TOEIC直前のオススメ勉強法と1点でも点数を上げるコツ

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TOEICに向けてコツコツと勉強を続けるうちに、「本番直前はどんな勉強や準備をするのが良いのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?直前に満足のいく対策ができないと、自信を持てないままモヤモヤした気持ちでTOEIC本番を迎えることになってしまいます。

勉強の成果を確認しながらもさらにレベルアップして、準備万端でTOEICに臨むための直前対策をこの記事で詳しく紹介していきます。

TOEIC直前にオススメの勉強方法

やみくもに問題集を解くのはNG!

本番が近くなると、とにかく数をこなそうとして新しい問題集にあれこれと手を出してしまいがちです。しかし、直前になって新しい問題をたくさん解いて答え合わせをするだけだと、どれだけやっても得点が伸びず自信を喪失する原因にもなってしまいます。

本番の1週間前からは、新しい問題はあまりたくさん解かないのがオススメです。その代わり、これまでに解いたことがある問題をもう一度解いてみましょう。一度解いたことがある問題でも、必ずその中の何問かは間違えてしまうものです。その間違えた部分をもう一度復習することで、覚えられていない単語や文法、発音などをしっかりと理解することができます。

どんな復習をするべき?

例えばリスニングであれば、一度解いたリスニング問題を解き直してどれくらい聞き取れているか確かめた後、その音声を使って聞き取りの力を強化しましょう。

聞き取れなかった文章や単語を何度も聞いて発音を確認し、ディクテーション(聞いた文章を書き取ること)やシャドーイング(音声を止めずに聞こえた英語をすぐに音読すること)などで練習を繰り返すことで、正しい発音を記憶に定着させることができます。

また、聞き取れても意味を忘れてしまっていた単語や熟語を覚え直すことも大切です。本番のリスニングでは、「あれ?この単語の意味って何だったっけ?」と考えている間に音声が進んでいってしまいます。

しっかりと聞き取れて意味もすぐに分かる英文は、頭の中で日本語に訳さなくても情景が浮かびますよね。つまり、意味を思い出そうとしている単語は、本当の意味では覚えられていないということなのです。

英文を聞いたらすぐに情景が思い浮かぶようになるまで、何度も繰り返し音声を聞いたり音読したりしましょう。また、音声を真似して暗唱できるようになるまで練習すると、単語や熟語の意味を文章とまとめて覚えられるのでオススメです。

リーディングの場合も、リスニングと同じように一度解いたことのある問題をもう一度解きましょう。パート5やパート6で間違えた問題は、理解できていない単語や文法の目印なので、忘れていた単語は覚え直し、文法は解説や他の参考書などを読み込んで復習することで、弱点を克服することができます。

パート7では間違えた原因を把握しておきましょう。パート7は文章の中に答えがあるのですが、文章の言い換えを理解できていなかったり、文章から正しい情報を得られていなかったりすると、間違えた選択肢を選んでしまいます。間違いの理由を知り、答えを見つけるコツを身に付ければ、パート7は攻略できます。

模擬試験を解くのは本番の1週間前の土日がオススメ!

TOEICが近づいてきたら、これまでの勉強の成果を確かめてみたくなりますよね。

もちろん、それはとても大切なことです。新しい問題を解くことで、勉強の成果を実感しやすいだけでなく、苦手な部分や今の自分の実力を把握することもできます。

そこで、本番1週間前の土曜日か日曜日に、模擬試験を解いてみることをオススメします。可能であれば同じ時間から開始して、本番同様の緊張感を持って臨むと、TOEIC当日の雰囲気に慣れておくことができます。

TOEIC本番のテストを制作するETS(Educational Testing Service)が全ての問題を作っている、『公式TOEIC Listening & Reading問題集(1&2)』だけでなく、他にも多くの模擬試験が書店に多く並んでいるので、その中から1冊選んで直前のラストスパートに役立てましょう。

例えば、『TOEIC LISTENING & READING TEST 標準模試(1&2)』(著:神崎正哉、Daniel Warriner)は、本番に近い難易度の模擬試験を解くことができるだけでなく、無料のTOEIC自動採点・分析アプリの『abceed analytics』に対応しているので、自分で採点する手間を省けます。

また、リーディング問題の読み上げ音声も聞けるので、模擬試験を解いた後もこの1冊で細かい復習までできます。1のほうが2よりも難易度が高いので、どちらの模擬試験も解いてみたい場合は、2→1の順序で挑戦するのがオススメです。

『スコアが上がるTOEIC L&Rテスト本番模試600問 改訂版:新形式問題対応』(著:入江泉、監修:宮野智靖)などを使って模擬試験に複数回チャレンジしたい人は、本番の1ヶ月ほど前から、毎週土曜日か日曜日に模擬試験に1つずつ挑戦してみるのが良いでしょう。大切なのは、解いてスコアを確認するだけで終わりにせず、間違えたところや勘で解いて正解した問題を丁寧に復習して、弱点をなくすことです。

一方、模擬試験を2時間解く時間がないけれど今までの勉強の成果は確認したいという人は、1つの模試を何回かに分けて解いてもかまいません。その場合は、1回分の範囲と制限時間を設けて、その時間内に解き終わるようにすると、本番同様の緊張感を持って模擬試験を解くことができます。

本番1週間前の週末までに模擬試験を解いたら、本番までの1週間は見つかった弱点を克服して得点力を高めましょう。もちろん、1週間前より以前に模試を解いて、より長い時間をかけて復習するのもオススメです。

無理のない学習で弱点を取り除き、自信を付けるのもOK!

日頃の勉強や仕事などの疲れから、思うようにラストスパートをかけられないこともありますよね。

そんなときは、無理をして復習したり模擬試験に挑戦したりする必要はありません。集中できない状態ではリスニングは聞き取れませんし、リーディングでも英文を読むのに時間がかかるだけでなくケアレスミスをしやすくなるので、自信をなくしてしまうかもしれません。

TOEIC直前の自信喪失は挫折や焦りの原因になり、本番に向けて良い勉強ができなくなってしまいます。疲れているときは、勉強はほどほどにして、心と体を休めることが大切です。例えば、解いたことがあるリスニングの音声を聞いて音読をするだけでも、単語や文法を記憶に定着させることができるので、5分~10分だけでも英語に触れておきましょう。

例えば、『聞いて覚える英単語キクタンTOEIC Test』シリーズは、1日に単語や熟語を16個ずつ覚えられる作りになっているので、勉強時間の区切りを付けやすく、時間がないときや疲れているときの時短勉強に非常にオススメです。他の単語用テキストでも、範囲を決めて音声を聞きながら単語や熟語を復習することで、短時間で集中して勉強ができます。

また、パート7の途中で時間切れになってしまうという人は、英語の文章を素早く読む練習をするのも効果的です。リーディングで時間がかかってしまう大きな要因は、文章を戻り読みしてしまうことです。

短時間だけでも良いので、一度解いたことのある練習問題の英文を読んで、流れのまま意味を理解する練習をしましょう。その際、時間制限を設けるとより集中して素早く読み進めることができます。

他にも、スマートフォンのTOEIC勉強用アプリを使って、これまでに問いた文法やリスニングなどの問題をもう一度解いて理解度を確認するのもオススメです。机に向かう必要がないので、移動中などの短い時間でも気軽に勉強ができます。

ラストスパートの勉強で大切なのは、勉強に長い時間をかけることでも、たくさんの問題を解くことでもありません。現在の自分の実力と弱点を知り、TOEICで良い点数を取るための質の高い勉強ができれば、たとえ短時間しか勉強できなくても問題ありません。

これまでに学んだことを復習することで、知識がしっかりと身に付いていることを実感でき、また、短時間で効果的に勉強することができるので、英語に対する苦手意識を払拭して自信を付けることができます。

体調や生活スタイルに合わない勉強方法で無理をするより、短時間でも集中して勉強するほうが、より本番で実力を発揮できます。TOEIC前の1週間は、当日までに力尽きてしまわないよう、体調と体力に配慮しながら勉強することを心掛けましょう。

ラストスパートを成功させる勉強時間

昼休憩時間と帰宅時間の活用で効率的にラストスパート!

学校や会社の昼休憩時間や帰宅時間を使うと、短時間で効率的に勉強ができるので、本番までの1週間はこの時間を有効活用してラストスパートをかけましょう。

昼休憩の時間であれば、食後の残り30分、リスニングのパート1やパート2の音声を使ってディクテーションをするのも良いですし、一度解いたことがあるパート5やパート6の練習問題の解説を読み直すのもオススメです。もちろん、練習問題の解き直しや他のパートの復習をしてもかまいません。

帰宅時間は、図書館やカフェ、自習室などの自分が勉強しやすい場所に寄って、30分~1時間だけ勉強をしてから帰りましょう。帰宅後の夜に勉強をすると、22時を過ぎてしまって、集中力の低下や睡眠不足の原因になるので、帰宅の途中で勉強をして夜は早めに寝るようにしましょう。

また、残業などで帰宅時間に寄り道して勉強ができない人は、帰りの電車に乗っている時間を有効活用しましょう。練習問題の解き直しをしても良いですし、音声を聞き流すだけでも十分効果があります。

昼休憩と帰宅の間の短い時間を使うことで、必然的に集中して勉強することができます。家に帰ってから勉強すると、疲れや眠気で集中できないという人は、この時間を有効活用して勉強しましょう。

勉強だけじゃない!TOEIC直前に必要な対策と準備とは?

夜更かし&朝寝坊は厳禁!

TOEIC直前は、どうしても勉強にばかり集中してしまいがちですが、勉強の成果を本番で発揮するためには、体調管理もとても大切です。

直前になって慌てて夜更かしをして勉強してもTOEICの点数が上がることはありませんし、体調を崩してしまっては解ける問題も解けなくなってしまいます。勉強については、計画的にコツコツと勉強を続けていれば心配ありません。

それよりも注意しなければいけないのが、「寝ブッチ」(寝坊してTOEICを受験できなくなること)です。普段から不規則な生活をしていると、当日に寝坊をして試験時間に間に合わなくなるおそれがあります。

TOEICに向けてどんなに頑張って勉強しても、当日に受験できなければせっかくの努力が水の泡になってしまいます。また、もし受験時間に間に合っても、普段の生活リズムが狂っているとTOEICの最中に眠気や疲労感に襲われて、集中力が切れてしまうかもしれません。

普段から夜更かしと朝寝坊が多い自覚がある人は、TOEICの1週間前から生活のリズムを整えながら勉強をしましょう。生活リズムを整えることで体調も良くなり、万全の状態でTOEICに臨むことができます。

腕時計の準備、会場へのルートの確認も忘れずに!

TOEICでは、各自で腕時計を持参しなければいけません。また、腕時計は音が鳴らないものでなくてはいけないので、持っていない人は本番前に忘れずに購入しておきましょう。

腕時計を持っているからといって油断はできません。アナログ時計は、知らないうちに電池が切れていることや、壊れていることがあります。TOEIC本番が近づいてきたら、時計の電池が切れていないか確認し、もし切れていれば電池を交換し、壊れていれば買い替えましょう。

できれば、普段から腕時計を使って勉強をすることをオススメします。そうすることで、制限時間を確認しながら勉強する習慣が付きますし、電池が切れたときや故障したときに、すぐに気が付くことができます。

また、あまり馴染みのない場所が受験会場になっている場合は、利用する交通機関や受験会場までのルートなども予め確認しておく必要があります。家から受験会場までかかる時間を調べて、当日は余裕を持って出発できるように準備をしておきましょう。

万全の対策と準備が良い結果に繋がります!

直前になると、何か特別な勉強をしなければいけないような気がして、とにかく多くの問題を解こうとしてしまいがちです。しかし、直前だからといって勉強方法を大きく変える必要はありません。これまでに勉強したことを、しっかりと理解することに努めましょう。

そして、本番の試験を万全の状態で受けられるよう、本番に向けて規則正しい生活を送りながら、受験当日の朝からの行動をシミュレーションしてみるのもオススメです。

自分自身のこれまでの努力と勉強の成果を信じて、自信を持ってTOEIC本番に臨みましょう!

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