英語の勉強のコツと勉強するときに役立つオススメの参考書

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今回、英語の勉強方法のコツについてお話ししようと思います。私はオーストラリアの大学院に行くために入学基準の1つであるIELTsの試験をパスしました。ここでの勉強は単にテストのための勉強ではなく、実際の海外生活でのコミュニケーションにも役立ちました。そのため、今後英語を通じて仕事をしていきたい方や趣味として楽しみたい方に私の経験とお勧めする勉強法、その時使って効果的だったと思われる参考書をご紹介したいと思います。

お勧めする英単語の勉強法

英語能力は「聴く・読む・書く・話す」の4つのスキルが求められますが、共通して大事なことは単語力です。

私は様々な英単語帳で勉強してきましたが、なかなか継続することができず、1冊を完璧にやり切ったことはほんの数本しかありませんでした。その中で、留学してからもまた日常生活の中でも1番役に立ったと思われる単語帳は「DUO3.0」でした。 

おすすめ単語帳のDUO3.o

URL:amazon

これは560本の例文から2500語の重要単語を学ぶことができ、2000語の派生語・関連語をあわせると約4800語を網羅することができます。このレベルは英検では準1級、TOEICでは600~780点ほどに相当します。1冊の本と英例文の音声が収録されたCDの両方で構成されています。

例文は日常のコミュニケーションで使う内容などもたくさんあり、そのまま暗記すれば日常生活で使えるような例文です。飽きずに勉強することができ、スピーキングにも活かせると思います。

この単語本のおススメな使い方は、CD(復習用)を使用します。

560本の例文がCDになっており、ちょうど1時間で560本が収録されていますので、日常のちょっとした時間や通勤・通学時間などに習慣的に聞くようにしていると効果的だと思います。

私の経験ですが、まず単語本で560本の例文のみを1週間で確認し、次にCDでひたすら聴いていました。聴きながら本の例文を口ずさむことでイントネーションや発音なども練習することができます。スピーキングはまず音をまねることが大事ですので、この方法は有効だと思います。慣れてきましたら、本を見ずに耳に聞こえてきた英文を口ずさむシャドーイングを行います。この練習により、流暢なスピーキング力を身につけることができますし、まだ自分が理解しきれていない単語やフレーズは聞き取ることができませんので、自分の弱点を把握しながら勉強を進めていくことができます。

上記の「Duo 3.0」である程度の英単語力を身につけることができますが、今後、海外の大学院などに進学を考えている方やビジネスなどで手紙やメールで英文を書く必要である方には、もっとアカデミックな単語などが必要になってくるかと思います。

そこで「Duo 3.0」より少し難しく、エッセイや論文などを作成するうえで必要になってくる単語が網羅されている本が「実践IELTS英単語3500」です。

実践IELTS英単語3500

公式HP:https://www.obunsha.co.jp/product/detail/094185

この単語本は実際のIELTSをもとに作成された単語集ですが、私の場合、大学院でのエッセイなどを作成するうえで非常に役に立ちました。

また、さらにお勧めしたいのがAWL(Academic Word List)です。

AWL(Academic Word List)

URL:参考サイト

これはニュージーランドの言語学者が学術的な文章や講義などを理解するために有用な単語570語をまとめたものです。似たような意味の単語でも、よりアカデミックな単語を類義語や反対語などと組み合わせると文全体がスマートになります。

例えば、、、「必要である=need」ですが、よりアカデミックな単語としては「require」や「necessary」などがあります。

また、海外の論文では同じ単語を何度も使うことはあまり良い印象を与えません。そのため、「paraphrase」といって、同じ単語でも「動詞→形容詞」に変換して使用すれば、さらにアカデミックなセンテンスを作ることができますし、同じ単語の重複を防ぐことができます。

例えば、、「education=教育:名詞」 「educate=教育する:動詞」 「educational=学問的な:形容詞」  

英単語の覚え方は人それぞれあると思いますが、私がお勧めしたい英単語の勉強法として、まず本とCDを一緒に使いながらまず一通り例文だけを聞きます。本の中には派生語や関連語などたくさんの単語が記載されていますが、それを1つずつやっていくのではなく、例文だけに焦点をあててまず本を1周します。とくに、「Duo3.0」のCDは1時間で全例文を1周できるように構成されています。短い時間で全部の例文を把握することがコツだと思います。それから、その例文の英単語に相当した派生語や関連語などを肉付けしていく形で勉強を進めていくとよいかと思います。

CDは1日1回は必ず聞くようにします。通勤・通学中など1時間あれば十分に継続できる範囲だと思います。

慣れてきましたら、CDのスピードを1.25倍速にして聞くと、速いスピードの英語に頭や耳が刺激され、リスニング力が強化されますし、より短時間で反復することができます。

結果として、この単語本により単語力の他にリスニング力や、ある程度の英字新聞などはスムーズに読むことができるリーディング力も期待できます。

また、私がもう1つお勧めしたいのはコロケーションです。コロケーションとはよりナチュラルな英語を話すために必要になってくるものです。

例えば、「着る」は「wear」ですが「put on」ともいうことができます。実際、ネイティブと話をしていてもこのコロケーションを使った単語がよく出てきます。よって、英会話を学びたい方にとってコロケーションを学ぶことは大切だと思います。特に会話をしてて大事だと思われるのは「get」「take」「make」「go」「come」「put」です。

「経験する」はe「experience」ですが会話の中では「go through」とよく聞きます。この単語・フレーズを知っているいないで会話の理解度が変わってきますので、通常の単語勉強に加え、少しずつ覚えていくべきかと思います。

リスニングとスピーキングの勉強のコツ

今までの英語の勉強の中で、リスニング力とスピーキング力はつながりがあると思っています。つまり、自分が話せる単語はきちんと聞き取ることができ、聞き取れる言葉は話せるということですが、自分が知らない単語、話せない単語は聞き取ることが難しいということです。実際、IELTsのスコアはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングとそれぞれ分かれてスコアが出るのですが、私の場合はリスニングとスピーキングはいつも同じくらいのスコアレベルでした。よって、インプットであるリスニング力を上げるためにはアウトプットであるスピーキングも同時にべんきょする必要があり、結果的にそのほうが効率的かと思います。

そこで私がお勧めしたい方法はアメリカのコメディドラマである「Friends」を使った勉強です。日常生活で使用する英単語・フレーズが溢れていますし、DVDにはスクリプトもついています。最初のうちは会話のスピードが速く感じてなかなかついていけない私でしたが、聞きこんでいくうちに頭や耳がそのスピードに慣れ、単語を拾えるようになってきました。同時に、スクリプトを見ながら口ずさんでいくことでスピーキング力を鍛えることができます。実際、上記でお話ししたコロケーションもこの「Friends」の中でたくさん使われています。「この表現は日常のこういった場面で使えるのか」など先ほどの単語帳やコロケーションの勉強を実際の日常会話レベルで学ぶことができます。

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リーディングの勉強のコツ

英語を使った仕事をする方や海外の大学など進学する方には、「読む」力も必要になってきます。はじめのうちは簡単な英字新聞や本など自分が興味持てる者から始められるといいと思います。そのとき、意識していただきたいのが「スキミング(Skimming)」です。

スキミングとは、全体を素早く読むことです。トピックの概要やキーワードとなる情報を理解するために読む方法です。私の方法としては、まず大まかに全体像を把握します。タイトルやサブタイトルがあればそこをまず読み、トピックは何なのか、また図や表があればそれにも目を通します。ここまでで、ある程度テーマが理解できます。

それに加え、段落が分かれていたら各段落の1分目を読み、その段落は大体何を説明しているのかを理解します。

語学学校で習ったことですが、海外のエッセイや論文では、段落の1分目は「トピックセンテンス」といって、まずここでは何を説明するのかを明確にする文が導入されることが多いといわれています。また、論文であればたいてい「Introduction;導入」「Conclusion;結論」がタイトル分けされています。「導入」でこのトピックの説明や背景が述べられ、「結論」で筆者が一番訴えたいことや大事なことが述べられています。つまり、全文を読まなくても、スキミングによって筆者がここで何を伝えたいかを把握することができます。

これにより、1つのトピックに時間をかけて読むよりも、短い時間で大まかに内容を理解したら次のトピックに進むなど、読む数を増やしたほうが初めのうちは楽しく勉強できるのではないかと思います。

スキミングの数をこなしてきた後は、私としてはReadingの最終的な目標は「速く読解できる」ことが求められると思います。つまり「正しく」「速く」読めることが必要になります。

まず「正しく」読めるためには文法を理解していることが必須であり、精読とも言いますが正しく文を理解解釈することが求められます。自分が読めているつもりでも実は文法を誤っていたり、実は誤った解釈をしていたりなど。自分ではなかなか気づくことができません。難しいエッセイや論文では1センテンスが非常に長かったり、複雑な表現、言い回し方をするためなおさら文法には気を付けていかなくてはなりません。ここで、私がに使用した本が「IELTS パーフェクト攻略 リーディング」です。

これはIELTsのリーディングセクションに沿った内容のものですが、かなりアカデミックな内容のものであり、また全問題に日本語訳がついています。よって、自分が読み理解した内容と実際の内容が合っているかを確認することができます。この本をやりきると、文法力も身に付き、読む力に自信がつくと思います。

次に、ある程度正しく読むことができたら、今度は「速く」読むことを実践します。

先ほどの本「IELTS パーフェクト攻略 リーディング」の中では、タイム制限が設けられた問題もありますので、時間を決めて問題を解く練習をすると、読むスピードに意識が向けられると思います。速く読めるようになると時間の節約にもなりますし、その分また新しい知識を得ることができます。

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自分の意見をしっかりと伝える勉強のコツ

会話の中で、自分の意見をしっかりと相手に伝えることは大事なことです。特に海外では授業でも仕事でも相手とディスカッションする機会が非常に多くあります。その時にどのような言い回し方がよいのかを学ぶのに私がおすすめしたい本が「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」です。

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この本では自分の意見をどのように構成して話をするべきか、根拠を述べる際に効果的なフレーズやワードが記載されています。

日本では文法的に大事なことは最後に持っていく傾向がありますが、英語では一番大事なこと・一番伝えたいことは最初に話すことがルールとしてあります。つまり、①「私の意見は○○です」②「なぜなら△△という根拠と□□というデータの結果から考えられます」③「しかし、これには▽▽といった問題もありますが、十分解決できる範囲です」など自分の意見に根拠やそれに関連する背景を組み合わせてディスカッションをしていきます。この「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」の本を通して、話の構成の仕方とフレーズを学ぶことで質の高いディスカッションをすることができます。

終わりに

今回、英語を勉強するうえで、私が今まで経験した勉強法のコツを参考書と一緒にご紹介してきました。今現在はオーストラリアの大学院で勉強中ですが、過去にはフィリピンでの語学留学の経験もあり、それらを通じて今私が一番効果的だったなと感じるものをまとめさせていただきました。もともと英語はあまり好きではなく、社会人になってからオーストラリアへ行くために勉強し始めた私ですが、様々な先生と出会いお話を通じて、語学は楽しんだ者勝ちと感じています。普段の日常でなかなか時間のない中、英語の勉強を継続することは難しいですが、楽しめる方法が1つでも見つかれば、英語の勉強を今の生活の中に取り入れ易いと思います。この記事がなにか少しでもお役に立てれば幸いです。

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