大人になってからでも間に合う!本当に身につく英語勉強法

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あなたは、大人になったら英語の勉強は、無理だ、ハードルが高すぎる、、、大人になったら英語の勉強は、もうあきらめるしかないよ。などと、嘆かれていませんか?

今回は、そんな方々に大人になっても「コツ」さえつかめばあまりお金をかけずに英会話が出来るようになる、大人のための英語の勉強方法をご紹介させていただきます。

ここで一つ注意していただきたいのは、生まれも育ちも日本なのに、日本語が話せない、または日本語が理解できない大人の日本人の方々には、残念ながら英語も話せない、または英語も理解できない場合があります。

しかし、生まれも育ちも日本で、日本語が話せる、または日本語が理解できる大人の日本人の方々は、この勉強方法、この「コツ」を効果的に使えば、英語が話せるようになるはずです!それでは、希望を持ち前に進みましょう!

「シュリちゃん」は大人になって、10ヶ国語以上の言葉をマスターしました!

ヨハン・ルートヴィヒ・ハインリヒ・ユリウス・シュリーマン(Johann Ludwig Heinrich Julius Schliemann 1822 – 1890年)さんは、ドイツの実業家でアマチュア考古学者です。子供の頃に知ったギリシア神話の伝説都市「トロイア」は実在すると固く信じて遺跡発屈でその実在を証明しました。日本で人気のある元ボディビルダー、映画俳優、元政治家、実業家のシュワルツェネッガーさんが、「シュワちゃん」なら、この語学の達人、シュリーマンさんは、敬意をこめて、「シュリちゃん」と呼ばせていただこうと思います。

この「シュリちゃん」の何がすごいかと言うと、母国語のドイツ語のほかに、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語、ポーランド語、イタリア語、現代ギリシア語および古代ギリシア語、ヘブライ語、ラテン語、ロシア語、アラビア語とトルコ語に精通し、何と10ヶ国語以上の言葉が話せたそうです。

「シュリちゃん」は、家庭が貧しく14歳で学校を中退し、食品会社の見習い従業員となります。当時は10時間以上の長時間労働が当たり前で、語学の学習を本格的に始められたのは、時間的な余裕とネイティブの先生が雇える経済的な余裕ができた20代の半ばごろからだそうです。

「シュリちゃん」がマスターした言葉の殆どは、言語学的には比較的近い言語の印欧語族に属しますが、その語学学習方法は非常に参考になるもので、自身の著書『古代への情熱 シュリーマン自伝』で詳述されています。

加えて「シュリちゃん」の人生そのものが、波乱万丈、中学を中退して食品会社の見習い従業員から実業家として大成功を収めるまで、そして実業界から引退してギリシア神話の伝説都市「トロイア」の実在を証明した非常に興味のある人生なので、自身の著書『古代への情熱 シュリーマン自伝』を、お近くの図書館で借りて是非とも一読されることをお勧めします。

それでは、大人になってから、多言語をマスターした、「シュリちゃん」の学習方法をご紹介しましょう。

「シュリちゃん」の語学学習方法

1.非常に多くの音読をする

あなたは、「英語が話せるようになったら、英語をどんどん話すよ」なんて思われていませんか?これは、「泳げるようになったら、プールに入るよ」と言っているのと同じことです。語学の上達方法は、やはりその外国語をどんどん話すことです!

以前、英会話学校で講師をしていた時に、生徒さんで年金暮らしの年配の女性生徒さんがおられました。英会話が趣味で、ゆっくりですが、丁寧な英語を話されました。そして、この方が空いた教室の中で、壁に向かい、ジェスチャーも入れて英語を話されているのを何度も見かけました。

この女性の英会話は、ゆっくりですが、確実に上達していきました。言葉は、「話してこそ言葉です」恥ずかしがらずに、声に出してどんどん話しましょう。

2.学習する外国語から自分の母国語に翻訳しない

これは、外国語を学ぶときに、常に言われることです。日本人の初級の方には、少し難しいことだと思いますが、心がけていないと上達は見込めません。英会話をするときに、英語を聞いて、それを日本語に直し、その答えを日本語で考えて、日本語の答えを出し、また、それを英語に直して答えるのでは、時間がかかりすぎるのです。

英会話が上達してくると、やがてご自分でも経験されると思いますが、「今、英語を聞いて、日本語を介さずにそれにストレートに英語で答えられたよ」と小躍りして喜ぶ経験が待っているのです。その経験がどんどん回数を増やして起これば、あなたの英会話は、中級以上の実力だという事になります。

3.常に自分が興味を持つテーマを選んで作文をする

興味を持つテーマに自分が学んだ英語のフレーズや単語を駆使して、作文します。この時も日本語で考えたものを英語に直すのではなく、英語で英語らしい表現を考えて作文していきます。

4.その作文をネイティブに添削してもらう

3の作文を、ネイティブの先生に直してもらいます。そして、修正が必要な理由も理解できるまで説明してもらいます。必ず、どうして修正が必要なのか聞いて理解してください。

そして、そのミスは二度としない様に心掛けます。もう一度強調しますが、先生には報酬を支払うことになりますので、恥ずかしがらないで、どうして修正が必要なのか聞いて理解してください。

5.添削してもらった作文を暗記して、次の時間に暗唱する

二度と同じミスを起こさない為にも、そして英語らしい英語をマスターする為にも、修正してもらった文章を暗記します。そしてそれを、何度も何度も暗唱するのです。

6.毎日必ず、その外国語の学習に1時間以上をあてる

「シュリちゃん」は、比較的短期間に一つの外国語をマスターしています。その期間は、半年から長くても一年以内です。あまりだらだらと学ぶのではなく、短期集中で取り組みます。初級の英会話をマスターするなら、中学で学んだ英語を基にすれば、十分ですので、半年から一年以内にマスターできるように毎日、一時間以上の時間をあてます。

以上が「シュリちゃん」の6つの「コツ」ですが、一つ目の外国語をマスターすると二つ目の外国語をマスターすることは、一つ目よりもかなり楽になります。私は、英語の後にスペイン語、その次にタイ語をやりました。

英語は殆どネイティブレベルですが、アメリカで英語をマスターした日本人の多くは、スペイン語に挑戦するものです。そして、日本人にとって発音が非常に簡単なスペイン語は、どんどん話せるようになるものです。

スペイン語は、ポルトガル語やイタリア語、そしてフランス語とルーマニア語を学ぶ時にも、応用できます。これらの言葉は、同系のロマンス系の言葉だからです。タイ語は初級ですが、声調があるこの美しい言葉をマスター出来れば、私が世界で一番美しい言葉だと思う、同じ声調がある北京語を学ぶ時にも役に立つと考えています。

いずれにしても、二つ目、三つ目の外国語にトライする前に、まず一つ目の関門、英語をやり直してみましょう。それでは、私の「大人のやり直し英語勉強法」をご説明させていただきましょう。

あなたもできる「大人のやり直し英語勉強法」

ここでは、半年から一年以内に初級の英会話が出来るようになる勉強法をご説明します。

私は、アメリカに留学して居残り、アメリカの主要都市で20年以上働きました。日本の大学に在学中から、将来はニューヨークへ行くと心に決めていましたので、英会話には力を入れていました。アメリカ人宣教師夫妻がいる教会にも通いましたし、大学の英会話を担当していたアメリカ人講師とも出来るだけ話す機会を持ちました。

特にその講師はニューヨークの大学を卒業していたので、ニューヨークの事情などもよく質問しました。アルバイトも空港の出発ロビーにあるレストラン・バーで働きました。外国人客の応対は私の担当になりましたし、お金を稼ぎながら英語が学べる非常に素晴らしい時間を過ごせました。ですから、日本でもやり方次第で英語はマスターできると考えます。

確かにニューヨーク、マンハッタンの真ん中の日本レストランでウエイターとして働き始めて、アメリカ人と会話することで、飛躍的に英語力が伸びたのは事実ですが、ウエイターとしてアルバイトをしたことで、アメリカ人の考え方や振る舞い方も勉強させてもらいました。今でも思い出すと、あの頃は本当にエンジョイしていたと思います。

それではまず、英語を話すときに注意することから、お話ししましょう。

1.英会話は常にテンションを上げて聞き・話す

日本語では、あまりテンションを上げて話すことはありません。日本人は単一民族で同じ日本語を話しその社会も日本人にとっては、非常に分かり易いものです。それほど努力して自分が話していることを相手に理解してもらう必要がないからです。

しかし、アメリカは違います。アメリカでは建国の歴史をみれば、各国から移住してきた移民からなる国です。約束事は一つ「英語を話してコミュニケーションをとる」という事です。民族的、宗教的、文化的にも違う人達が話し合えば、テンションも自然に上がってしまうのです。それが、アメリカでの日常会話に伝統として残っていると思うのです。

私が英語を話す時には、少し「お馬鹿さん」になったように、少しテンションを上げて、常に大げさな話し手、大げさな聞き手となります。相手があなたの会話に乗ってくるかは、これにもよりますので、これは重要なポイントだと心得ておいて下さい。

2.心を開いて、ユーモアを常に交えた話を試みようとする

私は神戸出身の関西人ですが、日本人の中では、英会話には関西人が一番向いていると思います。それは、関西人は喋りに対しては人一倍気を使いますし、「オチ」のある、「ユーモア」のある話を心掛けるからです。話す時にテンションを上げて話すのもアメリカ人的です。

普段から「ユーモア」を入れた喋りを覚えていて、それを会話に使ってみるのも、良いことだと思います。例えば、私は、もし会話をしている間に、「あなたは面白い人だね」とか言われると、これはしめたと、アメリカ人なら多分誰もが観た映画、Goodfellasという1990年の少し古い映画の有名な場面の科白を一方的に使うことにしています。

  • “What do you mean I’m funny?”
  • “You mean the way I talk? Funny how?”
  • “Wait! He’s a big boy. He knows what he said. Funny, how?”
  • “Funny like a clown? Do I amuse you? Do I make you laugh?”

これに対して、相手は最初少し当惑しますが、すぐに映画の有名な場面のセリフだと気づき、大笑いするのです。それこそ、“You are really funny”となるのです。

それでは、次にどれくらいの目標を目指すのかをご説明しましょう。

3.「オグちゃん」の「ベーシック・イングリッシュ(Basic English)」!

「ベーシック・イングリッシュ(Basic English)」は、英国の作家、哲学者で言語学者のチャールズ・ケイ・オグデン氏(Charles Kay Ogden)が提唱しました。「ベーシック・イングリッシュ(Basic English)」とは、850語と厳選された数少ない基礎語とその使用ルールを用いて全ての事象を英語で表現しようとする会話方法です。

850の英単語を使用することで、様々なことが表現できるという考え方が素晴らしいと思いませんか?日本人にとっては救いの神とも思えるオグデン氏に敬意を払い、これからは「オグちゃん」と呼ばせていただきます。

「ベーシック・イングリッシュ(Basic English)」につきましては、下記のウィキペディアをご参照ください。

「ベーシック英語」ベーシック英語 – Wikipedia

文部科学省の「学習指導要領」によると、中学で学ぶ英単語は900語程度なので、「オグちゃん」の「ベーシック・イングリッシュ(Basic English)」の単語数と同じくらいの英単語数ですね。ここで、特に注意していただきたいのは、単語リストの動作に関するもの(100語)です。

動詞の数が、come get give go keep let make put take be do have say see sendseemとなります。ここでseem以外の15の基礎動詞は不規則動詞です。不規則動詞は、かなり古い時代から使用されていた動詞で、前置詞との組み合わせで、色々な動詞表現ができます。だから、リストアップされた動詞16語だけで、色々な動詞的表現が出来るという事なのです。

つまり、「オグちゃん」の「ベーシック・イングリッシュ(Basic English)」と中学で勉強した英単語を使えば、日常会話には事欠かないという事です。そして、特にお勧めするのが、ご自分でこの基本単語の英英辞典を作成することです。作成する為に使う英英辞典は子供向けの辞典です。このサイトで、例えばcome を検索して、下の部分をコピペして、

Come

part of speech: verb

sounds like: kuhm

definition 1:

When you tell a dog to come, it means you want the dog to run or walk to the place where you are.If your mom tells you to come home, it means she wants you to leave where you are and walk or ride home.

examples:

Sydney told her little brother to come and see a big insect on her shoe.

I asked my friend Kelvin to come to my house tomorrow after school.

definition 2:

When you come into a room, it means that you enter the room.

ここでは、enterと言う動詞がcome intoで表せることが分かります。

examples:

We have to take our shoes off when we come into our house.

When I first came to my school, I didn’t know anybody, but now I have lots of friends.

definition 3:

We often use the word come when we talk about the order of things. If the cake and ice cream come after dinner, it means that the cake and ice cream follow the dinner. If your name comes before your friend’s name on a list, it means that your name is above your friend’s name.

examples:

In the alphabet, G comes after F.

For my class, lunch comes after story time.

と言う、ページを作成します。

他の単語についても同じように作成して、850語から900語の単語帳を完成するのです。

それから、この単語帳は、何度も何度も本を読むように読んで、理解するのです。なぜこんなことをするのかという目的は、英語から日本語に翻訳をしない癖をつけるためなのです。

全ての英単語は子供用の辞書で使用されている単語なので、翻訳なしで、英語を英語として理解できるはずで、日本語の翻訳なしに英語を理解する感覚を体験してください。同時に日常英会話で使用する基本単語を確認できます。

ここで使用する子供向け英英辞典のサイトは下記です。どんどん単語帳を作成しましょう!

Wordsmyth Kids

WILD application

4.日常英会話で注意が必要な点を理解する

A)、頻繁に主語が省略されます。

Never been there. そこには、行ったことはないね。

Gotta go now. さあ、今行かなきゃ!

No need to worry about it. それについて心配する必要なんてないさ。

Been in Tokyo long. 東京には長くいるの?

急に主語を省略して尋ねられたりすると、驚いて会話についていけません。日本語の日常会話でも頻繁に起こることで、慣れれば問題ありません。

B)、常に省略形を使用する。

He is >>> He’sShe has been >>> She’s been, I would >>> I’d,

I shoud have >>> I should’ve, I should not have >>>> I shouldn’t’ve,

I will >>> I’ll, 等々で、省略形で話す癖をつけると、聞き取りにも役立ちます。

C)、先にも触れましたが、日常会話では、句動詞が頻繁に使用されます。句動詞をマスターすることが、日常英会話の上達には不可欠です。

日常会話では、頻繁に基礎動詞と前置詞の組み合わせで作られる句動詞が使用されます。それに精通して使えることが必要です。一つ一つの発音にも注意が必要です。

例えば、to endure(我慢する)は、to put up withで、発音は「プタッピズ」とリエゾンされて一語のように発音されます。リエゾンには法則がありますので、一つ一つの法則を理解して、自分でもそのように発音すれば、スピーキングだけではなく、リスニングの向上にも役に立ちます。

例を上げると、get up は、ゲットアップではなくて(ゲタプ)、check him outは、チェックヒムアウトではなくて(チェキムアウト)、turn it offは、ターンイットオフではなくて(ターニトフ)と発音されます。

D)、句動詞で説明したリエゾンの法則を更に学ぶのには、フォニックスを学ぶことが非常に役に立ちます。

フォニックスとは19世紀の初めに子どものために考案されました。フォニックスは英語の「音」と「文字」を結びつける規則で、音声学的解釈に基づいて発音と文字の綴りの関係を子供やその言語を母国語としない語学初心者に学ばせる指導法です。このフォニックスを学ぶことで、リスニングが苦手な方は、リスニングが得意になることもできます。

以上の四点を重要なポイントとしてあげましたが、別の機会に個別に詳細を説明させていただこうと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「大人になったら英語の勉強は、無理だ、ハードルが高すぎる」

「大人になったら英語の勉強は、もう、あきらめるしかないよ」

などと、嘆く必要はありません!

あなたもできる「大人のやり直し英語勉強法」でご紹介した4つのポイントを理解していただき、「シュリちゃん」の語学学習方法も参考にして、日常英会話の勉強をして頂ければ、日常英会話の初級までは問題なく進めることだと思います。

各々ポイントの詳細は、いずれ別の機会に具体例を豊富にご紹介させていただきます。又、併せて色々と参考になる無料のサイトなどもご紹介させていただきますので、楽しみにしてお待ちください。今回は、最後まで有難うございました。

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