まずは、初心者の皆さんのために、TOEICとは、そもそもなんなのか?について、説明していきますね(^^)。
(必要のない方は、この項目は読み飛ばしてくださって結構です。)
TOEICとは、端的にいうと、グローバルレベルで実施されている、個人の英語レベルを測定するための試験のことです。学校・大学・企業において、各人の英語レベルを証明するのに、現在、もっとも信頼できる指標として利用されているのが、TOEICのスコアというわけです。
TOEIC試験の概要と構成
では、まずTOEICテストの基本的な情報からみていきましょう。
- 年に10回、日本では全国約80都市で実施されています。2017年度日程はこちら。
- 解答はすべてマークシート方式で行ないます。英訳・和訳等の筆記問題はありません。
- リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)構成で、合計約2時間で200問に解答します。
- リスニングもリーディングも問題用紙も全て英語でなされます。
- 全問正解・満点は990点
TOEIC設問の詳細な内容
では、今度は、リスニングテストとリーディングテストの内容を、さらに詳細にみていきましょう!
TOEICテスト攻略の最大にして最重要のコツ
TOEIC攻略のコツは何か?それは、ズバリ、集中力です。集中力が命です。与えられた二時間という時間枠の中で、どれだけ集中力を持続させていけるが、高得点ゲットのカギに他なりません。この集中力を養うのに、ベストな方法は、王道ですが、模擬テストを数多くこなす、これしかありません。
これによって、本番時にも、同じような集中力を発揮することが可能なのです。ペース配分や、アナウンスメント時に写真や選択肢に目を通す習性なども、この時に自然に身についていくでしょう。
TOEICの意外な落とし穴とその防止策は?
私が個人的に、ムダにポイントを落とす可能性があると感じたのは、リスニング問題です。
特にパート1の写真問題。
例えば、あなたが客観的に判断して、『家族と思しき人達がビーチを走っている』写真があるとしますよね。で、あなたは、当然それに該当する英語のナレーションを待っています。すると、選択肢のAで「家族がビーチを歩いています」というナレーションが流れるとしましょう。あなたの目には、明らかに登場人物が走っているように見えるので、Aを除外して『家族が走っている』というナレーションを待っています。
ところが!
最後まで選択肢を聴いても、家族が走っているというナレーションは無く、明らかにいずれも不正解。そこで、「じゃあ、『家族がビーチを歩いている』が正解だったんだ!」と気づきます。しかし、解答用紙にメモとりが禁止のため、どれが『家族がビーチを歩いている』という選択肢だったか、もはや記憶にありません。テストですから、多少テンパっているというのもあるでしょう。リスニングでは、解答として『一番最適なもの』を選ぶ必要があります。たとえ、『走っている』ように見えても、それが選択肢になければ、『歩いている』を選ぶしかありません。
「この写真って、明らかに走ってますよね!?」って、クレームしても、当然点数は貰えません(苦笑)。
写真からあなたと同じ印象を受けた人もいれば、歩いていると感じた人もいるかもしれませんが、みなが同じ条件下で受けているわけですから、こうしたクレームは通用しない訳です。そこで、編み出したワザが、『指折り法』です。
指折り法
事前に、左手の親指をA、人差し指をB、という風に割当てておきます。(左利きの人は、右手に割当てます)。そのうえで、リスニング問題の時、選択肢がちょっと怪しげな時には、その怪しげな選択肢の指、仮にAなら親指を折っておきます。で、最後まで選択肢を聞いてみて、他に正答が無ければ、消去法で、折っている指から判断して、それが親指ならA、人差し指ならBということで、該当のものにマークし、他に正答の選択肢が出てきたら、それにマークする、という手法です。
ただし、不審に思われると困るので、見つからないように、コッソリ指折りして下さいね(笑)。
これは、本番前の模擬テストの段階で、練習して慣れておきましょう。
TOEICのペース配分と戦略
捨てごま法
お気づきのように、TOEICの問題数は、膨大です。やってみると判りますが、一つの問題にそれほど時間をかけている余裕はありません。
「あれ、これはどうなんだろう???」と、迷った時には、とりあえず、その時点で最も濃厚なものにマークしておいて、躊躇わず、次の問題に進みます。このペースが崩れて、グダグダになってしまうと、最後まで問題を解くことが出来なくなり、最後の方にある、せっかく正解できる問題まで取りこぼす、という最悪の事態になりかねません。
この最悪の事態を回避するためには、さっさと『椀子そば』のリズムで解いていくことです。で、全て解答し終えた時点で、時間に余裕があったら、そこに戻ってもう一度見直します。この時点の方が、最後まで問題を全てやり終えているので、心に余裕があり、正答する可能性も高いのです。
これを『捨てごま法』と呼んでいます。一つの問題に時間をかけて、沢山の問題を犠牲にしてしまうくらいなら、判らないところは、潔く捨てること。これが、膨大な問題数で出来るだけ正解を稼ぐためのTOEICのコツです。
模擬テストによる具体的な効果的学習方法とは
模擬テストを行うことの恩恵は、実力を試す、ペース配分の感覚を掴む、効果的な習性を身につける、それだけにとどまりません。言うまでもなく、英語の実力が高まることです。しかし、これは、正しい学習法をして、初めて達成できることです。その学習法とは、下記の通りです。
ダラダラやらずに、実際の試験通りにきちんと時間を計って、模擬テストを受けます。
(この時、ペース配分や、最初のナレーション中に写真や選択肢に目を通す習性を身につけておくのもいいアイディアですが、それらは、あくまでも副次的な要素なので、それにあまり意識を注がないようにしましょう)
- その後、間違えた問題 、判らない単語は、解説・参考書・辞書でチェックして、必ず復習して、自分の中に落とし込むこと。←ココ重要!
- 間違えた問題と単語は、ワードにコピペするあるいはノートに書写すなどして、すべてまとめておきます。
- そして、ある程度時間が経ったら、間違えた問題をまとめたものを、正解するまで解くこと。←ココ重要!
- 1~4をこつこつ地道に続けることです。
地味な作業ですが、これで、確実に高得点を狙えます(^^)!問題集は、やりっぱなしでは、実力を高めることが出来ません!間違えた問題、判らない単語は復習して、モノにすることで、実力を上げることができるのです。このプロセスを経ずして、得点アップは望めませんので、ここはキッチリ抑えましょう!
早速模擬テストを実践してみよう!
TOEIC公式サイトでサンプルテストを受けてみる
まずは、TOEICがどういったものかを体験してみるために、下記TOEIC公式サイトでサンプルテストを受けてみましょう。これで、大体のイメージが掴めるはずです。
TOEIC模擬問題集を入手する
書店やAmazon等で、TOEICの模擬問題集をゲットしましょう。TOEICの開発・制作元である(ETS)から出版されている公式問題集なら、クオリティ的にも申し分ありません。最新版のものから解いていくと良いでしょう。本番の試験に慣れるには、これがイチバンです。なお、お金をかけずに、問題集を解く方法は、別記事にて解説させていただきましたので、そちらをご参照くださいね。
下記サイトで試してみる
現在は、ニーズに応えるかのように、TOEIC攻略のための無料サイトも充実してますので、こちらもバッチリ活用しましょう。
本番形式の模擬テストを5回も受講出来ます!
この他にも、リスニング1210問+ボキャブラリーテスト約280問と、受験者には嬉しい充実サイトです!
パート1~パート7まで、全部で約900問近くの問題数があり、本番試験に備えることが出来ます。
パートによっては、難易度別・レベル別に区分されていて、親切な仕様になっています。
★The TOEIC® Listening and Reading test
リスニングからリーディング、パート1からパート7まで全てを網羅し、本番同様トータルで200問の問題数を提供しています。
過去問題と予想問題を組合わせてランダム出題しているサイトです。
総合的な出題が610問+パート5の短文穴埋め553問+パート6の長文穴埋め57問と、問題数が充実のサイトです。
模試形式ではないものの、全部で3000問もの膨大な問題数です!
短文穴埋め、応答問題、長文読解、会話問題、文法問題をカバーしているうえに、テーマによっては、レベル別になっているという親切さ。
ただし、こちらはリスニング問題も読解形式になっているため、リスニングに関しては、別サイトで練習しましょう。
TOEICリスニングパート1=70問、リスニングパート2=50問、ウォーミングアップ問題パート1&2を出題しています。模擬試験スタイルではないものの、充分なボリュームのコンテンツです。
さらに下記サイトで、スキマ時間も活用する
既述の通り、TOEICは、模擬テスト形式で取り組むのがイチバンです。その理由は、繰り返しになりますが、TOEICは、集中力を要するからです。模擬試験を数多くこなすことで、集中力を養う訓練になり、本番のシュミレーションも可能になるのです。
とはいうものの、どうせ受験するなら、移動時間や待ち時間などのちょっとしたスキマ時間も活用して、5点でも多く稼ぎたい!というのが本音ですよね?(注:運転中の学習はお避け下さい)
そこで、ここでは、スキマ時間の学習にピッタリの、ミニテストのサイトをご紹介します。
スキマ時間と、侮るなかれ!たった10分でも、集中して頭に叩き込めば、それで5点プラスに稼ぎ出せるかもしれないのです!一日たとえ単語2個でも、1ヶ月継続して、60個確実に吸収できたら、かなりな数になりますよね?
TOEIC受験者のために下記カテゴリーがあり、充実した内容です。
- TOEIC Part5によく出る問題パターンと解き方の解説
- 毎日更新! TOEIC日替わりミニテスト
- リーディングパート 文法問題ミニテスト
- TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリーテスト
- TOEICによく出る動詞100の確認テスト
英語学習者にとって、有益な情報を提供しているアルクでも、『TOEIC問題 毎日トレーニング』で、ミニテストを実施しています。
登録(無料)すれば、バックナンバーの閲覧も可能です。
実力判断のための、15分のミニ模試も体験できます(こちらも登録要)。
TOEICの公式ページです。
なお、TOEICでは、第210回公開テスト(2016年5月29日実施)分から、 Listening & Reading Testの出題形式が一部変更になっておりますので、変更内容に目を通しておきましょう。
TOEICの短文穴埋め問題を、一日一問ずつ出題しています。スキマ時間の活用にいいですね。また、問題集のボタンをクリックすれば、240問が全て出題されますので、まとめて問題を解くこともできます。
まとめ
いかがでしょうか?ここまでしっかり読んだあなたは、TOEICの試験内容については、もう怖いものなしです!あとは、本記事の学習方法に沿って実践するだけです。そうすれば、確実に高得点をマークできるはず。是非この記事の内容を実践に移して、高得点をゲットしてくださいね(^^)!