あなたは、英語の発音の矯正に困っていませんか?なかなか英語のリスニング(Listening)力が上がらない…。あるいは、ライティング(writing)はできるけど、ネイティヴのように発音することができない…。英語学習者の中で、こういった悩みを抱えている人も多いと思います。実は、その原因はスピーキング(Speaking)、とくにあなたの英語の発音に問題があります!英語の勉強はlisteningからはじまります。あなたの英語の発音は、日本人特有のカタカナ英語になっていませんか?もしそうであるなら、Native speakerのアメリカ人やイギリス人などの英語圏の人たちには、あなたの英語は伝わらないかもしれません!
そして、英語の発音の矯正をせずにいると、あなた自身の英語の上達にも、今後大きな壁になってしまいます…。発音は英語を学ぶ上で最も重要なファンデーションです。英語はすぐには話せません、しかしそれが普通です。まずは、ベースからコツコツと組み立てていくことが大切です。そこで今回は、英語ビギナーの方のために、英語をうまく発音するために大切ないくつかのポイントをお伝えさせていただきます!
1.日本語と英語の違いについて
この記事を見ているみなさんは、日本語とEnglishの特徴の違いについて知っていますか?実はこれ、結構たくさんあります。
例えば、I can flyというコトバが挙げさせていただきます。
カタカナにすると、アィ キャン フラィ の様になりますね。こちらを見てみると、3つの英単語の間にスペースがありますね。文章の間にスペースを入れるのは英語特有ですね。また、英語のspeakingの場合、ドッグブレス(Dog breath)という話し方に自然となるので、日本語を話すときよりも吐く息が多く、音もクリアに変化します。
I have a dream というキング牧師の有名な言葉がありますが、このような短い文章でも、結構息を抜ききります。
逆に日本語の場合は、文章がソフトな印象で、静かにまとまります。丁寧で綺麗な日本語は、川のようなイメージだと思ってください。
英語の発祥はイギリス英語(British English)です。アメリカ英語は短縮が多いです、正式な英語の言い回しをするのはイギリス英語です。また、カナダ英語やオーストラリア英語も綺麗な英語の発音をします。
そのため、一度英語圏のいろいろな国の発音を映画や音楽などで、チェックするのも、英語上達のkeyです。特に映画では、作品の人物の動きと会話がリンクしていますし、シチュエーションに合わせた英語が出てくるので、それをシャドーイング(真似)しながらみると、海外の慣習なども自然と入ってきて、どんどん実際の英語に近づきます。
そして、Englishにはaやbなどのスペルがあります。英語のスペルは音を表現しています。スペルに合わせて、発音が決まっているんです。具体例を上げさせていただきますと、“y”というアルファベットは、日本語の「イ」という音になります。Yes,Year,Yellowの“y”ですね。
英語は日本語と言語の感覚が違うので、はじめはうまく話せなくても恥ずかしがることはありません。はじめは照れくさいかもしれませんが、たくさんspeakingしていくことが、英語上達のkeyです。どんどん英語を話していきましょう!
2.アルファベットの音
そこで、今後英語を上達させていく上で(特にspeaking&listeningについて)大切になってくるのがAからZまでの26個あるアルファベットの発音をマスターすることです。
みなさんは、全て正確に発音できますか?
実は、英語を長くやっている人でも、完璧じゃない人もいます。基礎中の基礎なので、しっかりマスターしてください!
また、ここがベースになってくるので、逆に、ここを完璧にできたらいくらでも発展させられます。些細な点でも、多くを知っていれば、あなたの英語は自信に満ちたものになります。
アルファベットの“a”は「ア」と「エ」の中間の音で発音します。“b”であれば口を閉じた状態から口の中の空気が吹き出るように、そして小さく破裂音が出る様に「ビー」といいますよね。ちなみに“b”は“p”と音が違いますが、発音するとき口の動き方のパターンが結構似ています。
“n”なら「ヌ」、“m”なら口を閉じた状態から「ム」と発音します。
この様に、アルファベットそれぞれに発音のパターンと音の違いがあるので、トレーニングしておくことをオススメします。YOUTUBに、ネイティブスピーカーが発音している動画があるので、それを見て練習すると良いですよ。
Native speakerの口元の動きを見ながら発音練習をすると、それにつられて口の中で音を生成する動きのパターンが、正しくなります。当然英語の発音も、自然と無理なく矯正されていきますよ。なので、できるだけ実際のネイティブの発音を参考にすることをオススメします。難しいと思うこともあると思いますが、発音について疑問や問題意識を持てれば、今後かならずプラスになります!やっておいて損はないです。あせらず丁寧にトレーニングしてくださいね。
もし英語圏の知り合いがいるなら、すぐに直してもらえます。時間をともにするだけでも、英語についてたくさんの気付きを得られます。しかし、まわりに英語を話す外国人がいない人も多いですよね。そんな時は、スカイプで英語圏の外国人とビデオチャットができる低コストのサービスもあるので、そちらを利用してみるといいかもしれません。
もうひとつ、英語の発音で重要なのが二重音字です。アルファベットとアルファベットの組み合わせで新しい音を発音するのが、この二重音字です。
例えば、ch(チ),sh(シュ),th(ス)などの音ですね。
Augustの“au”なら、「ア」と「ウ」の中間の音で「アゥガスト」に近い音になります。英語のスペルと発音はかならず対応しているので、覚えておいてください。
また、know(ノゥ)やknock(ノック)など、頭にあるkを発音しないものや、high(ハイ)やNeighbor(ネイバー)の様に“gh”の部分を発音しないといった発音のルールもあるので注意してください。
日本語にもルールがあるように、英語にも英語のルールがあります。そのルールさえ知っていれば、あなたの英語は格段に伸びていきます!
3.母音
英語は日本語よりも母音が多いです。母音とは、口の中に音を作るところがあるのですが、そこで音と音が共鳴して発せられる音のことです。私たちは自然とそれをしているのであまり考えたことがない人も多いと思います。そういった発声学的なセオリーがあるということを知っていただく程度でOKです。興味がある人は調べてみてください。
日本語の母音はあいうえおですが、英語の母音はoutの発音のau (アゥ) であったり、toの発音のu:(ウー)など16個もあります!日本語とは少し違う音の出し方ですね。その分音の表現の幅も広いです。
同じ「エ」という音でも、口の開閉度を上げて喉を開き、舌を低い位置で広げながら「ア」と「エ」の中間の音である“ӕ”という音を出したりします。舌の位置、唇の開き方、息の抜き方から音が変化するまでの長さなど、流暢な英語を話すためには、豊かな音の表現方法を知っている必要があります。
もちろん、全て知る必要はありません、英語の学習を長くやっていると、自然にできるようになっていたりします。しかし、英語力UPには絶大な効果があるので、ひとつひとつチェックするのをオススメします!
実は、英文はスラスラと読んでいる時、口の中は大運動会状態だったりするんですよね。つまり、発音の矯正は、発音運動の修得!ともいえますね。母音については他の英語のビギナーの方に対して書かれている記事も、インターネット上にたくさんあると思いますので、そちらを参照してください。
4.子音
子音は母音以外の発音です。具体的にはbやc、dやeなどのことです。cはそのまま言うと、舌の奥のあたりと、喉の入り口の上部分を近づけて、空気を弾くように「クッ」という音になりますが、その後ろに他のアルファベットを付すと、call(コォール)やcry(クラァイ)というような音に変化します。母音以外の音はすべて子音と覚えておくと、整理しやすいですね。どうしても、英語の発音の矯正には時間がかかってしまうものです。あせらずに丁寧に直していくことが最大の近道です。
英語にも、日本語みたいに母音と子音があるんですね。みなさん知っていましたか?英語自体のバックグラウンドを探ってみると、なかなか面白いものです。皆さん、自主的に英語についての価値観や、自分の中での軸を持ってみてください。英語は自分のものにしてこそ、英語だと思います。
5.イントネーション
続いて、イントネーションの重要性について書かせていただきます。Intonationには、論理的音調と感情的音調という2つのパターンがあります。論理的音調は、なにか対話している相手に対して、~ですよね?と質問するときに「ね」のところで声のピッチが1オクターブ高くなったり、これは~です!と結論を示しきったときに声のピッチが下がることのことです。
英語にもこれに共通するイントネーションがあり、What time is it?やMay I ask you?Can I help you?などの質問形では最後にピッチが必ずあがります。
断定型の場合は You can do it. や I have a pen. というときは、自信を持って言い切ってください。ピリオドのついているところで息を吐ききるように言うことができれば(Dog bless)、きっとネイティブにも伝わりやすい英語、日本人がスゴイ!と思う発音になりますよ!
そして、感情的音調は、生きた英語の証です!言葉に感情が乗っていれば、絶対に気持ちは伝わります!拙い英語でも、思いを共有することができるはずです。sad(悲しい),tear(涙),smile(笑顔)など、英単語に合った感情の乗せ方、イントネーションで発音できるようになるのが、生きた英語、生きた言葉です。ですから、英単語は感情とリンクさせて覚えましょう!!!また、speakerの感情のイントネーションが読み解ければ、文脈を探る手がかりにもなるので、listening力も大幅に向上します。ぜひ、意識してみてください!
6.リダクション(reduction)―音の省略―
英語は発音時にリダクションという現象がおこります。リダクションは、現象という意味の英単語で、この場合は音の省略のことですね。たとえば、 How are you? というフレーズを言ったときに“are”の部分が「アー」と言いきらずに「ア」と短くなり、「ハワユー?」のように聞こえる現象です。実際に表記されている英文と、発音されている音が変わります。それがリダクションです。
他にも、 That was を Tha’was にしたり、 See you が See ya になったりします。海外の英語感覚で、良いやすくしているんですね。英語ビギナーの方には少しわかりにくいと思うかもしれませんが、アメリカなどではフランクに話せるようにリダクションをよくしていることが多いので、覚えておきましょう!日本でよく目にするアメリカのドラマなどでも、リダクションは結構出てきます。洋楽HIPHOPなんかも、リダクションがとても多いですよ。日本でいうと関西なまりや業界用語など、口語的な表現みたいなものです。みなさんも、気軽な気持ちで使ってみてください。
訴訟社会であるアメリカでは、裁判所などの正式な場、あるいはキリスト教のプロテスタントおよびカトリックの人たちのように、信仰心の強い人々、あるいはイギリス人のように正式な英語発音にこだわるnative speaker であれば、リダクションを用いずに、正式な英語発音をすると思います。しかしそこはアメリカ、自由とエンターテインメントの国、いろいろな話し方をする人たちがいます。臨機応変な英語が話せるように、なりたいですね。
7.リンキング(linking)-音の連結-
英語には音の連結であるlinking、あるいはリエゾン(フランス語)といわれている現象が多く見られます。英語のlistening力をupさせたい方は、とにかくこのlinkingの感覚に慣れる必要があります。多くの日本人が苦手とするのが、このリエゾンの間隔なのではないでしょうか。日本語の感覚として、私たちは書かれている通りに文字を読んでしまいます。しかしその時、私たちは英語にあるruleを見落としてしまいがちなんです。
TOEICなどを受ける人であれば、リエゾンは絶対に習得しましょう!
さて、ここではリエゾンの具体的な例をご紹介させていただきます。たくさんあります。
例えば、Leader is a dealer in hope.(リーダーとは「希望を配る人」のことだ)
というナポレオン・ボナパルトの有名なこのフレーズの場合、leaderの最後の子音のrと isのiの母音をlinkingさせます。そして、その後ろのIsの子音sと、aの母音もlinkingさせます。また、dealer in の子音rと母音iもlinkingさせ、感覚として Leaderisa dealerin hope(リィダァリズァディーラリンホープ)のように発音します。Native speaker はこのように、繋げられる音はなるべくリエゾンして、スラーッと一息でフレーズを言いきります。そして、子音と母音が隣に並んだときが、linkingの条件です。
はじめは言いにくいと思いますが、一度覚えてしまうととても言いやすく、そして自分でlinkingの発音で言えたらlisteningなどで外人のlinking発音のspeakingを耳にしても、自然な感覚で理解することができます。ですので、linkingにはたくさん触れましょう。とにかく数をこなしてください。こなした分だけ、あなたの英語は上達します。
おわり
いかがでしたか?英語にはたくさんルールがあることが、わかりましたよね。今回上げさせていただいた7つの発音に関するテクニックを意識すれば、あなたの英語の発音も、きっとnative speaker のような理想的な英語の発音に矯正されていきますよ。たくさんの英単語を覚え、英語のボキャブラリーを上げる以外にも、英語の上達には、こういった発音のトレーニングも必要です。
毎日コツコツとこれらのことをふまえてトレーニングすれば、あなたの英語は、たった一年で、海外のnative speaker の発音にひけを取らないほどになることも、おおいにありえます!(それなりの努力も必要ですが…。)英語学習者の方、ゆっくりでも歩みを止めずに、少しずつ頑張ってくださいね。