留学経験・語学学校なしでもTOEIC900点を取れる簡単過ぎる勉強法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

TOEIC600点からスタートした私は1年半の勉強で915点を獲得することが出来ました。TOEICには900点の壁があると言われていますが私は特別な勉強方法を行ったつもりはありません。

私はTOEIC900点を超えるために一番重要なことは誰もが知っている英語学習の基礎「単語と文法」だと考えています。事実、私は忠実に基礎学習を行い900点を超えることが出来ました。さらに直近のテストでは960点とさらに点数を伸ばすことが出来ています。

もし、今、点数に伸び悩んでいるのであれば是非一度私が行った勉強方法とあなたの勉強方法を照らし合わせてみてください。

あなたの点数アップのお役に立てれば幸いです!

1.はじめに

私は現在、外資系企業で外国人に囲まれながら毎日英語で仕事を行っています。

いまでこそ英語で仕事を行うことに全く抵抗はありませんが、新卒当時英語は中学、高校、大学とそれぞれ最低限の勉強しかしてこなかったため、実戦で使えるレベルには全く達してませんでした。

しかし、最初の会社でいきなり英語を使う部署に放り込まれたため、一念発起し、留学なし、語学学校もほとんど通わず主に参考書だけで一年後にTOEIC915点を出すことができました。また、仕事でも英語を使うことが徐々に苦じゃなくなり、楽しくなっていったのを覚えています。

当時の勉強法を振り返ると「あれはすごく効果があったな」とか「あの勉強はあまり意味がなかったな」とか今だからこそわかる気づきもあります。

それを踏まえて、この記事を読んでいる皆さんにTOEIC900点を取るまでの最も効率的な勉強法をお伝えしたいと思います。

2.TOEIC900点を取るために何より必要な二つ

TOEIC900点を取るために何よりも必要なこと、それは単語と文法です!

TOEICはリーディングとリスニングから構成されていますが、そのうちリーディングに関しては、極論を言えば単語と文法を完璧に抑えればもちろん満点を取ることができます。

2.1.英語も日本語も単語が大事!

「TOEICは単語と文法だ!」と言うと多くのTOEIC受験者は「もう片方のリスニングはどうすればいいの?」とツッコミたくなるでしょう。ですが冷静になって一度考えてみてください。

「一読して意味がわからないものは聞いたところで理解することができない」

のではないでしょうか??

これは英語に限ったことではありません。例えば私の場合は学生時代、憲法や税法など法律関係の講義が苦手でした。同じ日本語のはずなのに法律の講義になると何を言っているかさっぱり理解出来ません。これは講義の中に出てくる法律用語がわからないため、日本語にもかかわらず理解が出来ないのです。

あなたも学生時代、苦手な教科の授業や講義で同じような経験があるのではないでしょうか?このように日本語だって単語を理解出来ないと話を理解出来ません。

英語も同じでどれだけリスニングを鍛えようとしても、先にその文章を一回読んだだけで理解できるレベルになっていないと聞いてもわかりません。そのためにはまず、単語と文法を徹底的に鍛えて、英文を読めるようになっていきましょう。

2.2.リスニング力向上には発音練習も大事!

また、リスニングにはもう一つよく言われる鉄則があります。それは「自分で発音できない文章は聞くことができない」ということです。

英語は日本語にはない発音が多数存在し、大人になってからではなんとなく聞き流しているだけでは習得することができません。そして、その日本語にない発音を習得できないまま英文を聞くと時に大きな壁にぶつかります。

たとえば「LとR」、「ZやSとTH」が聞き分けられなくても多くの場合文意から推測して意味を捉えることはできます。ただ、文意から推測できず、間違った意味で捉えてしまった場合大きな勘違いのもととなります。

TOEICの点数を伸ばすためにはまずは単語と文法を徹底的に鍛え直しましょう!さらに時間に余裕がある人、またはリスニングの点数を伸ばしたい場合は並行してリスニング対策の初歩として、発音練習に取り組みましょう。

TOEIC(L&R)はスピーキング力は問われません。そのためスピーキングや発音の練習はおろそかになりがちです。発音練習を取り入れることでリスニング力アップにつながるかもしれません。リスニングの点数が伸びないと悩んでいる方は是非発音練習にも取り組んでみてください。

多くの単語帳や文法本には例文をそのまま音声として取り込んだCDが付いていますので、こちらを使ってシャドーイングを行うことで自然にリスニング力も付いていきます。

3.やらなくていいこと

TOEIC900点超えのためにはまずは単語と文法を徹底的に鍛え直すことをオススメします。ここからは逆にTOEIC900点超えのためにやらなくて良いことを紹介していきます。やみくもに勉強時間を増やすだけでは効率が悪いです。

やるべきことを知って、不要な部分は削ぎ落としていきましょう!どうせやるなら労力は少ないほうが良いですよね?

3.1.スピーキングとライティングはやらなくていい

英語力は大別すると「リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング」に分けることが出来ます。このうちTOEICで測定するのはリーディングとリスニングのみになります。TOEIC900点に達するまではスピーキングとライティングにはほとんど時間を割かなくていいです。

「スピーキングとライティングはやらなくていい」という理由にはTOEICで問われないという当たり前の理由以外にも、もう一つあります。それは、スピーキングとライティングはアウトプット項目だからです。

リーディングとリスニングは参考書を読む、英語を聞くなど受け身の学習です。自分ひとりで黙々と学習することが可能です。一方、スピーキングとライティングはアウトプット、つまり自ら発信しないと学習出来ない項目なのです。

スピーキングもライティングも自分ひとりでは正しい答えかどうかがわからないですよね? これらアウトプットの学習は、正しい答えを導き出すのが難しく、時間が掛かる学習方法なので学習効率が悪いです。TOEIC900点という目標に最短距離で向かうためには一旦スピーキングとライティングの学習はストップすることをオススメします。

インプット項目の力をしっかり固めてからアウトプット項目を学習していきましょう。そうしないとアウトプット学習は我流になりやすく、効率よく勉強することが出来ません。

また、同様の理由で英会話塾もTOEIC900点を達成するためには特に必要ありません。英会話塾のメリットは「外国人と英語でしゃべる経験を積むことで場慣れする」ことにありますが、リーディングやリスニングを向上させるTOEIC対策としては非効率で、高額であるためコスパもよくないです。

3.2.英語塾での失敗談

私もTOEICの勉強開始当初、外国人講師とマンツーマンでしゃべることができる英会話塾に通ったことがあります。授業をこなしているとなんとなく勉強している感を味わえるのですが、実際は度胸がつく以外あまり英語力はついていないことに気づきました。

結局、TOEIC対策の場合、自分で参考書を使って勉強する方がはるかに効果的に、また格安で英語力を向上させることができると感じ、英会話教室はやめました。900点の壁を超えられない人の中には壁を超えるために英会話塾に通う人がいます。今までとは違う学習方法を取り入れたいという気持ちはよくわかるのですが私の経験上、高額な英会話塾に通う必要はないと考えています。

ただ、skypeを使って外国人講師と会話することができる「オンライン英会話」は費用的にはそこまで高くない(月額5000円程度)ので、このあと紹介する瞬間英作文をある程度進めた後は取り組むことをおすすめします。

4.TOEIC900をとるための勉強方法

4.1勉強法の前に

英語に限らず何かを学習する際に大切なことは次の2つです。

1.正しい勉強法を知る

2.十分な時間をかけて勉強する

この2つが大切です。

正しい勉強方法は知っていても全く勉強しなかったら意味はなく、点数を取ることが出来ません。逆に毎日10時間勉強しても、知っている問題だけを解くといったような無意味な勉強をしても点数を伸ばすことは出来ません。

正しい勉強方法と十分な勉強時間の確保は両方揃って初めて意味のあるものになるんです。

参考までに私の場合、TOEIC900点に到達するまでは基本的に平日は退勤後に二時間、また、土日はそれぞれ四時間ほど勉強していました。もちろん人によってはこれだけの時間が取れない場合もあると思います。

ただ、私の経験上、一週間に一回、長時間勉強するよりも、たとえ一日あたりの勉強時間は少なくても毎日勉強したほうが勉強効率良かったです。平日仕事が忙しい方という場合は通勤時間を活用したり、お昼の休憩時間を活用したり、入浴の時間、または就寝前の30分など、一日のどこかで英語に触れる時間を作ってみてください。

勉強したことが定着しやすいです。

4.2.まずは自分の実力を測る

それでは、実際にどのように勉強していけばいいのかについて書いていきます。まずは、一回TOEICを受けてみましょう。「今回はあんまり勉強しなかったから受験はしないでおこう」と思うかもしれません。でも、自分の実力がどのレベルにあるのかを知ることは非常に大事です。

最近勉強出来ていなかったという方はもしかしたら自分が思っている以上に点数が落ちているかもしれません。テストを受けるということは自分の実力を知るということと同時に自分の弱点を見つけるチャンスでもあるんです。

TOEICに限った話ではないのですが、学生時代から成績が良かった人達は自分の弱点をしっかり把握してそれを補うための勉強をしていたはずです。

900点を目指すためにはまずは自分の現在地を把握した上で、現在の自分に必要な勉強法に沿って勉強していきましょう。

4.3.950点を取ることが出来た私のスタートライン

私が初めて受けたTOEICは600点ほどでした。それから680->750->860と経て1年半後に915点を取ることができました。直近で受けたテストでは960点を取ることが出来ました。

現在の点数によってそれぞれスタートラインは異なっています。そのため900点に到達するための勉強量は異なると思います。ただ、それぞれのステージで必要な勉強法に関しては概ね一緒だと私は思います。これから紹介する勉強法に関しては主に自分のスタートラインである600点を基準にしています。

まだ600点も取れていない!という人も安心してください。最初に紹介したようにTOEIC攻略のカギは「単語と文法」です!まずは600点を目指すという人も900点を目指すという人も基本的にはやることは変わりません。

今はまだ600点に満たない人でも役立つ勉強法だと思いますので是非参考にしてみてください!

5.TOEIC600点の時の勉強法

5.1.単語【DUO 3.0】

参考URL:Amazon

単語に関してはDuo3.0を購入、徹底的に読み込み、暗記し、何周もしました。また、同時に別売りのCDを買い、iPhoneに落として徹底的にシャドーイングを繰り返しました。

参考URL:Amazon

900点に達するまでは単語の勉強はこのDUOしか使っていません。必ずしもDuoじゃなくても、評判のいい単語帳を店頭で何冊か見比べて、自分に一番合いそうなものを買ったらそれを徹底的に極めればいいと思います。

ただ、DUOの良いところは全部で560個もの例文が掲載されている点です。それぞれの例文が違和感なく実用性がある例文になっています。さらに560個も例文の中には1000個近い熟語も含まれているため、単語+熟語の暗記にも役立ちます。

単語や熟語が羅列されている単語帳も多いですがDUOはキャラクターが登場しストーリー仕立てになっているため読み進めやすく楽しみながら学習できるのも評価できる点です。単語帳に迷っている方は是非一度、本屋さんで手にとって読んでみてください。

5.2.文法【Forest】

参考URL:Amazon

文法に関してはForestを購入、同じく徹底的に読み込み何回か通読しました。また、別売りの問題集も購入し、章ごとに問題を解くことを通して理解度を上げていきました。

Forestは高校時代使っていたという方も多いのではないでしょうか?大学受験の参考書としてたくさんの受験生に愛用されている参考書です。

Forestも非常によくできている文法書であり、他にも今後文法書を紹介しますが、あくまでそれらはさらに高いレベルに到達するための補助的な文法書であり、TOEICを始め、英文を読むのに必要な多くの文法はこちらで網羅されていると言っていいでしょう。

私が思うForestをオススメしたい点としては例文に使用されている単語が簡単な単語で構成されているため文法に集中できる点です。難しい単語ばかりが出てくると文法に集中することが出来ず、わからない単語の意味を調べる必要があるためストレスを感じてしまいます。Forestは直感的に使うことができるためオススメです。

5.3.発音【英語耳】

参考URL:Amazon

「リスニング力を鍛えるためには発音練習を!」ということを序盤にご紹介させていただきました。発音に関してもこのタイミングで少しずつ手をつけていきましょう。

英語でしゃべる際の口の動きは日本語でしゃべるときには使わないような口の動きをすることも多く、慣れるには長い時間を要します。ただ、発音は自分だけで長時間取り組むのは非常に苦痛ですので、1日の中で単語と文法に先に手をつけた後の一息つくタイミングで勉強することをおすすめします。

私は英語耳を購入しある程度の発音矯正を施しました。ただ、発音に関しては英語話者のフィードバックを受けることが最終的には重要です。TOEIC900をとるために直接的に必要なわけではありませんが、向上されたい方はSkype英会話でもいいので、自分の発音を英語話者に聞いてもらい、フィードバックをもらいましょう。

skypeを活用したオンライン英会話については「24社体験した私が本当におすすめするオンライン英会話4選」で詳しく紹介していますので合わせて読んでみてください。

6.TOEIC 750-800以降の勉強法

上記の勉強法を行ってから数カ月以内に750点まで点数を伸ばすことができました。その後、さらに伸ばすために以下のような勉強法を行いました。

6.1.単語【DUO 3.0】

私は900点に達するまではDuo以外単語帳はやっていません。Duoを完全にマスターするだけで900は到達可能だと思います。ただDuoを既にマスターしてしまったので、次のレベル行きたいという方もいると思います。

私はDuoの次はTOEFL3800の単語帳を買い、レベル3までをマスターするようにしました。ここまで抑えればTOEICでわからない単語が出てくることはほぼなくなります。

参考URL:Amazon

こちらはアプリなんかも出てるので、こちらを購入するとちょっとした隙間時間にも勉強しやすくなりますし、おすすめです。また、僕はやっていませんが究極の英単語3000 vol3なんかも評判がいいですね。

6.2.文法【山口俊治 英文法講義の実況中継】

参考URL:Amazon

文法に関しても基本的にはForestをマスターすればTOEICに出てくるほとんどの文章は読めるようになります。ただ、こちらで紹介する山口俊治 英文法講義の実況中継はForestに出てこないような、ただ英文を自在に読むようになるには必須の痒いところに手が届く文法をカバーしていますので、Forestの次はこちらも読みましょう。

一般的な文法書は長文で事細かに解説されている一方でこちらの参考書はより具体的に詳しく表現が解説されています。講義形式で本が構成されていますので、非常に読みやすく、楽しみながら文法が入ってきます。

最初は読み物としてまずは一回通読することをオススメします。一回目でわからない箇所は付箋をつけて二回目以降はわからなかった箇所を理解出来るようにじっくり読んでいきましょう。

6.3.リスニング【公式TOEIC L&R 問題集】

参考URL:Amazon

リスニングに関してですが、僕がTOEIC900点をとった時は特にリスニングに特化した勉強はしていませんでした。英単語帳のシャドーイングを通じての英文のリスニングで力が上がっていったからです。ただ、先日数年ぶりにTOEICを受験したところ、若干当時よりも難化したように感じました。

また、TOEICのリスニングパートは、先に問題文を読んでしまい、何を聞かれるかを把握し、その後リスニングパートを聞きながら同時に回答し、本来の回答時間は次の問題文を読むことに充てるのが高得点を取るために必要な戦略となっています。

このような問題形式に慣れるためにも、一冊公式問題集を購入して問題形式やレベル感に慣れておくことを推奨します。

6.4.(番外編)瞬間英作文【どんどん話すための瞬間英作文トレーニング】

参考URL:Amazon

参考URL:Amazon

ここまでご紹介してきたテキストだけに物足りないと感じた方や、さらにワンランク上を目指したいという方のため番外編として「瞬間英作文」を紹介します。

瞬間英作文とは簡単に言うとまず日本語の文章を読み、中学で習うレベルの文型で簡単な英語をスピーディに、大量に声に出して作るというものです。

瞬時に英作文を作るトレーニングをすることでリーディング時、リスニング時に瞬間的に意味を読み取れるようになります。このトレーニングを行うことでリーディングのスピードもあがりますし、何よりリスニング時に「単語の音は聞き取れたけど意味までは把握することが出来ない」といった問題を解決するのにかなり役立ちます。

さらに今まで学んできた単語、文法、そして発音をベースにして英会話、英作文を鍛えることができる総合的なトレーニングにもなるんです。いくらリーディングとリスニングを練習しても、それらはインプット項目であり、アウトプット項目も別で鍛えていかないと英語を使えるようにはなりません。

取り扱っている例文は非常に平易ですが、普段日本語でしか会話したり、メールをしない生活だとこのレベルでもアウトプットするのには最初苦労すると思います。ぜひ上記の本を活用して、大量に練習することをおすすめします。

7.さいごに

上記の勉強法に従って、毎日、毎週、毎月勉強していれば必ず英語力が付いていることを実感することができるでしょう。できれば3-4ヶ月に一回はTOEICを受けて自分の現在地を確認するようにしてください。

伸びていく点数がさらに英語学習へのモチベーションを上げてくれると思います。また、もし点数が停滞してしまっていても、勉強を続けていればその間にもきっと英語力は底上げされています。点数に反映されていないだけですので、自信を失う必要はありません。

みなさんの英語学習が効率よく、そして実りあるものになることを祈ります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る