英語のリスニングの練習|効率良くリスニング力を高める秘訣

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

今まで何年間も英語を学習してきたのに、外国人に話しかけられたらドキドキしてしまって、何も話せなかったという経験はありませんか?

近年は、多くの外国人が日本に観光目的で訪れるようになったこともあり、都市部のみならず、地方や観光地でも多くの外国人を見かけるようになりました。これから益々外国人が日本を訪れるようになるため、街中で道順を尋ねられたり、電車で隣り合わせになり話しかけられたりと、色々な場面で外国人に英語で話しかける機会が増えてきます。しかし、満足にコミュニケーションが取れなかったり、話しかけられるのを避けてしまったりすることもあるのが現実です。

いままで学校の英語の授業でも、リスニング力や会話能力を高めるために、多くの時間を割いてきました。また就学前から、英会話教室などで練習を重ねている人も多いのですが、今までの学習や練習だけでは、中々思ったように外国人とコミュニケーションがとれずに、物足りなかったり、悔しい思いをしている人も多く見られます。

せっかく学んできた英語ですから、実際に外国人とのコミュニケーションができれば、英語を学ぶモチベーションのアップにもつながりますね。

それでは、英語でのコミュニケーション力をつけるためには、なにをすればよいのでしょうか?

英語でのコミュニケーション力をアップするためには、まずリスニングの練習から始めていきましょう。なぜならば、日本人の多くは英語の文法や単語、熟語などを学んでいます。基本的なことは学んでいるため、メールやチャットのやり取りならできる、という人も見られます。しかし、ちょっとした会話やアナウンスの聞き取りができない人が多く見られます。それは、リスニングの練習が不足していたり、ポイントがずれていたりするからです。リスニング力は英会話でのコミュニケーションにおいて、欠かせないものです。

では、どのようにしたら、リスニング力をアップすることが出来るでしょうか。リスニング力をアップするためのポイントをご紹介します。

英語を耳にする機会を増やす

できるだけ多くの英語を聴く機会を持ちましょう。ただ聞き流すのではなく、相手が言っていることをできるだけ理解できるように、集中して聴くことが大切です。
好きな映画を字幕なしで観賞したり、英語ニュースを視聴することも気軽に試せる方法です。
日本でもアメリカのドラマなどはテレビ、DVDやブルーレイなどで視聴する場合には、字幕を消してみることも可能です。まずは字幕なしで挑戦してみると、どのくらい理解できるか知ることができます。
その他にも、海外スポーツを英語音声で聞きながら観戦するのも、一味違った楽しみ方です。好きなスポーツであれば、それほど複雑な解説でない限り、どのような内容か理解できるものです。
外国のニュース番組であれば、英語音声だけでは理解難しい内容も、ヘッドラインの文字や、日本のニュースから知っている内容と重ねることで、内容を推測することもできるでしょう。
このように映像があれば、聞き取りが難しくても、その背景を類推したり、視覚的に理解することができるため、初心者におすすめするリスニングの練習方法です。リスニングの練習には、まず日本語に頼らず、英語の音に慣れることが大切です。また、リスニング自体が苦痛であっては長続きできません。そのため、自分の興味のある分野から取り掛かることが、理解を早め、継続することにつながるのです。例えば音楽が好きな人は音楽番組などから入るなど、様々な可能性が周りにあるはずです。テレビのみならず、最近はインターネット上の動画サイトなども数多くありますので、自分に合った媒体を探してみましょう。

繰り返しリスニングをする

集中して聴いたとしても、簡単には理解できないものです。そのため、何度も繰り返し聴くことが、リスニング力アップには効果的な練習方法です。
通学や通勤時間などを有効に使い、リスニング力を高めるには、オーディオブックを活用した練習することもできます。
最初から小説などでは敷居が高いので、ネイティブイングリッシュスピーカーの子供向けの物語などでチャレンジをしてみてはいかがでしょうか?読むスピードも比較的ゆっくりのため、聞きやすいはずです。スピードがゆっくりといっても、ネイティブイングリッシュスピーカー向けですから、日本の学校教育で使う音声教材とは異なります。自分の知っている物語であれば、たとえ聞き逃してしまっても、ストーリーを追いやすいものです。無料でダウンロードできるものもありますので、活用してみてはいかがでしょうか。
もちろん、先に紹介したテレビ番組や映画、動画サイトなども、スマホやタブレットを隙間時間に活用することで、リスニングの練習を効果的に行うことができます。
自宅や決まった場所と時間で腰を据えてリスニングの練習する機会と、日常的に隙間時間を活用してリスニングの練習をする機会を上手く取り入れることで、英語の音声に触れる時間を増やしていきましょう。

リスニングの後にスクリプトや字幕を読みながら確認する

繰り返し何度も同じ英語の音声をリスニングしても、到底わからないということはよくあります。それは、音を認知できても、言葉として認識できないからです。これでは繰り返しリスニングをしても、練習を続ける気力が失せてしまいますね。ある程度繰り返し英語の音声をリスニングしたところで、スクリプトや字幕を見ながらリスニングをするようにしましょう。外国ドラマや映画、英語ニュースであればクローズド・キャプションなどを利用して英語字幕を付けて視聴する、オーディオブックであれば、本を読みながら聴くのです。音声を聴きながら文字を追うことで、今までのリスニングの練習で逃していた言葉やフレーズを拾うことができます。
時には、音声だけでは理解できていなかった意味も、字幕を見ることで会話の意味が分かるようになることもあるでしょう。
時には、思っていた発音と異なる単語やフレーズもあるため、正しい発音やイントネーション、アクセントを知るきっかけになります。
これも繰り返し行うことが大切です。最初は音声を聴きながら字幕を見ると、字幕に集中してしまい、音声が二の次になりがちです。それでも繰り返し続けることで、徐々に音声に集中し、最後には字幕がなくともフレーズが聞き取れるようになるのです。
練習として大切なのは、繰り返しリスニングを行うことなのです。

リスニング時にはイントネーションに注意して聴く

英語を聴く際には、単語一つ一つに注力しがちですが、まずは音として聴くことを心がけましょう。その時に大切なのは、イントネーションです。特に会話を聴く場合、抑揚やリズム感を体得することが効果的です。
疑問文であれば、フレーズの最後が尻上がりになっていることは、多くの人は知っていますね。例えば、海外旅行の時に飛行機の中でキャビンアテンダントとのやり取りで、「コーヒー(coffee)?」と語尾を上げて発音すれば、「コーヒーがほしいですか?」もしくは「コーヒーはありますか?」と相手に伝わる経験をした人は多いと思います。英語ではイントネーションが重要な役割を果たしていることを念頭におき、リスニングの練習の時は、イントネーションに慣れることを目指しましょう。
特にテレビドラマや映画などを使ってリスニングの練習をする際には、会話が中心になっていることが多いので、シーンにごとに、どのようなイントネーションになっているのか注意しながらリスニングをすることが良い練習になります。

英語を話す人と交流をする

ビデオやオーディオブック、映画やテレビなどの媒体を使って、リスニングの練習を重ねても、所詮一方的な音声を聴きとるだけで、会話とは大きく異なります。英語を学習する人の多くは、英語でコミュニケーションが取れるようになることを目指しており、それは一方通行ではありません。そのため、いずれは自分の意見や考えを相手に伝えることができるようになることを目指しており、リスニングの練習は英語のコミュニケーションの基本であり、英語を話す人の生の声を聴くは大切なリスニングの練習になります。友達や知人に英語を話す人がいれば、その人の英語を聴く機会を設けましょう。周りにそのような人がいない場合、ネット上で募集している英会話サークルなどもありますので、そのような団体への参加を検討してみるのもよいかもしれません。近年は、地域のボランティア活動として、外国人を支援する団体も見られます。自分の生活半径に機会はあるものです。探してみましょう。
英語を話す人と交流する機会を持つことが出来たとしても、最初は自分の意見や考えを伝えることが難しいかもしれません。グループでの活動の場合、自分がそれほど話さなくても、周りの人が話す内容を聴いているだけでリスニングの良い練習になります。マンツーマンの機会を得る場合は、自分のレベルを理解してもらい、お互いに負担にならないように配慮しましょう。

様々なアクセントに慣れ親しむ

英語を話す人たちと交流する機会では、今まで教材や映画やテレビの音声とは異なるイントネーションやアクセントに遭遇します。
日本語でも、方言があるように、英語においてもアメリカ英語とイギリス、オーストラリア英語に違いがあることは多くの人が知っています。これらネイティブイングリッシュスピーカーの中にも違いがあり、リスニングの練習の時には、これらにも慣れることが有効です。
それ以外にも、非ネイティブイングリッシュスピーカーが話す英語は、さらに特有のアクセントがあり、戸惑う人も多くいるものです。
現実には、世界人口の約40%が英語を母国語とするか第二言語としているという統計があります。ビジネスの世界においては、英語を使う人の比率はもっと高くなります。つまり、実際にグローバル社会でコミュニケーションをとるためには、ネイティブイングリッシュスピーカーのみならず、第二言語として英語を使う非ネイティブイングリッシュスピーカーの発音に慣れることも重要です。
今までの学校などでのリスニング授業や練習では、ネイティブイングリッシュスピーカーの音声を使うことが多いですが、実践的なリスニングの練習の時には、様々な発音やアクセントに耳を慣らすことも大切なポイントであることを知っておいてください。もしかすると、ネイティブイングリッシュスピーカーの発音なら理解できても、非ネイティブイングリッシュスピーカーの発音だから理解できていない、という場合もあるものです。

英会話教室へ通う

英語でのコミュニケーションの能力を高めるために、英会話教室へ通うことは王道です。リスニング力を高める練習は、英語でのコミュニケーションをするための第一歩ですが、独学で教材を使って学習することの困難さは、誰もが経験するものです。英語を話す人たちとの交流の機会を設けるとしても、学生のサークル活動メンバーを集めることとは異なり、そう簡単ではありません。やはり、志同じく、英語でのコミュニケーション力を高めたい、と考える人たちが集まる英会話教室の活用は有効かつ重要です。グループ教室でも、マンツーマンでも構いません。自分の環境にあったタイプを選びましょう。重要なのは継続できるか否かです。グループ学習では他の学習者の発言を聴くことで、非ネイティブイングリッシュスピーカーの発音を聞き取る練習になります。マンツーマンの場合、ネイティブイングリッシュスピーカーの英語をリスニングする絶好の機会です。実際に教室に通わなくても、オンライン教室も各種ありますので、自分のニーズに合わせましょう。リスニングの練習の成果を確認し、さらに自分から話すことができるようになるために、英会話教室を活用することは、英語でのコミュニケーション力をアップする近道です。

発音とリスニングはつながっている

実際にコミュニケーションをとる時に、相手の話を聞き理解できることが第一歩ですが、次は相手に自分の考えや意見と伝えます。その時に相手が自分の言いたいことを理解してくれれば、大成功といえます。思ったことや考えたことを知っている単語やフレーズを使ってまとめられても、発音やイントネーション次第では、相手に理解してもらえないこともあるからです。どのような内容であっても、自分が意図したことが相手に伝われば、英語でのコミュニケーションは大成功です。相手に伝わる発音をするためには、その単語やフレーズの音を覚えていることが必要です。人はリスニングの練習で養ったイントネーションやアクセントなど、あらゆる音の情報を集約して、自分の口から再生するのです。つまり、リスニングが十分にできていないことは、発音が満足にできないことにつながります。人間は、自分が聞き取ることが出来ない音を上手に発音することはできないものなのです。それだけに、リスニング力をアップする練習を継続し、できるだけ正しい発音を耳で覚え、その確認のために自分で発音し、相手に伝わることを確認することを一つのサイクルとし、継続していくことは、英語でのコミュニケーション力をつけるために必要不可欠です。リスニングの練習は、相手に伝わる英語を話すためには不可欠です。そして会話を継続させるためにも、相手が伝えようとしていることを正しくリスニングすることが、会話を成り立たせるポイントなのです。

リスニングの練習は時間をかけても、単に聞き流すだけでは、雑音と同じで記憶に残りません。目的をもって集中して聴くことが、上達へのポイントです。そして、その聴いた音を自分で再現する、つまり声を出して使ってみる機会を持つことで、飛躍的に上達することにつながります。英語でのコミュニケーション力をあげるには、まずリスニングの練習を効果的に行うことから始めましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る