英語の発音を無料で学べる超参考になるサイトまとめ

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日本人は英語の発音が苦手と言われています。英語には日本語にない音がたくさんあるので、正しい発音を身につけるためにはたくさんの練習と時間が必要です。でも、何万円もする英会話学校の発音コースに行くのは、費用的にも時間的にもかなりの負担になってしまうと思います。今回は家で発音練習ができる、無料のサイトをご紹介します。まずは、今回ご紹介する方法で発音の勉強をしていただいて、それでもできないということであれば、お金を使ってスクールに通うようにしましょう。是非、参考にしてください。

日本人の発音が苦手と言われる理由

そもそもなんで英語の発音に練習が必要なのでしょうか。日本人が耳で聞いただけで上手に発音できないのは、英語とは口と舌の動かし方が違うからです。例えば、プールで平泳ぎしている人を見ただけで、同じように泳ぐことは難しいですよね。足がどう動いているか、手がどう動いているかを把握して、練習してみて、やっとスムーズに泳げるようになります。発音もこれと同じ。見本どおりに言ってみてうまくいかないなら、どういう口や舌の動きをしているかを知る必要があります。

カタカナが正しい発音を遠ざける

英会話のテキストの中には、全ての発音をカタカナで書いているものがありますが、これは親切に見えて逆効果です。カタカナにすると、日本語にない音も無理やり当てはめてしまいますから、いつまでたっても正しい発音が身につきません。「フルーツ」「ドライブ」など、カタカナ語として定着している単語ほど、日本語の音が邪魔をします。英語を勉強するときは、カタカナではなく発音記号をチェックするクセをつけましょう。発音記号が勉強できるサイトについては後で詳しくご説明します。

目指すのはネイティブではなく正確な発音

よく「ネイティブみたいに話せる」というキャッチコピーを聞きますが、実際にはネイティブみたいに話す必要はありません。それより大切なのは、正しい発音で話せるかということ。ネイティブの話し方は、イギリス英語・アメリカ英語でも違いますし、それぞれの出身地によって訛りがあります。日本語でもアナウンサーは大阪弁や博多弁ではなく、標準語を話しますよね。ネイティブのクセのある話し方をコピーするのは難しいですが、正しい発音方法なら練習すれば身に付きます。

そのためには

  • 単語ごとの発音を聞く
  • 発音記号をチェックする
  • 言いにくい音を個別に練習する
  • 文章で言えるようにする

これをくり返せばOKです。ネットは音声や動画ですぐ発音を確認できるので、手軽に勉強できます。ではさっそく、発音練習におすすめのサイトをご紹介していきますね。

発音が確認できる辞書サイト

発音上達への第一歩は、単語を辞書で調べたときに必ず発音も確認することです。そのためには、スマホでサクッと検索できるネット辞書がおすすめです。ちなみに辞書アプリはオフラインでも使えて便利ですが、内容が充実しているものは値段も高めです。ここでは辞書として使いやすく、音声も確認できる無料サイトを3つご紹介します。

google翻訳 

google翻訳には読み上げ機能があることをご存知ですか?文字を入力する欄の左下にある、スピーカーマークを押すと音声が流れます。文章にも対応しているので、発音だけさっと確認したいときに便利です。

weblio 英和辞典・和英辞典 

単語を入力すると、あらゆるネット辞書の検索結果を表示してくれるweblio。発音記号も確認できます。スピーカーマークが付いているものは、例文の音声も流れます。

Oxford Learner’s Dictionaries 

イギリスの英英辞書ですが、アメリカ発音、イギリス発音の両方が聞けます。辞書としての内容も充実。ちなみにこの辞書をアプリで買うと、3,000円かかります。まずは無料サイトで内容を確かめておいて、損はないでしょう。

発音記号が確認できるサイト

発音記号は、日本語にない音を把握したり、単語ごとの微妙な違いを理解するのに必要です。発音記号がわかると、音声を聞かなくても正しい発音がイメージできるようになります。しかし最初から記号を丸暗記するのは、なかなか大変です。発音練習の中で自分が間違えやすいものから覚えていってください。発音記号を音声と動画で確認できるサイトを、ご紹介します。

antimoon

こちらのサイトでは、英語に使われているIPA(国際音声記号)の一覧が見られます。IPAとは、国際音声学会が定めた、あらゆる言語の音声を表すためにつくられた記号です。サイトの一覧では、記号の横に2つずつ単語が並び、すべて音声を聞くことができます。アメリカ英語が基本ですが、イギリス英語と発音の差が大きいものは両方の音声が聞けて便利です。

発音について説明してくれる動画

ここまで、発音を独学で学べるサイトを紹介してきました。しかし練習を進めるにつれ、やはりレッスン形式で詳しく教えてもらいたくなると思います。そんなときに助けになる動画をご紹介します。

バイリンガール英会話

アメリカのシアトルで育った、吉田ちかさんのYoutubeチャンネルです。日本人が苦手な発音について、日本語で詳しく説明してくれています。発音以外の動画も勉強になるので、学習の息抜きに見てみてください。

RACHEL’S ENGLISH

より本格的に発音を学びたい人にはこちらの動画がおすすめです。アメリカ人のラチェル先生が、各アルファベットの発音方法を詳しく動画で解説しています。発音以外にも英語のリズムやイントネーション、アクセントについての動画もあります。ある程度英語がわかるようになったら、日本語を介さず英語のみで勉強していくと、上達のスピードがアップしますよ。

英語を話すのに必要な、発音以外のこと

通じる英語を話したいなら、発音を極めるだけではダメです。

英語を話すためには

  • 正しい発音
  • アクセント
  • イントネーション

この3つが揃っている必要があります。ここでは発音以外の要素である、アクセントとイントネーションについてご説明します。

発音記号を見たらアクセントもチェックしよう

アクセントとは、単語の中の音の強弱のことです。カタカナ語として定着している言葉ほど、英語とのアクセントの違いに気づきにくくなります。例えば「イメージ」という言葉は、日本語では「イージ」と「メ」を強く発音します。

しかし英語の「image」の発音記号は 「ímɪdʒ」。

最初の「i」の上にアクセント記号の「’」が入っています。つまり、英語では「メージ」と「イ」を強く発音します。単語の発音記号を確認するときは、忘れずにアクセントの位置もチェックしましょう。正しい言葉を言っているのに、アクセントが違うだけで通じないこともあります。

イントネーションとは文の抑揚のこと

よく聞く「英語のイントネーション」とは、文の抑揚のことです。高低ともいいます。日本語はイントネーションが弱く平坦だと言われますが、日本語にもイントネーションはあります。わかりやすいのは、疑問文とそうでない文との違い。「ここで、タバコ吸えます。」と言うのと「ここで、タバコ吸えます?」では言い方が変わりますよね。この「吸えます?」のときに語尾を上げるのがイントネーション、文の抑揚です。英語は大げさに抑揚をつけるほうが、伝わりやすくなります。ポイントは音楽を聞くように英文を聞いて、歌うようにリピートすること。言葉の意味はとりあえず置いておいて、聞いたままの抑揚、リズムでくり返す練習をしてください。好きな歌のメロディを何度も口ずさんで覚えてしまうように、英語のイントネーションもたくさん聞いてくり返すことで、身についていきます。

練習した発音をチェックする方法

がんばって発音を練習しても、ひとりだと今いち合っているのか自信がつきませんよね。そんなときにあなたの発音が「通じるかどうか」をチェックする方法をお教えします。

iPhoneの人はSiriに話しかける

apple製品では、Siriという音声認識システムが使えます。Siriの設定を英語にして話しかけてみてください。iPhoneの場合は設定アイコンをタップし、「一般」の中の「Siri」から設定が可能です。通じない英語を話すとSiriはわかってくれません。反対にどんな質問でも、理解すれば答えてくれます。Siriはジョークも言える優秀なヤツなので、遊び感覚で話しかけているとけっこうハマりますよ。

発音練習アプリに採点してもらう

無料の発音練習アプリの中には、あなたの声を録音して正しい発音か判定してくれるものがあります。特に採点が厳しめなのはこのアプリです。

ELSA Speak – Accent Reduction (iPhone/Android)

説明が英語ですが操作は簡単です。まずカテゴリーを選び、見本の音声をリピートすると採点してくます。発音やイントネーションがおかしい部分を色分けしてくれ、録音した自分の声も聞けます。無料ながら、かなり実践的な発音練習ができるアプリです。もっと基礎から練習したい人には、次に紹介するこのアプリがおすすめです。

発音博士 (iPhoneのみ)

「基本100単語」と「月・曜日・数の英単語」の発音が無料でチェックできます。(そのほかの単語を増やす場合は有料)あなたの発音と、正しい発音との違いを発音記号を使って教えてくれます。くり返し練習することで、発音記号も覚えられます。

オンライン英会話でネイティブとの会話にチャレンジ

オンライン英会話をご存知ですか?Skypeを使って、自宅で英会話のレッスンが受けられるサービスです。毎日レッスンしても月額5000円からと、英会話スクールより断然安いのが魅力です。自分の英語が本当に通じるか試したくなったら、オンライン英会話の無料体験を利用しましょう。例えば2回まで無料レッスンが受けられるDMM英会話なら、ネットで登録すると24時間レッスン予約ができます。無料レッスン中に勧誘を受けることもないので、25分まるまる練習に使えますよ。会話の中で通じない単語があったらメモして、あとで重点的に復習しましょう。ポイントは「あれ、通じてないな」と思ったら、その原因を相手に確認することです。自分では発音が悪かったと思っていても、実際は単語のチョイスがおかしかったり、文法が間違っている可能性もあります。

暗記だけじゃなく口を動かす練習を

英会話の勉強というと、必要な単語の暗記や、文法の復習に時間を使いがちです。確かにそれらを知らないと話す内容は限られます。しかしどんなに知識があっても、発音が正しくないと伝わりません。独学だと実感しにくいですが、英会話は「相手に届いて初めて成り立つ」ことを覚えておいてください。単語を覚えるときや文法の例文を読むときは、一緒に口も動かしましょう。最初は見よう見まねでかまいません。

発音、アクセント、イントネーションをできるだけ「英語っぽく」言ってみるのです。うまく言えなかったら、単語ごとに音声や発音記号を確認してください。今回紹介したサイトを使えば、それほど時間をかけずにできるはずです。

無料だからとあなどらないで、とにかく続けよう

ネットであらゆる情報が手に入るようになった今、お金をかけずに英語を勉強する方法はいろいろあります。でも無料だとなんとなく「ほんとに上達するのかな」と思ったり、お金を払ってないとやる気にならなかったり。確かに「やってもやらなくても損しない」教材は、モチベーションを保つのが大変かもしれません。しかし無料の教材は「やればやるほど得になる」ツールでもあります。自分にとって効果があるのかどうか、まずはサイトをクリックして動画を見たり、音声を聞いて確かめてください。英語の独学は「誰かに効率よく教えてもらいたい」という受身の姿勢では上達しません。便利そうなサイトを使ってみて、自分に役立つかを考え、続けられる人だけが先へと進めます。無料サイトなら今すぐ始められるので、ハードルは低いはず。ご紹介したサイトの中から、あなたに合った方法を探してみてくださいね。

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