英会話の初心者でも簡単にできる勉強方法はないだろうかとお探しではありませんか?もしくは、できるだけ短期間で英会話を習得したいと思っているかもしれません。
しかし、英語を勉強したいと思い立っても、独学で英語を勉強するのは難しいと思って諦めている方も多いことでしょう。すぐに飽きてしまって長続きしない。時間が継続的に取れない。そもそも何から始めたらいいのか分からない。などなど…。
そのほかにもたくさんの理由があると思います。英会話教室に通わなくも何か英語が出来るようにならないかなと考えている方、独学で英会話を学ぶ方法をお伝えします。
STEP : 0 何から始めたらいいの?
独学で英会話を学ぶといっても、そもそも何から始めたらいいのか分からないという方、沢山いらっしゃると思います。始める前に、「やるぞー!」とやる気だけで訳の分からぬまま無駄に参考書や単語帳を買ってしまって、結局使っていない、はたまた三日坊主ってことも独学のあるあるなんじゃないでしょうか?
独学で何かを学ぶ時に大切なことは、まずは『続ける』ということです。その続けるというのが中々に難しいというのはよく分かります。
特に独学だからこその悩みですが、自分一人ではよほど意志が強くないと難しいですよね。
しかも英語なんて…そうやって身構えないでください!!
続けるのは、英語が少しでも関わっていることならなんでもいいいのです。
もう一度言います。
なんでもいいのです!!
例えば、洋楽を毎日通勤時間は必ず聞くとか、アニメやドラマ、映画の海外音声のものを見る。短い絵本や漫画を読むなど。好きなことで構いませんし、字幕や日本語訳付きのもので構いません。ここで大切なのは、苦にならず、続けるということです。好きなこと、興味があることなら比較的続けやすいと思います。
時間がまとめて取れない方は、分けてでもいいので、1日に最低でも10分~15分は意識的に英語に触れる時間を作ってください。
「そんなことで…。」と思われるかもしれませんが、案外これが英語力を上げる基礎になる語彙や文としての使い方、あるいは文法を勉強するだけでは分からない、会話的な言い回しの習得に役に立つのです。分かりやすいように例を挙げるとしましょう。
今回はテレビで流れる海外の映画の予告CMからピックアップしてみます。
“Well, well”
このフレーズを聞いたことはありませんか?
そう、アンジェリーナ・ジョリーが主演を務めた「マレフィセント」の予告で流れていた「おやおや」という意味のフレーズです。
これはなんとなく頭に残っている方も多いんじゃないでしょうか?他に映画で言えば、アーノルド・アロイス・シュワルツェネッガーが主演のターミネーターでおなじみの
“Iʼll be back.”
これは「また戻ってくる」という意味ですが、普段英語に興味がない方や、「戻る」というのを“back” というのを知らない方でも決め台詞としてフレーズで覚えている方が多いと思います。
このように少しずつでもいいのでまずはフレーズや音を意識して覚えるようにしてみてください。漫画など、文字で読む場合は単語や言い回しなどを要チェックです!そしてこれを習慣付けてください。そうしたら自然と、ナチュラルな語順やフレーズが頭に入ってきて、お店などで外国人の方が話している全てが分からなくても、 「あ!知ってる!聞いたことある!」なんていうフレーズも出てきます。
そうなると、あなたも英会話を学べ始めていると言えるでしょう。英会話をマスターする大きな第一歩が確実に進みます。
STEP : 1
日常的に英語に触れるのが習慣づいてきたら、次に伸ばしたいところに集中して勉強するのをオススメしています。あれも足りないし、これも足りない。
そうやって欲張って幅広い範囲のことを行きにしようとしてもなかなか上手くいかないものです。
なので今回は各分野ごとにどうやって伸ばしていくのかをご紹介したいと思います。
まず、初めに言いますと、文法の勉強をしているあなた。文法の勉強はやめてください!!
※文法は資格やテストなど、「英会話」ではなく語学としての「英語」を必要としている方、学びたい方にはとても大切です。優先順位も高いので、しっかりと重点的に勉強してください。
意味がないとは言いませんが、初心者の方、特に英会話を学びたいと思っている方にとって、文法を学ぶことへの優先順位は低いです。というか、正直あまり必要ではないです。なぜなら、文法学習というのは、ある程度英会話ができる方がより完璧かつ正確な英語を読み、書き、話すということを学ぶためのあくまでも「仕上げ」の作業だと考えても問題ないからです。
それにあなたの母国語である日本語を文法から学びましたか?おそらくみなさん、そのようなことはきっとしていないと思います。
多くの人は赤ん坊の時に両親や、テレビなど自分の周りに自然とあふれている音を意識せずともいつの間にか聞いていて、言語として頭にインプットしていき、声に出して意味を知って、身につけていき、いま何不自由なく第一言語として日常生活を送っています。だからといって、今から赤ん坊の時のように聞き流していても新しい言語は身につかないし、上達もしません。なぜならあなたはもう、赤ん坊じゃないからです。垂れ流されているものを何の意識もなく聞き流しているだけなら、全くインプットされていません。インプットがなければアトプットもできませんよね。
ではどうするのか?大人には大人の学び方があるのです。それは、
- 語感と流れを掴む
- フレーズからイメージをつかめるようにする
- フレーズとしてアウトプットする
この3つです。これだけではよくわからないと思うので、この流れに沿って一つずつピックアップして紹介していきますね。
STEP : 1−1.語感と流れを掴む
語感と流れを掴むとはどういうことなのか?これは STEP : 0 で紹介したものの延長です。語感というのは言葉に対する微妙な感覚のことで、いろんな文を文法ではなく、
なんとなくの音や単語などの収まりや馴染みの良いものに触れて自然とネイティブな英会話をまるっと感覚的に習得してしまいましょう。
※これは STEP : 0 の延長線上のレッスンです。
STEP : 0 通りでなくてもいいのですが、英語の日常的なインプットが前提となっておりますので、そちらを先に習慣付けたりと英語に少しでも触れた状態からの開始を推奨しております。
説明だけではよくわからないと思うので、具体例を出してみましょう。
例えば:
The cat is very cute. (その猫はとても可愛い。)
とこの文がもし、
The cat is cute very. だとどこか違和感かありませんか?
別に文法的に S V O の位置がおかしいだのなんだのを指摘しろと小難しいことはいってないので、直感的に簡単に考えてみてください。とてもシンプルな文なので分かりやすすぎたり、逆によく分からなかったりするかもしれませんが、すごくなんとなく、直感でおかしいなと感じていただけたら、あなたは語感がつかめているということです。
なんとなく言おうとしていることが、わかっていただけましたでしょうか? 言葉はかたまりで覚えるようにして、英単語単体を丸暗記ということはしません。
では、実際にどのようなことをしたら良いのでしょうか?その身につけ方をお教えします!
※何度も言うようですが、 STEP : 0 で紹介したような英語に関するインプットがあるのが前提です。
準備:1.インターネットや本など、何からでもいいので、和訳付きの例文を一文書き出す
練習:書き出した一文を用いる。
- 声に出して音で馴染むようにする
- 声に出したフレーズを例文を見ずに音を頼りに文字に書き起こしてみる
これを反復していたらだんだん雰囲気をつかめてきます。さて、そしたらそれが本当につかめているのかを、テストして確認します。この確認作業がとても大切です。
テスト:
- 例文を単語ごとに区切りバラバラに並べる
- 和訳を見ながらただ但語順に並べなおす
この準備とテストを1日10分くらいの短時間でもいいので、最低でも2週間ほどの期間、毎日繰り返します。ゲーム感覚でいいので、ひたすら継続しましょう。
そうしたら自然と正しい、すっきりと気持ちのいい語感と流れ(語順)と間違えた時のどこかすっきりしない気持ち悪い語感の違いが身につきます。
STEP : 1−2.フレーズからイメージをつかめるようにする
英語には同じような意味の単語がたくさんあって、どの単語をどういった表現の時に使ったら一番いいのか、微かな表現の違いやニュアンスの違いを全て勉強して覚えるのは大変ですよね。
そこで、学んだフレーズをより映像化やイメージ化してリンクして覚えて、情景的にそのフレーズがパッと頭に思い描けるようにしていきます。
さらに、イメージ化して覚えることで、言葉の印象をカテゴライズし新しい単語を覚えやすくしたり、同じ系統の言葉を関連づけて使いたい言葉のニュアンスの違いを理解しやすくします。その結果、言葉のチョイスがしっかりとニュアンスにあったものになっていきます。すごく簡単な例を出して見ましょう。
例えば:so と too
この二つは very と同じような「とても」というように何かを強調するときに使う表現です。でも使い方には違いがあって、その違いをイメージで覚えておくことによって、応用がきき、他の単語にも当てはめやすくなります。
端的に言ってしまいますと、 so は無難に very と同じ「とても」という良いことを強調する時に使う傾向があり、ポジティブな意味合いになってきます。
対して、 too は「~すぎる」というニュアンスがあり比較的に悪かったものを強調する時に用いる単語で、ネガティブな意味合いの単語です。
- Itʼs so good. (とても良い。)
- Itʼs too bad. (とても悪い。)
など、単純な文も使い分けるとグッとリアルな英会話のセリフになります。そしてこれをイメージとして so はポジティブな印象 too はネガティブな印象という程度の雰囲気を掴むだけでもいいので、イメージ付けておきます。
すると、次に違う言葉を強調する時に自分が言いたい言葉のニュアンスにあった方を選んで使うだけで、ねじれがなくより正確に伝わりやすくなります。
これは much など単語そのものがポジティブにもネガティブにもなり得る単語に使うと顕著にわかると思います。日本語でいうと「とても多い。」と「多すぎる。」って意味が全く違ってきますよね。それを very で表していたらどちらも同じ「とても」という意味になってしまいます。
しかし、
Itʼs so much.
Itʼs too much.
と言い分けるだけで、多いことがポジティブな意味なのか、ネガテイブな意味なのか、正確に表現し伝えることができます。皆さんはどちらがどういう意味なのかもう分かりますよね?
そうです。 so が「(ポジティブな意味の)とても多い」で too の方が「(ネガティブな意味の)多すぎる」という意味です。
STEP : 1−3.フレーズとしてアウトプットする
最後に仕上げとして、アウトプットします。 何事も使っていかないと覚えられないし、覚えていたものも忘れてしまいます。なので、これもできる限り習慣化しておいた方が良いです。
そしてこのときに、やはり単語ではなくて、フレーズでアウトプットしていくことを推奨しています。ですので、今回はフレーズを日常的にアウトプットする方法をご紹介します。
文字で書く編:
1.日記を書く
日記を書いている方は毎日やっている方が多いと思います。なので、比較的簡単に日常的にアウトプットできるかと思います。全文英文で書くのがしんどいという人はタイトルを英文にするとか、最後に一文だけ英語で書くとか、ほんのワンポイントでいいので、取り入れてみてください。
2.ノートにまとめる
これは比較的真面目な人、勤勉な人にオススメしているのですが、自分だけの英会話ノート、もしくは参考書を作っていく方法です。英文と意味、例文などを書き出して、辞書みたいにまとめていきます。すると自分が覚えた文と単語、さらには例文で新しい文を覚えることができます。
しかし、これは確実にこのノートをまとめるだけの時間を取らないといけないので、何かのついでにながら勉強でやっていきたいという方や、物事を続けにくい方には向いていません。
3.SNSで呟く
例えば、Twitterで海外の好きなアーティストにリプライを送ってみてもいいですし、ただただつぶやいてみるだけでもいいです。youtubeなどの動画にコメントしてみるのでもいいですね。
もちろん海外の方にご知り合いがいる方は英語で話してみるのもいいではないでしょうか?これの注意としては、きちんと意味を把握して呟かないと何の意味もないので、好きな洋楽の歌詞をただコピーペーストするだけではダメです。意味を調べてからつぶやいたり、つぶやきたいことにあった英語を考えてからつぶやきましょう。
4.メッセージや手紙に英文を混ぜる。
例えば「HAPPY BIRTHDAY !」や「Merry Christmas !」など、最近では何気なく日常的に意識していない中で英語でメッセージを送っています。そこにもう一文「I always hope yourhappiness.(私はいつもあなたの幸せを願っています。)」など簡単なものでいいので英語のメッセージを付け足してみましょう。
声に出す編:
1.セリフを一緒にいう
これは映画付きな方にオススメなんですが、お気に入りの映画やドラマの決め台詞や耳に残っている言葉をシャドーウィングしてみたり、CMの1シーンを一人でやってみたりとモノマネしていきます。これのいいところは声を出すことで感情も込められどういったトーンで言っているのか、どう言ったニュアンスの言葉なのかも覚えられるところです。ついでに完コピすると、飲み会などでも披露できる持ちネタにもできますよ(笑)
2.歌を歌う
歌独特のリズムで舌が回るようになるには発音を理解する必要があるので、スムーズな英会話にとても役立ちます。初めは歌詞を見ながらでもいいです。しっかりと、どう言った単語を言っているのかを理解した上で歌っていきましょう。最終的には歌詞を見なくてもうろ覚え程度では歌えるようになっていけば良いです。カラオケが好きな方や、ギターなどの楽器をやっている方にオススメです。
3.実際に会話する
これはパートナーがいた方がいいのですが、独り言でもいいので、リアルに日常的に使ってみるとうのは本当に力がつくのでオススメです。道案内など人に何かを説明するという行為は伝わる、伝わらないが顕著に出るので、機会があれば英語で話してみるなど、ぜひチャレンジしてみましょう。
今回は文字で書く編と声に出す編の一部を紹介しましたが、このほかにもたくさんの方法があると思います。ぜひ自分に合った方法を見つけて、無理がないように日常に組み込んでください。
最後に
最後に、今回紹介した方法は英会話を学ぶほんの一部の方法です。
紹介した以外でももっとたくさんの方法があると思いますし、ご自分で考えてみてもいいと思います。とりあえず続けられる方法を発見して継続してみてくださいね。
みてくださっている方の英会話が少しでも上達するよう、参考になれば幸いです。