社会人の英語の勉強法|基礎を固めてグングン上達する秘訣

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

最近では、社内で英語を共用語とする会社が増えてきたり、社員に英語のスキルを求める会社も多くなってきています。グローバル化が進む今、英語は仕事にも必須のスキルと言えるでしょう。そんな中、英語を勉強したいと思っても、仕事が忙しくてなかなか勉強する時間がない!と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、英語を完全に習得するのには時間がかかります。しかし、自分なりの目標を設定して、効率よく勉強を進めていけば、短期間での目標達成も可能になります。そこで今回は、忙しい社会人でも実践できる効率的な英語の勉強法をご紹介していきます。

<自分のレベルを見極め、目標を定める>

英語を勉強したいと思っても、手当たり次第に勉強をしていては時間の無駄です。少しでも効率よく勉強ができるよう、まずは自分の英語のレベルを見極めましょう。例えば、中学・高校レベルの単語ならわかる、高校レベルの文法までだいたい頭に入っている、英字新聞は辞書を使えば読める、などなど。このような基準で考えれば、テストを受けなくても、客観的に自分の今の状況を判断してみることができます。

そして自分のレベルがわかったら、いつまでに次のレベルに到達したいかをある程度設定しておきましょう。何も目標がなく、だらだらと勉強をしているとモチベーションも上がらず、勉強の効率も下がってしまいます。無理のない目標を定め、無事に目標を達成できたら自分へのご褒美を考えておくなどすると、やる気を維持しながら勉強を続けることができるのではないでしょうか。

<単語は必須>

英語が使えるようになりたいからと言って、いきなり英語の聞き流しをしたり、英会話教室に通っても、短期間では上達しません。単語を知らなければ、わからないことが多すぎて、わからないままただ時間が過ぎていってしまうからです。ですので、地道で面倒に聞こえるようでも、最も基本的な英語の構成要素である単語を覚えることで、効率的に英語を習得することができます。もし、自分が中学レベルの単語をすでに知っているのであれば、高校レベルを、高校レベルまでわかっているのであれば大学・専門用語レベルを暗記するようにしましょう。

単語の暗記には、スマートフォンのアプリが便利です。現在では非常に多くの英語学習向けアプリが開発されています。その中でも自分のレベルや好みにあったアプリを選んで、通勤時間や、お昼休みのちょっとした空き時間などに、少しずつ進めます。もしそのアプリに発音機能が付いていれば、よりよい効果が得られます。単語の勉強をすると同時に、リスニングの勉強もすることができるからです。何度勉強しても、どうしても頭に入ってこない単語などは、メモに書いて自分の最もよく目にする場所に貼っておくのが便利です。常に目にすることで、嫌でも頭に残るようになっていきます。

<文法はわからないことだけ>

単語と同様に、文法を勉強することももちろん大事です。しかし、忙しい社会人にとっては、英文法のすべてを1から勉強し直すのは、時間的に厳しいのではないでしょうか。それに、ゆっくり教科書を広げて勉強できる場所もなかなか確保できないだろうと思います。ですので、ここで私がおすすめするのが、インターネットを活用することです。例えば、英文を読んでいてわからない文法に出くわしたとき、または、なぜこのような語順になるのかわからないと感じたときなど、その文章+「文法」などのキーワードでインターネット検索をかけてみてください。たいていの場合は、なにかしらの説明を見付けられるはずです。わからないことがあったときに、わからないままにしておくのは時間の無駄です。すぐに答えを見つけることができるインターネットが身近にある今の時代だからこそ、その機会を有効活用しましょう。

しかし、この勉強法で最も注意しなければいけないのは、インターネット上の情報には間違いもあるかもしれない、ということです。簡単な文法は説明ができても、高度な文法は言語学者にさえ説明が難しいことがあります。それでもインターネット上で一般人がなんらかの情報を提供している場合がありますので、それが全て絶対的に正しいとは思わずに、諸説あるけれど、自分が最も納得できる説明を読んで頭に入れておこう、くらいの軽い気持ちでインターネットに頼ることをおすすめします。

<リスニングはスクリプト付きで>

英語のリスニングは、短期間で上達させるのはとても難しいと思います。最近、様々な広告で、英語を聞き流すだけで英語が上達するという教材を目にしますが、本当に聞き流すだけで英語がわかるようになるには、相当な時間が必要になるのではないでしょうか。もちろん、まだ日本語の習得も途中段階にある乳幼児などが、英語オンリーの環境に行き、英語を聞き流しにして生活すれば、もちろんあっという間に英語を学習することができます。しかし、私たちはもう日本語を習得し終わり、日本で生活している大人ですから、1日中英語オンリーの環境に身に置くことは物理的に厳しいでしょう。ですので、無謀に、そして受動的に英語を勉強するのではなく、能動的に勉強する必要があるのです。

例えば、リスニングの勉強にスマートフォンのアプリを活用する方が多くいらっしゃると思います。ニュースを聞けたり、映像を見ながら英語を聞くことができるアプリもたくさんあるので、本当に便利です。それらを聞くときに、ただ聞くだけでなく、スクリプトを読みながらリスニングをすることをおすすめします。スクリプトというのは、台本のことです。発音されて耳から聞こえてくる英語を、文字にして目で追うことによって、耳からと目からの2つの器官で英語に触れることになりますので、1回で2重に勉強していることになります。それに、ただ英語を聞いているだけでは、わからない単語や聞き取れない単語があったときに、それを確認する術がありません。その点スクリプトを付けていれば、それを文字として確認することができます。その場で、あるいは後から辞書を使って単語の意味を調べることもできるでしょう。

スマートフォンのアプリの他にも、洋楽や洋画を使ってこの勉強法を実践することもできます。例えば、いつも聞いている洋楽の歌詞を確認してみたり、好きな洋画を字幕付きで見て見たりするのです。こうすることで、今まで何を言っているかわからなかったところも、文字を見ながら、単語の意味を調べて文法を確認することで、だんだんと理解できるようになってくるはずです。普段の勉強に飽きてきて、楽しみが欲しいときなどにもおすすめです。

<SNSの活用>

今では、SNSを1つも利用していないという方は珍しいのではないでしょうか。世界中に普及しているそんなSNSを活用しない手はありません。例えば、Twitterで英語の投稿をしている人のアカウントをフォローしたり、Facebookで英語のサイトをフォローしてみてください。すると、もちろん自然に自分のダッシュボードには英語の投稿が流れてくるようになります。ですので、嫌でも英語の文章を目にすることになるのです。1日に1回以上SNSを確認する方も多いと思うので、通勤時間や休み時間のちょっとした時間で、英語に触れる機会を増やすのには最も手っ取り早い方法なのではないでしょうか。

また、少し勇気のある方は、自分で英語の文章を書いてSNSに投稿してみるのもいいでしょう。あらかじめ英語のネイティヴ・スピーカーや英語に堪能な人と友達になっておいて、自分の投稿に間違いがあったら指摘してもらうよう、頼んでおくのも効果的です。これは必然的に自分の英語力を周囲にさらすことになるので、恥ずかしいと思う方がほとんどだと思いますが、学習した英語をこのような形でアウトプットすることで、学習効率が上がることは確かです。

<オンライン英会話・チャットの活用>

最近では、様々なオンラインの英会話サービスが普及しています。中でも、スカイプなどの無料通信機能を使って英会話のレッスンを受ける人が増えてきているのではないでしょうか。これらのサービスの魅力は、英会話教室や塾などに通う時間がない人でも気軽に始められることや、料金が比較的安いことなどです。これらのサービスのおかげで、例えば家に帰ってご飯を食べお風呂に入り、寝る前の30分だけ英会話をするとか、あるいは朝少しだけ早く起きて出勤前に英会話をするということも可能になりました。勉強の時間が短いように感じるかもしれませんが、先ほども述べたように、自分で勉強してインプットしてきた学習内容を、アウトプットする時間を設けることは、非常に大切です。

通話機能で英会話をするサービスの他にも、言語交換の友人を作り、テキストだけのやりとりでいわゆる「チャット」をするサービスも存在します。英語が母国語で、日本語を勉強したいと思っている人と繋がれば、日本語を教える代わりに、英語を教わることができるのです。英会話をする時間もないような方は、このようなサービスを利用することで、通勤の電車の中でテキストを送って勉強をすることができます。この勉強法は、言語交換相手の熱心度にも左右されるので絶対におすすめとは言えませんが、手軽に無料で、かつ簡単に英語に触れたいと思っている方には向いているでしょう。

<技能をまんべんなく>

英語の学習においては、よくリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つの技能に分けて考えられることがあります。このうちのリスニングとリーディングはインプット、スピーキングとライティングはアウトプットです。これらの中で、特にどれかを最も勉強したい、と思う方がほとんどだと思いますが、実はどれを伸ばしたいにしても、すべての技能を同時にまんべんなく勉強するのが最も効率良く学習できる方法です。

例えば、リスニング力を上げたいと思ってリスニングだけ集中的にやっていても、単語や文法がわからなければ聞こえてきた英語の意味がわかりません。また、スピーキングを伸ばしたいと思っても、言いたい単語を英語で覚えていなければ話すことができません。大変なように聞こえますが、全てを補完し合いながら勉強することになるので、結果的に短期間で効率的な英語の習得に繋がります。

<まとめ>

以上、忙しい社会人のために、短い時間でも効率的に英語の勉強を行う方法をご紹介してきました。英語の勉強をしたくても、仕事で疲れていたり、やる気が出ないときがもちろんあると思います。そんなときに無理をして勉強をしても、集中力が続かず学習した内容が結局頭に入ってこず、時間を無駄にしてしまうかもしれません。上手に息抜きもしながら、自分なりの時間を見つけて、少しずつでも学習を続けていきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る