脱・初心者!1日30分で上達する英会話勉強法

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あなたは自分の英会話レベルに満足していますか?答えが「NO」なら、今の自分のレベルはどのくらいだと思いますか?

「初心者に毛が生えたレベル」や「初中級」など、自信のない人も多いのではないでしょうか。

日本は巨大な英会話ビジネスの市場がありながら、初心者の数が多いという珍しい国です。スクールに何年通っても、ラジオ英会話を毎日聞いても、伸びない人は伸びない。一体何が原因なのでしょうか。

初級からなかなか抜け出せない人、TOEIC700点以上まではがんばったけれどもそこから伸びないという人、すべての人に共通する勉強法をご紹介します。

1 私が失敗した勉強法

「日本の英語教育は英会話に不向きらしい」ということは、いまや誰でも知っています。正確には「英会話に不向き」というよりも「受験勉強向き」にできていますので、そもそも勉強の目的が違います。じゃあ同じように日本で育ったのに英語ペラペラの人はどうやって勉強したんだろう。

なるべく安く 、時間をかけないで英語が話せるようにならないかな。そう思ってネットで検索したり、本屋で英会話上達のための本を立ち読みしたりする人も多いでしょう。私も昔は「英会話勉強法マニア」でした。

英語というタイトルが付いた雑誌があれば立ち読みし、テキストではなく勉強法の本を読んでは「これだ!」と飛びついたり。私が今まで試して続かなかった勉強法はこんなにあります。

・好きな映画を字幕なしで見る

→2時間ずっと単語を調べながら見るのことに疲れて続かず

・簡単な本を原書で読む

→子供でも読めるハリーポッターを買ったが面白くなる前にぶ厚すぎて挫折

・ラジオ英会話を毎日聞く

→英語より日本語の解説が多すぎて進歩が感じられず

・テレビ英会話を見る

→上に同じ

・流行りの速読本を買う

→興味ないテーマで読み通せず

・流行りの単語集を買う

→赤いシートで隠して覚えるのが受験を連想させ嫌になる

・外国人の友人と話す

→上記すべて失敗しているため英会話の基礎力がなく、話が続かない

いかがでしょうか。

「お金をかけないで楽して勉強したい!」を追求した結果、お金どころか時間も失いました。

あの時いろんな勉強法に手を出さず、本当に自分に合った方法をコツコツ続けていれば、今よりもっと早く上達しただろうと思います。記憶力の良い、若い時期に遠回りをしたことが悔やまれます。

2 まず超えなければいけないのは「初級の壁」

英語に限らず外国語を勉強するときにまずぶつかるのが「初級の壁」、続いて「中級の壁」です。「初級の壁」とは、以下の状況から先に進まなくなってしまうことです。

  • 身近な話題は話せるが、少し複雑なテーマになると言えない
  • ゆっくり話してもらうと大体理解できるが、ナチュラルスピードだと聞き取れない
  • わからない単語があると、前後の文脈から意味を予測できずそこで止まってしまう
  • いったん頭の中で日本語から英語に翻訳するので時間がかかる

まだ英語脳ができていないので話すのも聞くのも遅く、知っている単語が少ないため理解できる内容が身近なものに限られます。ただしまったく英会話ができない人から見るとこのレベルでも「英語が話せてすごい」と感じます。初心者の人はまず「初級の壁にぶつかったな」と思えるぐらいの勉強と場数をこなしましょう。

続いて「中級の壁」にはこのような特徴があります。

  • 話すときに正確さよりもスピードを重視するため、文法がぐちゃぐちゃで単語だけで話してしまう
  • 知っている限られた単語で会話が成立するので、使用頻度が低い単語を覚えられない
  • 「日常会話ができる」という目的を達成してしまったため、更なるレベルアップへのモチベーションが上がらない

中級の壁にぶつかっている人の中には、これ以上勉強する意味が感じられずそのレベルに留まっている人も多いです。私もその中に入ります。しかしこの「初級の壁」と「中級の壁」の間は、ぐんぐん英会話力が伸びる楽しい期間です。初心者の人は、まず初級の壁を越えるまであきらめずにがんばってください。

3 初心者を脱却できない3つの原因

昔の私のように思い立って勉強を始めたけども続かず、いつまでも初心者のループをぐるぐる回ってしまう人は多いでしょう。その主な原因は3つあります。

3-2 上達しない期間が長い

挫折の一番の原因がこれです。英会話の勉強って、少しやれば少し伸び、たくさんやればその分早く進む、というものではありません。最初はやってもやっても進歩が感じられない期間が続きます。そしてある日、突然わかるようになるのです。有名なヘレン・ケラーのエピソードを思い出してください。見えない・聞こえない・話せないの三重苦を背負っていたヘレン・ケラーは子供の頃教育を受けておず、世の中に言葉というものがあることを知りませんでした。

そんな彼女に、家庭教師のサリバンが物と言葉の関連性を教えていき、何度も何度もインプットを重ねます。ヘレンの中の言葉は毎日の積み重ねで少しずつ覚えたのではなく、ある日井戸水に触れたことがきっかけで急にあふれ出します。あなたの英語力もこれと同じです。始めは様々な方法で頭の中のコップに英語をという水をそそぎ込んでください。

ひたすらインプットを続けても話せない、聞きとれない時間は一番つらく、挫折しやすいものです。しかしまったく進歩していないわけではありません。むしろあふれるまでどんどん水をためるべきなのです。

3-3 いきなり難しい方法を試すから続かない

どんなに論理的で、憧れのあの人がやっている勉強法でも、あなたにとって難しすぎたら続きません。私も「映画好きは英語字幕で見ろ」とか「語彙を覚えたければ読書が一番」とかいうのを間に受けていました。しかし勉強法はあくまで他人の誰かが成功した方法です。ひどい場合は、試してすらいないのにさも効果がありそうに宣伝している場合もあります。英会話を勉強するなら今の自分のレベルを冷静に考え、その少し上くらいのものに触れるのが一番です。

3-4 話す・聞く・読む・書くの4技能が伸ばせていない

英語は言葉ですから、例えば「話す」だけをものすごく上達させることは難しいです。「話す」を極めることによって他の能力も上がることはありますが、反対に他の能力が低いために「話す」の足をひっぱることの方が多いです。語学に必要な4技能のうち、「聞く」「読む」はインプットの作業、「話す」「書く」はアウトプットの作業です。これらをセットで勉強していく方が、お互いの進歩をお互いが助け、結果的に上達は早くなります。

そして先ほどのヘレン・ケラーの例を思い出してみると、始めにインプットを大量にしないと、アウトプットはできません。英会話の勉強を始めるときは「話す」「書く」よりも「聞く」「読む」の時間を増やしましょう。

4 話したい内容もないのに勉強してるの?

英語を使ってやりたいこと、つまり目的を決めてそれに合った勉強をすれば効率よく学べる、と言われます。確かにそれはそうなのですが、「外国人と話したいからスピーキングの練習をしよう」とか「ビジネスで経済の話がしたいから英語ニュースを見よう」とか、その程度のぼんやりした目的だけでは難しいでしょう。英会話のモチベーションが最も上がりやすいのはどんな時だと思いますか。

それは海外旅行に行った時です。日本語が通じない環境で実際に英語を使ってみて「あの時もっと話せていれば…」と悔しい思いを味わうこと。

その瞬間がもっとも具体的に、

  • いつ
  • どこで
  • 誰に
  • どんなことを言いたいか

がイメージできます。もしあとでその英語を調べたりすれば、のちのちずっと忘れないでしょう。「次に同じ状況が来たら絶対使うぞ」と思えるからです。私も英語学習に本気になったきっかけは、大学でオーストラリア人の友達ができたことでした。

彼らは時々「どうして日本人はクジラを食べるの?」とか「どうして日本人は6年も英語を習ってるのに話せないの?」といった質問を私にしてきました。日本人の立場として答えたい気持ちはあるのに、英語ができないばかりに何も言えない。次会った時に答えられるよう、英語だけではなく日本語で質問に対する自分の意見もしっかり考えました。

「これについて話したい」という具体的な内容があって始めて、言葉に対するモチベーションが生まれたのです。

もしあなたが海外旅行のために英語を勉強したいのなら、「トイレはどこですか」とか「これはいくらですか」とかそういうフレーズさえ覚えれば最低限の旅行はできます。スマホで音声を流してくれるアプリもありますし。

「それよりももっと話したいんだ」、そう思っているならその理由はなんですか。どんな人と、何を話したいのでしょう。あなたにとって英語を習得した先にあるゴールはなんでしょうか。ビジネスの場合は、英語を使ってどうなりたいのでしょうか。今の会社での昇給でしょうか。それとも転職でしょうか。

他業種に転職希望なら、必要なのは英語の勉強だけでしょうか。それをいつまでに達成したいですか?英語を本気で身につけようと思うと時間がかかります。ぼんやりしたビジョンしかないとそれを乗り切るモチベーションが維持できません。逆に目標がはっきりしていればいるほど、そこに到達するまではがんばろう、と思えます。今具体的に思い浮かばないけど勉強したい、という人はとりあえずTOEICの試験に申し込んでもいいです。履歴書に書けるようにTOEICで700点取りたい、というのも十分具体的な目標です。

5 本気なら毎日30分、英語のために使おう

1日30分、1週間にすると3.5時間。

それぐらいなら週末にまとめて勉強できる、と思うかもしれませんが、週一で3時間勉強するより毎日30分勉強するほ方が記憶への定着が良いです。しかし問題はどうやって勉強を習慣化するかです。それが簡単にできるならとっくに上達してますよね。

「じゃあ仕事が終わるのが午後7時だから、8時からにしよう」と時間を決めてしまうと、意外と長続きしません。急な予定や見たいテレビで簡単にキャンセルされるからです。勉強を習慣化しやすい例としては以下のようなものがあります。

  • 夜8時~11時の間の30分を使うなど、はばを持たせる
  • 毎晩お風呂から出たあとの30分など、すでにある習慣とセットにする
  • ながら勉強はしない。テレビもネットも携帯も遮断して30分英語のみに集中する
  • 「聞く」「読む」「話す」「書く」の勉強を、週や曜日で振り分けると飽きにくい

毎日30分という短い時間だからこそ中身のある濃い勉強をしましょう。私は最初、家だとどうしても気が散るので会社近くの静かなマクドナルドで勉強していました。コーヒーも安いですしね。朝の30分を使っても集中しやすいです。気分がのった日は30分以上続けてもいいですが、疲れてきたら無理せず翌日に回しましょう。大切なのは一気に詰め込むことではなく、勉強を毎日の習慣にしてしまうことです。

6 英語に慣れることと単に勉強に慣れることの違い

毎日英語に触れて英語に慣れることは大切ですが、それは「英語の勉強に慣れる」こととは違います。「英語に慣れる」とは、英語で考え、英語で情報を得ることができるようになるということです。

ポイントは教材選びにあります。

テキストを開いて、英語より日本語の説明の方が多いものは避けましょう。中学英語もあやふやでそこから復習、という場合は最初だけ日本語の解説があるテキストを使ってもいいですが、そうじゃない人は英語だけのテキストを使う方が上達します。ただし英語ニュースや動画サイトをだらだら見ても意味がありません。頭を使わない楽な勉強法では、時間に対し得られるものが少ないのです。

英語の動画、例えば有名なTEDを見るのならこんな手順を踏みましょう。

  1. 英語字幕で見る
  2. わからない単語を辞書で調べもう一度見る
  3. それでも不明なところは日本語訳で確認
  4. 翌日に英語訳で見て全部わかるか確認する
  5. わからなければまた1からやり直す

勉強に復習は欠かせません。毎日勉強していれば、前日やったことをまだ覚えているので、復習に時間がかかることもありません。

6-2 英語を英語で理解できるオススメのテキスト

説明の英語がわかりやすく、練習問題も豊富な文法テキストがこちらです。

English Grammar in Use 

洋書なので安くはないですが、複数の文法書を買うよりこれ1冊をコツコツやる方がよほど身につきます。日本語が一切登場しないので英語を英語で理解することができ、大量のインプットに最適です。こちらはイギリス英語版で初級中級上級と分かれており、中学英語が理解できているなら中級から始めてもいいでしょう。アメリカ英語版は初級中級のみで、出版年もイギリス版より古くなっています。

6-3 文法を写真や動画で徹底的に解説している英語サイト

お金を一切かけずに、まるで留学しているような解説動画が見られる文法サイトがこちらです。

LEARN AMERICAN ENGLISH ONLINE

トップページの左側にレベル別に色分けされたリンクがあり、一番最初の「Blue Level」からスタートします。解説は全部英語ですが、写真やイラストも豊富で、授業のような動画と合わせて見ることで理解が深まります。音声を聞いて書き取りをするなど、インプットだけではなくアウトプットの練習もできます。さらに各文法項目の説明が短いので、毎日少しずつ進めることができます。

7 集中力は英語よりも先に伸びる

今までご紹介してきた「毎日30分だけ勉強する」方法は実際に私が試した方法です。最初は本当に集中力がなく、15分くらいでテレビをつけたり、寝転がったり、まるで夏休みの宿題をやらされている小学生のようでした。しかしタイマーをセットしてなんとか30分続けているうちに、数週間後には英語を勉強することがすっかり習慣化しました。

そして1ヶ月後には、毎日30分以上勉強することが苦ではなくなってきたのです。その時、集中力は鍛えることができると始めて知りました。ただし、サボって日数を空けると筋力のようにおとろえますので注意してください。

私はそのままどんどん調子が上がり、最終的には毎日3時間、休日は8時間ぶっ通しで勉強することもできるようになった結果、TOEICの点数が200点上がりました。そこまで集中力を保つことができたのは、英語の勉強が好きで好きでたまらなかったからではありません。

私の中に以下のようなビジョンがあったからです。

  • 3ヶ月後にTOEICの試験を受ける
  • そこで700点以上取る
  • 取れたらそれを履歴書に書いて転職活動をする

いつまでに、何をして、そのあとどうするか。それらが決まっていたからモチベーションが維持しやすかったのです。TOEICの受験料が6,000円と安くなかったのも、私の「元をとりたい」というモチベーションになりました。当時は耳から英語がはみ出るくらいインプットし、問題集をひたすら解いて、目標を大きく上回る875点を取ることができました。点数の高さより、あのがんばりは無駄じゃなかったという達成感で嬉しかったことを覚えています。

7-2 疲れたら休んでもいい

忙しい毎日の中で、どうしても勉強が嫌になったり他に優先させたいことができたら、無理せず休みましょう。どのみち苦痛になると勉強は続きません。しばらく英語から離れてもあなたの中にたまった基礎の力は、かき氷の真ん中の部分のように簡単には溶けてなくならないでしょう。ただし英語から離れる期間が長ければ長いほど、あなたの英語脳は外側からどんどん溶けていきます。どこでやめればいいかわからない人は、とりあえず「初級の壁」を越えるまではがんばってみてください。

8 まとめ

「英語が世界を広げてくれる」というのは真実ではありますが、言葉はあくまで道具にすぎません。英語がペラペラでもそれを使ってやりたいことが何もないなら、宝の持ち腐れです。この記事を読んで「そこまで時間と労力をかけて身につけたいほどではない」と感じたら、勉強しなくてもいいんです。人生の貴重な時間を何に使うかはあなたが決めることです。だからこそ、英語をやると決めたなら、無駄のない時間の使い方をしてください。

もし「いつか英語が話せたらこれをやってみたい」ということがある人は、先にやった方がいいです。行きたかった国に行くとか、SNSで外国人の友達を作るとか。そうやって行動を起こせば、「理想の自分」がより鮮明にイメージでき、モチベーションも高まります。英語学習は何歳からでも遅くありません。今から行動すれば1年後には違う自分がいます。あなたがそれを望むのなら、あとは動くだけです。

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