1日1問、英作文とスピーキングを提出し、ネイティブ講師に個別添削してもらう新しい形の学習サービス「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」。
世界的な語学学習サービス開発企業「Lang-8」による運営で、オンライン英会話とも一般的な英語学習アプリともひと味違うアプローチで英語力を高めていくことができる、注目度の高い内容です。
- 講師はすべてネイティブスピーカー
- 月~金まで毎日1課題追加される
- 英作文+スピーキングのアウトプット
- 課題内容は週末にかけてレベルUP!
今回は元英会話講師の筆者が実際に「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」の利用をスタート。口コミ評判や実際の使い方を丁寧に解説していきます。
まずは結論から!
ビジネス英語、もしくはIT業界にいる方で英語力中級者以上の方におすすめできるサービスです。学習コースは「ビジネス」か「IT/WEB」の2つ。最新の情報を取り入れながら、ビジネス経験豊富なネイティブ講師に添削してもらえるのがポイントです。
アプリではなかなか追い付かない業界のトレンド表現や語彙を学べるのは、実際に英語圏とのやり取りが多い方にとって強い味方になります。自分で考える力が付くため、意識的に表現力を豊かにしていける新しい学習方法だと感じました。
1.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)はこんな人におすすめ
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」は、一般的なオンライン英会話やアプリとは少し違います。私が実際に利用してみて、おすすめできると感じたのは以下のタイプに当てはまる方です。
- 語彙力の伸び悩みを感じている
- 単語の丸暗記が苦手だ
- ビジネス・ITに特化した勉強がしたい
- どう伸ばせばいいか分からない中上級者
大量の問題数をこなすのではなく、1つのテーマを少しずつレベルアップし、ピンポイントに目的を絞って効率のいいスパイラル学習を叶えるのが「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」。
私もそうでしたが、中級レベルを超えてくると、通じてしまうがゆえ「自分の語彙力・表現力に妥協する」ということがあるのではないでしょうか?
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」の場合、指定された文法を使いながら英作文を作ったり、講師に英語で質問(チャット)する必要がでてきます。
そのため1日1問という少ない課題量でも、自分の考えが基盤となり、語彙力・表現力を鍛えられますよ!
これまでの勉強法にマンネリを感じ、伸び悩んでいる中級者以上にこそおすすめしたい学習サービスです。
2.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)の概要
2.1.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)の特徴・料金プラン
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」は、平日に毎日追加される課題を提出し(文章・音声録音)、ネイティブ講師に添削してもらう英語学習サービスです。
まずは特徴と料金プランを確認していきましょう!
- コースの種類:ビジネス、IT
- 年額プラン:年額196,000円(※一括払。ひと月あたり換算は16,333円)
- 月額プラン:ひと月19,600円
- 講師:ビジネス経験のあるアメリカ人
- スマホ、PC、タブレットから使用可能
- 支払い方法:VISA、Master Card、American Express
- 対象レベル:中級者以上
課題はそれぞれ「ライティング」と「スピーキング」で提出していくため、文法や言い回し、発音などを細かく個別に添削してもらえるのが一番の強み!
対象レベルについては「中級者以上」としていますが、明確なレベル設定はありません。しかし公式サイトには「ビジネス系の英語記事を辞書を使いながらでも理解できる」と書いています。
自己紹介やフリートークといったウォーミングアップもありませんので、ある程度英語学習経験がある方に向けて作られているのでしょう。
中級者以上にとっては手ごたえをしっかりと感じつつ、着実に自分の言葉としての英語を身につけていけるため、一般的な英語学習アプリよりも満足度は高くなるはずです。
2.2.無料アプリHiNative(ハイネイティブ)との違いは?
個別添削をおこなう有料学習サービスの「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」に対し、「HiNative(ハイネイティブ)」は無料でも利用できるQ&Aプラットフォームです。
上記画像のように、言語や文化についての質問を投稿し、各国のネイティブスピーカーが回答してくれる仕組み。
英語だけではなく、中国語やロシア語、もちろん日本語に関する質問も多くあり、自分も回答者になれるのが楽しめるポイントに。
たとえば日本語で「”了解しました”は目上の人にも使えますか?」という最近よくある疑問でも、回答は人によって差が生まれるでしょう。
正しいかどうかではなくナチュラルかどうか、地域による表現の差があるかどうかなど、勉強とはまた違う部分での言語を楽しむことができます。
勉強にもなりますが、個人的には息抜きに楽しみやすいプラットフォームだと感じました。ひまなときに見ているだけでも、さまざまな表現について考えることができますよ!
3.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)の口コミ評判は?
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」を実際に利用している人たちからの評判も、気になるところですよね。
自分を追い込むために #ハイネイティブトレック を始めてみたのですが、毎日課題配信されて、英作文と音声提出して、かなり丁寧な添削受けられるし、固定のネイティブ講師が担任してくれる。
文法の細かなミスや発音もひろってくれて、力つきそう。 pic.twitter.com/09xxz2s38R
— のりりーな@英語力ゼロからの英語育児 (@noririna_abc) September 3, 2020
SNS等の口コミはまだ少ないのですが、丁寧な添削に信頼を寄せているのが分かりますよね。
ほか、英語マニアのブロガーなどに人気が高いのが特徴的でした。
さまざまなアプリやオンライン英会話を使っている英語上級レベルのブロガーからも「添削が丁寧」「アウトプットに最適」という声が。従来のオンライン英会話とも英語学習アプリとも違う特徴を持つ「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」の人気は、今後ますます高まっていくのではないでしょうか。
4.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)の使い方を詳しくご紹介
4.1.課題提出
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」の課題は月ごとにテーマが変わります。私がスタートした2020年9月は「Business Calls 」でしたので、内容のシチュエーションは電話対応に限定されていました。
トップ画面の見方
平日に日々追加される課題ですが、上記画像のように、ログインすると「すべて」「未提出」「添削済み」に分けて表示されるのが分かりやすいですね。
課題は数日分溜めて、一気に提出してもOKです。1日1問のため少なく感じるかもしれませんが、月~金曜にかけて徐々に難易度が高くなっていきます。
左上の「HiNative Trak▼」の部分をクリックすると、Q&Aプラットフォームである「HiNative」の画面に切り替えることが可能です。
課題
上記画面の本文は、音声でも聞くことができます。
下にスクロールすると、「ヒント」と「課題」が出てきます。
初回はヒントを使うとほぼ完ぺきに解ける程度の易しいレベル。ヒントに従って英作文を打ち込みましょう。
音声はマイクボタンを押し続けて録音します。スマホからでも同じように使えます。
4.2.添削
提出から1日半ほどして、講師からの添削が返ってきました。かなり長文で丁寧な添削です。
最初に自己紹介の文章があり、どのように課題や添削を進めるかの説明もありました。
ここまでの文章ですでに「初級にはちょっと厳しいな」と感じるレベルです。
課題に対する添削はこちら。
私がそもそもの回答方法を間違っていたので少しややこしくなっていますが、分かりやすく添削してくれています。
分からない部分があれば、チャット機能で聞くことも可能。文章と音声のみのやりとりでも、決して機械的ではありません。
柔軟に表現を考えられるのが、「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」の良いところですね。
【継続がカギ!】難易度はどのように上がっていくの?
先述したとおり、「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」は5日間で徐々に課題の難易度が上がっていく仕様です。月曜日と金曜日の課題を比べてみましょう。(一例)
課題:
1)以下の文が、ある時点までパソコンがセール中であると述べるよ うに、「until」を用いて修正しましょう。
“These laptops are on sale.”
2)「Until」を用いて、意味を変えずに以下の文を書きかえましょう。
“These laptops are on sale, but the sale ends Friday.”課題:
1) ある事をするのに手助けが必要だと述べる際に使える文を、 「need help」を用いて書きましょう。この文では構文(A)を使い、通話の際に意味が通るようにしましょう。
2) 構文(A)ではなく構文(B)を使うように以下の文を書 きかえてください。
– I need help setting up my internet connection.
上記は、どちらも実際の課題から引用したものです。月曜日と金曜日を比べると、まずはシンプルに必要な文章量が変わっているのが分かると思います。
また、月曜日は単純に「Until」を使って書き換えるだけの課題ですが、金曜日になると自分の頭で考えることが必要になっていますよね。より柔軟性を求められています。
私も実際に使ってみて感じましたが、難易度が上がるにつれて「この文章はこれであってる?」と考えるほか、「こういう表現も使えたはず…」と、幅広く考えるようになります。
英語は継続することで確実に力がつくもの、とは言え独学では「何をどれくらいの量勉強したらいいか分からない」と迷ってしまいがち。「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」なら、提示される課題をこなしていくだけなので、学習計画がスムーズに運びます。
加えて、難易度が徐々に上がることにより、無理なく”幅広い表現力”や”考える力”を身につけていけるのではないでしょうか。
5.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)を使ってみた感想
まずは素直に「続けたい」と思えましたし、使える時間の少ない社会人英語学習者さんにおすすめしたいと感じました。ここからは、もう少し詳しく「なぜおすすめできるのか?」という点についてお話していきますね!
5.1.ビジネス系オンライン英会話との違いは?
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」はビジネス系の学習サービスですが、オンライン英会話と迷っている方も多いと思います。
私も実際にビジネス系のオンライン英会話を10社以上受講してきましたが、大きな違いは以下3点。
- 対面での会話はなし
- 基礎からの勉強はなし
- ライティング多め
対面での会話こそないものの、先述したとおり文字量の多いやり取りになります。講師からの添削はもちろんのこと、こちらから送る質問や雑談もすべて英語です。
また、最近では短期集中のコーチングや高額なレッスンも人気が出てきましたよね。
「学習習慣」を身につけたい方はコーチング、TOEICなどのテストを目標にしている方は短気集中レッスンがおすすめです。
「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」は、学習習慣やテストを目標にするものではなく、あくまでも基礎が固まっている方が、さらにビジネスやITの現場で表現力を広げていくためのレッスンスタイルだと感じます。
5.2.語彙力・文法力を徹底的に鍛えたい人におすすめ!
実は私、始める前には「やっぱりオンライン英会話とかで直接会話できる方がいいのでは?」と思っていました。
が、実際にやってみると、文法構造を意識しながら伝えたいことを事前に整理できるため、文法力が身につくと実感!
英語力中級者以上であれば、ある程度日常会話のスピーキングには慣れていますよね?そのためオンライン英会話で求められるコンマ1秒でのレスポンス重視の学習よりも、文法を改めて意識できる学習の方が重要になることがあると思います。
その点において、先述したように、「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」なら「表現や語彙の妥協」がなくなるのです。
対面でコミュニケーションを取れるオンライン英会話なら、語彙力が多少不足していても、表現力の乏しさに気づいても「まぁ通じてるしいいか」とスルーしてしまいがち(私たち生徒だけじゃなく講師も!)。
これまでなかなか自分の英語弱点と向き合えなかったと感じる方は「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」で、徹底的に、そして集中的に鍛えていくことができるでしょう!
6.HiNative Trek(ハイネイティブトレック)の登録方法
オンライン英会話などとは違いますので、無料体験はありません。登録の際には、自分に合ったコースを選んでくださいね。
HiNative Trek公式サイトにアクセスし、画面上の「HiNative Trekに登録」を押して進みましょう。
次に、コースを選択します。
- ビジネスコース
- ITコース
- ITコースPart2
一般的なビジネス英語を学びたい方には、「ビジネスコース」がおすすめ。
コースを選択した次は、料金プランです。
- 月額プラン:19,600円(ひと月)
- 年額プラン:196,000円(ひと月あたり16,333円)
年額プランは一括払いのみの対応です。
料金プランを選択したら、ユーザー登録に進みます。必要な情報は以下のとおり。
- メールアドレス
- ユーザー名
- パスワード
本名等の登録は不要です。
最後に、決済用のクレジットカード情報を登録し、完了!
また、「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」はスマホアプリでも使用可能ですので、事前にインストールしておくと便利ですよ。
まとめ
1日1問、課題を丁寧にこなしていく「HiNative Trek(ハイネイティブトレック)」は、中級レベル以上だからこそ固めたい基礎の部分にしっかりとアプローチできる学習サービスです。
AIのように機械的でない部分も、個人的には使い続けたいと思えるポイントでした。相手が人間である分、受け取る表現も豊かです。
「オンライン英会話だけでは物足りない」
「ビジネスに特化した表現力を身につけたい」
そんな風に思っている方、ぜひお試しください!