バイリンガルニュースは中級者以上にオススメ!英語力をアップさせる使い方

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英語を「聞き取れたフリ」、していませんか?

私はTOEICが600点を超えて英語中級者になった頃、「全体の内容は把握できるけど、実は細かい部分は聞き取れないことも多い…。」という現実をスルーしてしまう癖がありました。

「聞き取れたフリ」をやめて徹底リスニングを始めてから、TOEICのリスニングセクションで満点を取得し日常会話レベルも上がったので、「聞き取ること」の重要性を実感しています。

「聞き取れない=理解できない」をそのままにしておくと、いつまで経っても脳は言語を記憶してくれません。英語力を徹底的にアップしたいなら、リスニングで「聞き取れたフリ」をしないことが大切なんです。

とは言えリスニング系のアプリって、どれもイマイチ面白くないんですよね。ある程度聞き取れるようになると、よりナチュラルなネイティブ英語が欲しくなるのもまた事実。そんな英語中級者に大人気のPodcastが、マイケルとマミによるトーク番組「バイリンガルニュース」。

もしもバイリンガルニュースをただの聞き流しに使っているなら、それはとても勿体ない事です!

バイリンガルニュースを紹介している記事の多くが、「聞き流しに使ってTOEICのスコアアップした」と書いています。しかしそれはあくまでも上級者の場合です。英語中級者は、まずは「聞き流し」をやめて、理解しながら聞いていく事をオススメします。

今回は、バイリンガルニュースの徹底的な活用方法をお伝えしていきますので、集中して英語力を伸ばしましょう!

【はじめに】なぜ聞き流しではダメなのか?

さて、まずは冒頭で指摘した「聞き取れたフリ」について。これは私も含め、多くの英語学習者が、向き合わずにいる点でもあります。

その大きな原因は「聞き流し」

例えば、日本語で書かれた医学や天文学の論文発表を聞いて、すぐに理解出来るでしょうか。ネイティブ言語でさえ、単語が分からないと音声で聞いたとしても内容理解は出来ませんよね。つまり「単語」を知らないことが「理解」も「聞き取る」も妨げているんです。

加えて英語は、日本語とは大きく異なる「音」を持っています。同じ「a」でも「apple」「make」など、たくさんの音を持っています。その音を聞き取れない限りは、理解につながりません。

このことから私は、英語力アップのために共通するポイントは「理解して、聞き取る」だと思っています。

「聞き流し」は、多くの英語学習コンテンツにオススメ方法として載っていますが、理解出来ない英語を聞き流しても、それはただの雑音にしか過ぎません。「聞き流し」で聞き取れなかった部分があっても、遡ってチェックするなんて事はしないのでは無いでしょうか。

それでは、いつまで経っても理解出来ない・語彙増えない・聞き取れない、という状態から抜け出すことが出来無いのです…。「聞き取れたフリ」をやめる第一歩は、「聞き流し」を辞めること。

面倒でも、一回一回のリスニングと向き合って行くことが大切です。バイリンガルニュースを工夫しながら使えば「聞き取れたフリ」から卒業出来ます!すると、TOEICでも字幕無しの洋画でも、聞き取れて理解出来ることが格段に増えていると実感しています。

「聞き取れたフリ」から卒業するためのバイリンガルニュースの使い方を紹介していきますね!

「バイリンガルニュース」がオススメなのはこんな人!

教材として考えると、バイリンガルニュースのレベルは高めです。マイケルの英語は決してゆっくりなわけではありませんし、使われている英語や内容的にも、初心者には難易度が高いでしょう。

その上で、以下のタイプに当てはまる方には全力でバイリンガルニュースをオススメします!

●海外経験が1年~2年程度あり、英語を聞くことに慣れている
●TOEICハイスコアも取りたいし、日常会話のレベルもアップしたい
●全体的には理解できるのに、細かい内容までは理解できないのが悩み

このように、「ある程度英語の基礎が付いている」というあなた。バイリンガルニュースの使い方次第では、相当なレベルアップが実現するはずです。

英語中級者がバイリンガルニュースをスクリプト無しで聞くと、聞き取れない部分・理解出来ない部分が多く出てくると思います。「理解して聞き取る」ことが重要とお伝えしましたが、その第一歩は「聞き取れない」を実感すること。

私もバイリンガルニュースの英語部分は、6割程度しか聞き取れず、毎回悔しく感じます。しかしこの「聞き取れないもどかしさ」こそが、バイリンガルニュースの良いところ。一般的なリスニング教材では、聞き取れない事があってもそこまで悔しくはなりません。

バイリンガルニュースはナチュラルなおしゃべりだからこそ、悔しくなってちゃんと聞き取りたくなるんです。ぜひ、バイリンガルニュースを聞くときにはご自分もその場にいる事を想像してみてください。

「会話に入っていけない悔しさ」を日本にいても味わえます(笑)さらに、リアルな場ではいちいち単語を調べることは出来ませんが、バイリンガルニュースがそれも叶います。

例えば私は、この回の放送では「succumb」が分かりませんでした。バイリンガルニュースに辞書機能はありませんが、iOSならスクリプトの単語を長押しし「webで検索」につなげるだけですぐにチェック出来ます。

「調べる⇒聞く」を繰り返していく内に、調べた単語が確実に定着していきます。記事内でご紹介する「勉強方法」をしっかり行えば、TOEICのリスニングスコア満点も夢ではありません!

バイリンガルニュースPodcast・アプリをご紹介

参考URL:https://bilingualnews.jp/podcast/

それでは、バイリンガルニュースの基本情報をチェックしていきましょう。

マミ&マイケルのゆるい日英番組

基本情報

●2013年に始まったPodcast番組(無料)
●Podcastは毎週木曜日に配信
●Podcast公式のアプリあり(有料)
●マイケルが英語を担当
●マミが日本語を担当

過去のニューストピック

●STAP細胞
●喋らないタクシー
●ブラックホールあった
●ターミネーター
●無罪判決  etc

Podcast人気ランキング1位にもなったバイリンガルニュースですが、マイケルとマミによる‘’日英ミックスの会話‘’という点がレアで話題になりました。

毎回、マミによる日本語⇒マイケルによる英語という順番でニュースを読み上げるところからスタート。そのまま、マミ日本語・マイケル英語でニュースについての会話が続きます。台本無しで進められるため、素のおしゃべりでとってもゆるい雰囲気が独特です。

扱っているニュースも時事ネタから性に関することまで、かなりの幅広さ!こういった点も、多くの人の興味を惹き続けている理由でしょうね。

バイリンガルニュースにハマってしまう魅力はココ!

私も今ではすっかりハマっているリスナーのひとりですが、正直なところ、最初は聞きにくかったです……。

というのも、日英ミックスの会話なんて、聞いたことが無かったから。ですが、この日英ミックスでの会話は、聞いている内に慣れていきます。慣れてくると、マイケルの英語だけでは付いていけない内容も、マミが日本語で話してくれるおかげで理解できるのが心地よくなりました。

ただ、それだけでこんなに人気になっているわけではありません。バイリンガルニュース一番の魅力は、なんといっても内容が面白いこと。これまで20以上の英語学習アプリを使ってきた私ですが、「話の内容が面白い」と思ったのはバイリンガルニュースが初めてです。

最近のリスニング教材は優秀なものが多いので、「使える英語」にこだわっているなぁとは感じますが、それでもやっぱり「例文を読んでる」という感じはぬぐえないですよね。

その点バイリンガルニュースは、自由なおしゃべりを聞いているのと変わりません。その上、完全英語のラジオのように「分かんなくてつまんない…。」ということもありません。

「番組としても楽しいし、英語コンテンツとしても入りやすい」という両立を実現しているということ。

そしてもう一点、私がバイリンガルニュースを継続して聞いている理由は、「マミの英語が上手」ということ!基本的には日本語担当のマミですが、ちょこちょこ英語も話します。とても流ちょうに話すので、海外経験が長いのかな?なんて思ってたのですが…。

なんと、留学経験ゼロ・完全独学で英語を学んだそう!留学してワーホリも行って、英会話教室まで通った私はちょっと悔しかったです(笑)でもこういう悔しさって、モチベーションになるんです。

「どうせペラペラにはなれないだろうなぁ」「全然モチベーション上がらなくなっちゃった」というあなた、まずは一度、バイリンガルニュースを聞いてみてください。「独学でもここまでなれるんだ!」という希望を必ず与えてくれますよ。

バイリンガルニュースPodcast・アプリの違いって?

参考URL:app store

Podcastとアプリ、2つのツールで聞くことが出来るバイリンガルニュース。それぞれ基本の使い方から、違いをチェックしてみましょう。

Podcastの使い方

Podcastとは、音声・動画をウェブ上に公開するためのアプリです。

●iOS:Podcastは標準アプリとして付いていますので、今すぐ使えます。
●Android:ポッドキャスト専用アプリをインストールして使ってください。
●パソコン:iTunes、もしくはapple公式サイト「ポッドキャストプレビュー」から。

オフライン使用も可能なため、データ通信料の心配も不要です。ただPodcastには、このあと紹介するアプリバージョンと違ってスクリプト(文字おこし)がありません。

英語中級者以上が、単純に聞き流して楽しむ分にはPodcastで十分でしょう。しかし英語力アップのためにバイリンガルニュースを聞くなら、アプリのダウンロードをオススメします。

アプリの使い方

Podcastが公式に出しているバイリンガルニュースのアプリ。Podcastよりも教材として圧倒的に活用しやすくなりますので、特徴をチェックしてみましょう!

●月額240円で過去分もすべて聞き放題
●1番組120円程度で買うことも可能
●スクリプト(文字おこし)が見れる
●単語帳がある(追加していける)


アプリのダウンロード自体は無料ですが、1番組120円・聞き放題月額240円のどちらかでしか聞けません。240円で聞き放題、これはかなりリーズナブルな価格です。とはいえ、先ほども記述しましたが、ただ聞き流すためだけに使うならPodcastで十分。


有料でアプリを使うなら、スクリプト(文字おこし)をしっかり活用していかなければ意味がありません。恐らく、初めてバイリンガルニュースを聞くという人はPodcast⇒アプリ、という順番だと思います。

実際私もそうで、「試しにPodcast聞いてみよう」、「あ!これは面白い、アプリにしよう!」という感じでした。


私はノートに書くタイプなのであまり活用していませんが、スマホやタブレットだけで完結させたい人にはオススメです。既存の単語帳に、どんどん追加して行くことが可能。スマホの場合には、単語長押しのコピーでそのまま「新しい単語リスト」にペーストするだけです!

TOEICにも効果抜群!バイリンガルニュースは脳内ディクテーションで活用しよう!

ここからは勉強素材としてのバイリンガルニュース使い方。「ネイティブとの会話をスムーズに聞き取れるようになりたい」「TOEICのリスニングスコアをアップしたい」という人にオススメの方法ですので、ぜひお試しください!

脳内ディクテーションとは

リスニング素材を一文ずつストップし、聞き取れた語彙を書き出していく「ディクテーション」は、多くの英語上級者が使っているトレーニング方法です。実践している方も多いかもしれませんね。

しかしバイリンガルニュースは通常のディクテーションには不向きです!!

その理由は、「一時停止のしにくさ」に尽きます。英語独特の音のつながりなども細かく拾っていくディクテーションは「区切るタイミング」が重要。台本無しのバイリンガルニュースはナチュラルな「おしゃべり」そのものなので、ストップをかけにくいんです。

実際、私も試してみましたが、一時停止することによって多少のズレが生じました。(再生すると数秒先に飛んでいる、等)さらに、ディクテーションを行うのは当然英語だけ。早送り・巻き戻しどちらも「15秒」しか出来ないバイリンガルニュースでは、日本語部分を飛ばしにくいのです。

ですが、「一時停止しながら書き出す」ことには不向きでも、「脳内ディクテーション」は可能!!

「脳内ディクテーション」とは、言葉どおりリスニングしながら頭の中で書き起こしていく方法。英語のリスニングに慣れていない初心者には向きませんが、TOEIC550点以上取れる人・通常のディクテーションで7~8割は聞き取れる人なら問題ありません。

ただし、脳内ディクテーションをやる時の重要なポイントは「聞き取れたフリ」をしないこと。ディクテーションを行う最大の目的は「聞き取れない」を自覚することです。

何度も言いますが、「聞き取れない=理解出来ていない=ただの雑音を聞き流しているだけ」。聞き取れない部分を自覚し、そのままスルーせずにきちんと調べる。この点を忘れずに、活用してくださいね。

1週間同じ回をくりかえし聞く

バイリンガルニュースは一回1時間以上の放送の中に、2~3個のトピックが入っています。全てを聞いているとさすがに疲れますので、私は好きなトピックだけを繰り返し聞いています。

バイリンガルニュースを教材として使うもうひとつのポイントは、繰り返し聞くことです。私はひとつのトピックを一週間継続して聞いています。

まず一日目は、以下の方法で合計4回。

●1回目:スクリプトを見ず、ただ聞いて大まかな内容を把握。
●2回目:脳内ディクテーションをしながら、聞き取れない部分を自覚。
●3回目:スクリプトを見ながら聞く。聞き取れなかった部分を辞書チェック。
●4回目:スクリプト無しで改めて脳内ディクテーションをしながら聞く。

二日目以降は、脳内ディクテーション⇒分からない単語だけチェック、を1回か2回繰り返して聞きます。四日目くらいになると、フレーズごと暗記してしまうようになります。

そこまで行けたら、シャドーイングも組み合わせて行ってみてください。発音から抑揚まで真似するようにシャドーイングをすると、「発音」も身につけられます。自分で出来る発音は読めるし聞けるようになりますので、ここもまた重要なポイント。

ただもちろん、人それぞれペースがありますので、まずは自分に出来る範囲から焦らずに取り組んでくださいね。

まとめ

数多くあるリスニング教材ですが、バイリンガルニュースほど「聞き取れないもどかしさ」を与えてくれる素材はありません。

もちろん、「そんなに頑張って聞きたくないし、単純に面白いから聞き流しで良い」というなら、それもまたひとつです。ただ、もしあなたがリスニング力向上を目的にバイリンガルニュースを聞き流しているだけなら、それは決して効果的な方法とは言えないのです。

せっかく内容的にも面白い番組ですので、徹底的なリスニングで英語力の底上げをめざしましょう!

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