大人になってから英会話を始めるのは遅いと思ってあきらめていませんか?もちろん子供の頃から英会話を習っていたら、英語の発音がとても良くなるでしょう。ですが、子供のときの経験にかかわらず、大人になってから英会話を始めるのでも、できることはたくさんあります!また、学生の頃は英語は嫌いだったけれど、仕事で英語を使わなければならなくなって、勉強しなければいけないという社会人も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、大人になってからでも手軽に始められる、効果的な英会話の勉強法をご紹介いたします。もう遅いからといって諦めてしまう前に、できることから始めてみましょう!
<基礎を固める>
まず、大人が英会話を始めるにあたって最も重要なことは、英語の基礎を固めることです。英会話の勉強だから、すぐに英会話教室に通ったり、オンラインの英会話レッスンを受けたりしたいと思う方がいらっしゃるでしょう。ですが、英語の知識があまりない、もしくは学生の頃に習ったけれど覚えていない、という状態で英会話のレッスンを受けようとすると、悲惨な目に遭うことがほとんどです。というのも、まだ耳が英語に慣れていないために講師が話していることが理解できず、単語や文法の知識もないために自分の言いたいことを英語にすることができません。大人として体裁を保つために、講師の言っていることをわかったふりをして、堅苦しい思いをするかもしれません。そんなことにならないためにも、まずは中学生レベルの英単語や文法をきちんと学び直すことをおすすめします。
文法の勉強には、学生時代に使っていた教科書を使ってもいいと思いますし、そんなのとっくに捨ててしまったという方は、ご自分のレベルに合ったテキストを購入してみてもいいと思います。ですが、購入するテキストはなるべく1冊にしておきましょう。あまり気合を入れてたくさん買いすぎると、勉強を終えるまでに時間がかかりすぎてしまって、かえってやる気が失われてしまう可能性があります。基礎を学習できるテキストを購入したら、それを最後までやりきり、もう一度最初から解き直しするくらいがちょうどいいと思います。あまり欲張らず、1冊のテキストを2、3度繰り返して学習し、しっかりと学習内容を頭に入れましょう。
単語の勉強は、文法の勉強よりも一層、繰り返して学習することが大切になります。こちらも学生時代に使っていた単語帳などを使ってもいいと思いますが、スマートフォンなどのアプリを使って単語を学習するのもおすすめです。アプリであれば、仕事への通勤時間や、家事の間のちょっとしたスキマ時間にも手軽に単語を学習することができます。また、なかなか覚えられなかった単語は何度も学習できるようにプログラムされているアプリもあるので、自分で単語帳を使って覚えるよりも効率が良いかもしれません。
<リスニングの訓練をする>
リスニングの力を伸ばすのには時間がかかります。上記のような単語や文法の勉強と同時進行に、できる限り多くの時間をリスニングの訓練に割くようにしましょう。例えば、通勤の時間、家事のちょっとしたスキマ時間、お風呂に入っている間など、1日の中でなるべくたくさん英語を耳にする機会を作ることが大切です。
リスニングの勉強に使う教材は、レベルに合っていればなんでもいいと思います。教材についてきたCD、ラジオ、ポッドキャスト、オーディオブック、ドラマ、映画など、たくさんの選択肢があるでしょう。ですが、大人の学習者に特におすすめなのが、オーディオブック、ドラマ、映画などです。というのも、これらの媒体では英語のスクリプトや字幕を読みながらリスニングをすることが可能だからです。
なぜ字幕をつけてリスニングをした方がいいのかをご説明します。最近ではよく、聞き流しにするだけで英語が話せるようになるというような宣伝をしている教材がいくつか出てきています。それらももちろん効果的であると言えると思います。しかし、仕事で忙しく、英語をたっぷり聞き流しにするほどの時間が取れなかったりすると、短期間でのリスニング力向上、ひいては英会話力の向上を望むのは厳しいと思われます。それに、まだ日本語を習得する前の乳幼児でしたら、英語を聞き流しにすれば自然とリスニング力がついたり、きれいな発音を習得できるかもしれません。ですが、成長し終わってしまった大人がただ英語を聞き流しにするだけで英会話ができるようになるというのには、少し無理があるように聞こえるでしょう。
そこで、短い時間でも、かつ大人になってからでも効果的な勉強法が、英語の字幕を目で追いながらリスニングをすることなのです。英語をただ聞いているだけでは、わからない単語があった時に調べられなかったり、そもそも何を言っているかまったくわからないから、いざ自分がそのフレーズを使おうと思っても使うことができません。ですが、スクリプトや字幕を見ながらであれば、聞き取れなかった単語のスペルを確認して、辞書で意味を調べることができます。また、聞こえてきた英文の構造や文法を文字で確認することで、ただ聞いているだけでは得られない情報を手にいれることができます。ですので、忙しい大人にはとても効率が良く効果的な勉強法なのです。
実際の勉強法としては、本当に好きなものを使うのが一番いいと思います。あまり興味のないトピックを選んでしまうと、途中で飽きてしまいかねません。例えば、好きな本のオーディオブックを購入して、その本を読みながら英文を聞くというのでもいいと思います。また、映画やドラマであれば、必ず英語の字幕をつけて見るようにしましょう。英語の字幕だけではよくわからないから不安という方は、まずは日本語字幕で内容を確認してから、英語の字幕をつけてもう一度見てみてください。そんな時間がないという方は、以前見たことがあってすでに内容を知っている映画を選んだり、事前にインターネットで詳しいあらすじを読んでおくというのもおすすめです。英語の字幕をつけることで、実際の会話でよく使われるフレーズをそのまま学習することができてとても便利です。
<会話の実践をする>
上記のような方法で、英語の基礎やリスニング力に磨きをかけたら、最終的に会話をする練習をしていきましょう。もちろん英会話教室に通うのでもいいと思いますが、仕事をしているとちょうどいい時間に通うことができなかったり、急な残業でレッスンをキャンセルしたりしなくてはいけなくなる時があるかもしれません。そんな方におすすめなのが、オンラインでの英会話レッスンです。インターネットの通話機能を使って、自宅のパソコンやタブレット端末から、英会話のレッスンを受けられるサービスです。今では非常に多くの会社が存在するので、まずは体験レッスンを受けてみるなどして自分に合った会社を探してみましょう。非常に安いプランを提供している会社や、予約が必要なく、好きな時にレッスンを始められるようになっている会社などもあります。
こういったオンライン英会話レッスンは、自分で好きな講師を選べるようになっているのが特徴です。講師を選ぶ際のポイントは、なるべく社会人経験のある講師や、自分に年齢の近い講師を選ぶことです。子供や学生のレッスンであれば、楽しさや気楽さを重視してもいいと思いますが、大人で英会話を学ぼうと思われる方は、ビジネスで英語が必要になることがほとんどだと思われます。ビジネス英語を習いたいのに、学生や若者が使うような英語を話す講師とずっと話していたら、レベルの低い英語しか身に付かなくなってしまいます。ビジネスの場で若者英語を使ったり、もういい年齢の方々が若者英語を使うのは、本当にカッコ悪く聞こえてしまいます。きちんとビジネス英語を教えられる講師、あるいはそれ相応の経験を積んだ講師を選ぶようにして、大人が使ってもおかしくない、レベルの高い英語を目標にしていきましょう。
英会話の練習にお金をかけたくないという方は、ランゲージ・エクスチェンジを試してみてもいいかもしれません。ランゲージ・エクスチェンジとは、言語を学びたいもの 同士が、お互いの言語を教えあう機会のことです。例えば、英語が母国語で日本語を学びたいと思っている人に、日本語を教える代わりに英語を教えてもらうのです。こういったパートナーはインターネット上で見つけることができます。相手は学生からお年寄りまで本当に様々ですので、自分にあったパートナーを見つけ、友人感覚で英語を練習することができるでしょう。
<最後に>
大人になってから英会話を学ぶのでも全く遅くはありません。上記に述べてきたように、ちょっとしたことに気をつけながら、効率良く英語を勉強していけば、比較的短期間で英会話をマスターすることも不可能ではありません。大人になってしまうと、プライドや恥じらいも出てきてしまい、なかなか思うように学習が進まないこともあると思います。ですが、学ぶことをやめてしまえば、そこで成長は終わってしまいます。新鮮な気持ちを保ちつつ、恥ずかしがらずに、思い切って積極的に学習した英語を口に出すようにしていきましょう。そうすれば徐々に自信もついて、英会話が上手になっていきますよ!