海外旅行に行こうと思うけど、どの程度の英語を勉強しておく必要があるのだろうと調べているところかもしれません。もしくは、海外旅行に行く予定があるけれど、英語が話せないから不安だと思っている方も多いことでしょう。実は海外旅行で覚えておきたい英語はそこまで多くはありません。今回はこれだけ覚えれば大丈夫という海外旅行で使えるトラベル英会話を具体例を元にご紹介します。ぜひ参考にしてください。
【忘れてはいけない基本的な言葉】
誰でも知っているような英語のフレーズでも、それをちゃんと使えていますか?日本人がどうしても忘れてしまいがちな基本的な旅先での英語マナーを最初に紹介します。
Thank you
世界中の人が知っているこの言葉。英語圏で生活をしていると至る所で耳にします。
例えば、レストランでは、
- 席を案内してもらった時
- メニューを手渡してもらった時
- オーダーを取った後
- お水やカトラリーを持ってきた時
- 料理がサーブされた時
- お会計が終わった時
- お店を出る時・・・etc
全てのタイミングでお店のスタッフにThank youと言います。コーヒーショップのようなカウンターのお店では、注文した商品を受け取る時、スーパーでお会計した後、チケットを購入した時、タクシーを降りる時・・・etc 日本では客側はあまり「ありがとう」と多く言いませんが英語圏では毎日の様に口にし耳にします。Thank youを言わないと失礼と思われてしまう事も多いので、ぜひ旅先ではThank youを忘れないようにしましょう。
Yes please / No thanks
これもThank you同様に知っているけど使えてない言葉だと思います。単純にYes/Noで答える質問の場合(例:Are you travelling?やAre you Japanese?)はYes or Noだけで問題ありませんが、何かサービスを提案された時、例えばレストランでWould you like something for dessert?(デザートはいかがですか?)と聞かれた時や、買い物でDo you need a bag?(袋はいりますか?)と聞かれた時は“Yes please / No thanks”と答えましょう。
単純にYes/Noだけで答えてももちろん伝わりますが、冷たく失礼に聞こえてしまう事もあり、英語圏の人はごく自然にYes please/No thanksと言っています。
Please
上記でも述べた通りPleaseはとても大事な言葉です。個数やサイズを聞かれた際に、
例えば、コーヒーショップでサイズを聞かれた時、
Which size would you like?(どのサイズにしますか?)→Large please
レストランでワイングラスの数を聞かれた時、
How many glasses do you need/would you like?(グラスはいくつ必要ですか?)→Three please
数字やサイズだけ言っても伝わりますが、Pleaseを最後につける事を心掛けましょう。
旅先で使えるフレーズ
旅先で使う英語は多種多様たくさんあります。その中でも色々なシチュエーションで使えるフレーズを紹介します。
6W+1H
中学時代に5W1Hを誰もが学んだと思いますが、それにもう1つWを加えてよく使う7つのワードも旅先ではとてもよく使えます。
その1「What(何)」
訳の通り「何」を聞く時に使います。
- What is this?(これは何ですか?)
- What time do you open/close?(何時に開店/閉店しますか?)
- What did you say?(何と言いましたか?)
その2「When(いつ)」
時間に関する事を聞く時に使います。
- When does the bus come?(いつバスは来ますか?)
- When will it arrive in Japan?(日本にいつ届きますか?)
その3「Where(どこ)」
場所に関する事を聞く時に使います。
- Where will we go tomorrow?(明日どこに行きますか?)
- Where is the restaurant?(レストランはどこですか?)
- Where in London?(ロンドンのどこですか?)
その4「Who(誰)」
人に関する事を聞く時に使います。
- Who is our tour guide?(誰が私たちのツアーガイドですか?)
- Who will take me to the airport?(誰が空港まで送ってくれますか?)
その5「Why(なぜ)」
疑問や理由を聞く時に使います。
- Why did you come to NY?(なぜNYに来たのですか?)
- Why does this bus stop?(なぜこのバスは止まっているのですか?)
その6「Which(どれ)」
複数の選択肢の中から選ぶ時に使います。
- Which station are we getting off?(どこの駅で降りますか?)
- Which floor?(何階ですか?)
- Which menu do you recommend?(どのメニューがおすすめですか?)
その7「How(どのように)」
方法や量などを聞く時に使います。
- How much is this?(これはいくらですか?)
- How long does it take to the hotel by bus?(ホテルまでバスでどのくらいかかりますか?)
- How do you say that in English?(英語でなんと言いますか?)
※文章をしっかり覚えていなくても6W1Hの意味だけしっかり覚えておくだけでも色々な場面で使えます。ジェスチャーと一緒にWhen?やHow?と言えば相手も状況から判断してきっと理解してくれるはずです。
Can I get~
このフレーズはシンプルですが旅行中に1番使える言葉ではないでしょうか。
- コーヒーショップでオーダーする時はCan I get a small café latte please?
- 美術館でチケットを買う時はCan I get two tickets please?
と言う事ができます。レストランでオーダーする時も、Can I get 〇〇(メニュー)please?
とコーヒーやチケットを買う時と同じように言えます。レストランでメニューを英語で言うのが大変な時などは、メニューを指さしながら、Can I get this please? と言えば問題ありません。
またお水を頼む時はCan I get some tap water please?
(※無料のお水の事をtap waterと言います)
お会計を頼む時はCan I get bill/check please?
と、Can I getの後の言葉を変えるだけで様々な時に使えます。
道を尋ねる時にも
Can I getの前にHow、後にtoを付けてHow can I get to 〇〇(目的地)と言うと「〇〇(目的地)はどうやったら行けますか?」という言葉になります。
Excuse me. How can I get to ABC museum?(すみません。ABC美術館はどうやったら行けますか?)
※人に何かを尋ねる時はExcuse meを忘れずに!
“get to+場所”で、場所に到着するという意味になるので、Where is ABC museum?(ABC美術館はどこですか?)と聞くよりも、目的地までの行き方を聞いているニュアンスになります。
👉基本的にCan I~は許可を求める時に使う表現です。
ですので“Can I+動詞(自分がしたい事)”で、誰かに何かを伺う時に使えます。
- Can I try this on?(試着してもいいですか?)
- Can I use this?(これ使っても良いですか?)
- Can I sit here?(ここに座っても良いですか?)
- Can I ask you something?(お伺いしても良いですか?)
- Can I pay by card/in cash?(カード/現金で払えますか?)
Can you~ / Could you~
どちらも人に何かをしてもらいたい時に使う表現です。Could youの方がフォーマルな言い方ですが、Can youでもよっぽどフォーマルな場面でない限りは失礼に聞こえたりはしませんので問題ありませんが、Pleaseを忘れないようにしましょう!
- Can Iの時と同様に“Can you+動詞(して欲しい事)”で、誰かにお願いする時に使えます。
- Could you take our picture please?(写真を撮って頂けますか?)
- Could you say that again please?(もう1度言ってくれますか?)
- Can you keep my baggage please?(荷物を預かってくれますか?)
Can you tell me(教えて下さい)show me(見せて下さい)give me(物を下さい)となります。
I want to~ / I would like to~
どちらも自分が何かしたい時や何か欲しい時に使う表現です。I would like toの方がフォーマルな言い方ですがI want toがカジュアル過ぎるという事はありませんのでI would like toが言いにくいという場合はI want toでも問題ありません。基本的には、
- I want to+動詞(自分がしたい事)
- I want+名詞(自分が欲しい物)
と動詞の前にはtoが付き、単純に物だけを言いたい時はtoはいりません。I would like toの時もルールは一緒です。
- I would like to make a reservation at 8pm.(8時に予約をしたいです)
- I would like to go to ABC park.(ABC公園に行きたいです)
- I want to exchange money.(両替したいです)
- I want to know the way to ABC station.(ABC駅の行き方が知りたいです)
- -I would like fish please.(魚料理をお願いします)
- -I want this in another color(これの違う色が欲しいです)
レストランでオーダーする時にも
Can I getと同様にI would like to have 〇〇(メニュー)please.とオーダーする時に言う事ができます。
- また席を指定したい時はI would like to have a window table.
- コーヒーを食後に欲しい時はI would like to have a coffee after meal.
と言う事ができます。
人に何かをして欲しい時にも
Can you~の場合は人に何かをしてくれますか?とお願いしているニュアンスになりますが、
- I want you to+動詞(I would like you to+動詞)で、何かをして欲しいですと直接的な言い方になります。
- I would like you to pick me up at 3pm.(3時に迎えに来て欲しいです)
- I would like you to check my reservation.(私の予約を確認して欲しいです)
と言う事が出来ます。
6W1Hと上記で紹介した3つのフレーズを組み合わせる事でさらに幅広い表現が出来るようになります!
Excuse me. I would like to know how to get to ABC hotel.
(すみません。ABCホテルの行き方を知りたいです)※どこか聞いている意味になります。
Could you teach me how do you say that in English?
(英語でどう言うのか教えて頂けますか?)
☝完璧に言えなくても大丈夫!
せっかくの海外旅行で英語を使いたい!と意気込んで緊張してしまい、ちゃんと言おうと意識すればするほど口から英語が出てこなくなってしまいます。
上記で紹介した例文は“完璧に”言った場合の文章であって、少しでも間違えてはいけないという事はまったくありません!大事なのは、何をしたいのか(して欲しいのか)を言う事です。
例えば地図を指差しながらWhere? 何か使いたい物を見せながらCan I use?
自分の荷物を指差しながらCan you keep? 何かを尋ねたい相手に向かってCan I ask? メニューを指差しながらCan I get?…etcと言えば相手には必ず伝わります。
忘れてはいけない言葉はPleaseとThank youです!
聞き返そう!
また、相手が言っている事が聞き取れなくて聞き返す事はけっして失礼ではありません。英語では日本語よりも頻繁に聞き返しており、ネイティヴ同士でもよく聞き返しているのを目にします。日本人がやりがちな理解したフリや、雰囲気で判断は不要です!
聞き返す言葉は色々あります。
- Can you say that again please?(もう1度言っていただけますか?)
- I’m sorry I didn’t understand what you said.(すみません何を言っていたのかわかりませんでした)
などなど・・・。これらはある程度長い文章や解説を聞いた後に相手に聞くイメージです。
ですので、店員さんなどの言っている事がわからなかった場合はSorry? or Excuse me?と言うだけで聞き取れていないという事が伝わりますし、これだけでも決して失礼ではありません。
ゆっくり話して欲しい時も、Can you speak more slowly please?(もう少しゆっくり話して頂けますか?)と言いましょう。
わからない事はそのままにせずに勇気を出して聞いてみましょう!
旅先で使える英会話アプリ
旅行先では予想していなかった時に英語が必要になったり、まったくメニューが読めない!という事も多くあると思います。旅先で使えるアプリを携帯にインストールしておけば必要な時に必要な英語を知る事が出来ます。今回はオフラインでも使えるアプリを紹介致します。
指さし会話
書籍化もされており認知度の高いアプリです。機内・入国など、シチュエーション別に使えるフレーズが収録されています。文法や単語がわからなくても全ページイラスト付きなので、必要な表現が見つけやすくなっています。
そのまま指をさして相手に見せたり、画面をタップすれば音声を聞く事も出来ます。
アメリカ版とイギリス版があるので英語の違いに興味がある方は見比べてみてはいかがでしょうか?
アメリカ版
Apple : https://itunes.apple.com/jp/app/zhisashi-hui-huaamerika-touch/id355303524?mt=8
Google: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gdc.android.yubisashi.jpus.lite&hl=ja
イギリス版
Apple : https://itunes.apple.com/jp/app/zhisashi-hui-huaigirisu-touch/id355660160?mt=8
※無料版はAppleのみです。
Google翻訳
日本語の単語や文章を入力するだけで自動的に翻訳してくれます。音声にも対応しているので、携帯に話しかけるで翻訳してくれるので、会話したい相手に携帯に向かって話しかけてもらい日本語に翻訳する事も出来ます。
またアプリに搭載されているカメラ機能で英語の単語や文章をスキャンすると写真の中の文字を翻訳してくれるという優れた機能付きです。メニューやインフォメーションが理解出来ない場合は写真を撮るだけで自動的に翻訳してくれます。
Apple : https://itunes.apple.com/jp/app/google-fan-yi/id414706506?mt=8&ign-mpt=uo%3D8
Google : https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.translate&hl=ja
翻訳名人
シチュエーション別に旅先でよく使う言葉が収録されており、元々アプリのライブラリーに収録されている言葉はオフラインでも検索可能です。オンラインであればさらに幅広く翻訳ができ、お気に入りに登録しておけばオフラインの時でもチェックする事が出来ます。
ホテルなどWi-Fiがある所で使うであろう言葉を検索してお気に入りに登録しておけば、外出先でも困る事がありません。
Apple: https://itunes.apple.com/jp/app/fan-yi-ming-ren/id359354972?mt=8&ign-mpt=uo%3D8
Real英会話
こちらのアプリもシチュエーション別に使える英語表現が収録されていますが、何と言ってもオフラインで確認出来るフレーズが2000以上あり、お気に入りに登録しておけば自分がよく使うフレーズが簡単にチェック出来ます。さらにオンラインで知りたい言葉や表現(例:お会計)を検索すると、その言葉が含まれている文章がすべて表示され、こちらもお気に入りに登録しておけばオフラインの時にチェックが可能です。有料のアプリですが、収録フレーズの豊富さは群を抜いており、旅先だけでなく通常の英語の勉強にもとても便利です。
Apple : https://itunes.apple.com/jp/app/real-ying-hui-hua/id373563219?mt=8
Bravolol 英和辞典
こちらは通常の英和和英辞典ですが、オフラインで使える辞典アプリが案外少ない中でこのアプリは全機能オフラインで使用可能です。音声機能もついているので発音のチェックも出来ます。
メニューやインフォメーション、説明書きなど、フレーズではなく単語を調べたい時はやはり通常の辞典を使うのが1番早いので、オフラインで使える辞典をインストールしておくととても便利です。
Apple:https://itunes.apple.com/jp/app/英和辞典-和英辞典-english-japanese-dictionary-translator/id493794484?mt=8#
Google : https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bravolang.dictionary.japanese&hl=ja
実際に英語を使用する事で英語力も上がり、旅もより一層楽しくなります。楽しい思い出を作る事でさらに英語の勉強のモチベーションアップにもつながります。英語で現地の方とコミュニケーションが取れた時の喜びは格別です!日本ではなかなか英語をアウトプットする機会がありませんので、旅行は絶好のチャンスだと思って恐れずに学んだ英語を使ってみましょう!