550〜780 日常的な話題で意思疎通ができる
    A2(初級) 225〜545 基本的な表現が理解できる

    たとえば、TOEFL iBTで80点程度のスコアを持つ方は、TOEIC L&Rではおおむね800〜850点前後に相当すると考えられます。また、TOEFL iBTで100点を超える方はTOEIC L&Rでは950点以上に達している可能性が高いと言えるでしょう。

    ※参照:ETS TOEFL Score Comparison

    スコア換算を使うときの注意点

    スコア換算表を活用する際には、いくつかの重要な注意点があります。最も大きなポイントは、TOEFL iBTが4技能を測定するのに対し、TOEIC L&Rは2技能のみを測定するという構造的な違いです。測定対象が異なる以上、数値の単純な換算には限界があります。

    たとえば、TOEIC L&Rで900点を持つ方がTOEFL iBTで同等レベルの90点前後を取れるとは限りません。スピーキングやライティングの対策をしていなければ、TOEFL iBTでは期待よりも低いスコアになることが十分に考えられます。

    また、スコアの提出先が求めている試験を確認することが何よりも大切です。留学先の大学がTOEFL iBTのスコアを要求しているのに「TOEIC L&Rで同等レベルのスコアを持っています」と主張しても、通常は認められません。換算表はあくまで自分の英語力の全体像を把握するための参考資料として捉え、目的に合った試験を受験するようにしましょう。

    目的別に解説|あなたが受けるべき試験はどっち?

    TOEFLとTOEICの違いを理解したうえで、最も重要なのは「自分の目的に合った試験を選ぶこと」です。ここでは、代表的な3つの目的別に、どちらの試験を受けるべきかを解説します。

    国内就職・転職・昇進が目的ならTOEIC

    日本国内での就職活動、転職、社内昇進を目的とする場合は、TOEIC L&Rが圧倒的に有利です。IIBCが実施した「英語活用実態調査」によると、日本企業の約6割がTOEICスコアを採用・昇進の基準に活用しています。特に大手企業やグローバル企業では、エントリーシートや社内昇格試験においてTOEICスコアの提出を求めるケースが一般的です。

    具体的なスコアの目安としては、新卒採用の足切りラインとして600点を設定する企業が多く、海外駐在や管理職への昇進には730点〜860点を求める企業も少なくありません。外資系企業の場合は860点以上が望ましいとされるケースもあります。こうした背景から、国内のキャリア形成においてはTOEIC L&Rのスコアを保持しておくことが大きなアドバンテージとなります。

    ※参照:IIBC 企業における英語活用実態調査

    海外留学・大学院進学が目的ならTOEFL

    アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの英語圏の大学・大学院への留学を目指す場合は、TOEFL iBTが標準的な選択肢です。多くの大学が出願要件としてTOEFL iBTスコアの提出を求めており、一般的に学部課程では61〜80点以上、上位大学の大学院では90〜100点以上が目安とされています。

    TOEFL iBTが留学に適している理由は、試験そのものがアカデミックな英語力を測定する設計になっている点にあります。大学の講義を聞いて内容を理解する力、学術的な文章を読み解く力、自分の意見を論理的に述べる力、レポートやエッセイを書く力——これらは実際の留学生活で求められるスキルそのものであり、TOEFL iBTの対策がそのまま留学準備にもなるのです。

    英語力の総合的な証明が目的なら目的に合わせて選ぶ

    「特定の目的はないが、自分の英語力を客観的に把握したい」「将来の選択肢を広げるために英語資格を取得しておきたい」という場合は、現時点で最も活用する可能性が高いシーンを想定して選ぶのがおすすめです。

    国内でのキャリアを中心に考えている方は、まずTOEIC L&Rで高スコアを取得し、その後に留学や海外業務の可能性が出てきた段階でTOEFL iBTに挑戦するという段階的なアプローチも効果的です。また、2026年現在ではTOEIC Speaking & Writing Tests(S&W)を追加で受験することで、TOEIC側でも4技能の証明が可能です。自分がどのような場面で英語力を証明する必要があるかを具体的にイメージし、最適な試験を選択しましょう。

    TOEFLとTOEIC、どちらを受けるか決めるための3ステップ

    ここまでの内容を踏まえて、自分に合った試験を選ぶための具体的なステップを紹介します。以下のフローに沿って考えることで、迷いなく受験する試験を決定できるでしょう。

    STEP1 目的を明確にする:留学・進学が目的か、就職・昇進が目的かを整理する
    STEP2 提出先の要件を確認する:志望大学や企業がどちらの試験スコアを求めているかを調べる
    STEP3 現在の英語力と準備期間を考慮する:4技能対策の時間が取れるか、費用は許容範囲かを検討する

    STEP1では、自分が英語スコアを何のために使うの

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    英語学習メディアLUMEN編集部。TOEIC・英検・TOEFLなど英語資格の対策法と、効果的な英語学習法を発信しています。

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