英会話の初心者におすすめ勉強法と初心者が陥りがちな失敗例

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最近では、ひと昔に比べれば手軽に海外旅行に行けるようになりましたし、日本に来る外国人観光客の数も圧倒的に増えてきました。そんな中、外国人と話す機会があり、英語を話せるようになりたい!と思うようになった方もいらっしゃるでしょう。しかし、いざ英会話の勉強を始めようと思っても、書店にはたくさんの本があり、インターネットにもたくさんの情報がありすぎて、どこから手をつけたらいいかわからないのではないでしょうか。そこで今回の記事では、英会話の初心者が陥りやすい失敗点をおさえながら、初心者におすすめの勉強法をご紹介いたします。

目標を設定

初心者が英会話の勉強を始める場合、書店やインターネットでとにかく目に付いたものに手を出してみて、最終的には収拾がつかなくなり、結局英会話力も伸びずに勉強への情熱が終わってしまう場合が多々あります。そんな無駄な時間を過ごさないためにも、まず最も大切なのが、目標を明確に設定することです。目標を決めることによって、勉強のモチベーションを保ち続けることができます。目標は、できる限りはっきりとしたものの方がいいでしょう。例えば「海外旅行に行ける程度の英会話力を身に付けたい」というような曖昧な目標ですと、到達したか否かの判断を下しにくいので、あまりおすすめできません。海外旅行をテーマにするのであれば、「海外旅行中のお店やレストランで、正しく注文ができるようになりたい」ですとか、「海外旅行中に誰かに道を聞けるようになりたい」といった風に、具体的なシチュエーションを想定して目標を立てるようにしましょう。そうすることで、その目標を達成できたら、また次の目標へと、どんどんステップアップしていくことができるのです。途中で勉強をあきらめてしまわないためにも、しっかりと目標を設定するところから始めましょう。

現在のレベルと弱点

目標が設定できたら、今度は自分の現在の英語力や、苦手なポイントはどこかどうかを見極めましょう。英会話の初心者の中にも、「実は文法だけなら完璧」とか、「単語はたくさん知っている」など、個人的なレベルの差があるはずだからです。自分は今なにができていて、なにができないのか、ということを理解することで、自分に必要のない無駄な勉強をしないで済みます。それに、英会話教室やオンラインの英会話レッスンを受けるようなことになったときに、講師に自分の目標やレベルと弱点を話せるようにしておくことで、それに合ったレッスンを提供してくれるでしょう。

英会話レッスンはあと回し

先ほど英会話教室や、オンラインの英会話レッスンについて触れましたが、まったくの初心者がいきなり英会話のレッスンを受講することは、実はおすすめできません。というのも、基本的に英会話レッスンは英語オンリーで会話をする時間なので、講師の言っていることを聞き取るだけのリスニング力がなかったり、自己紹介もきちんとできないほど英単語を知らなければ、レッスンを受ける意味がないからです。お金をかけてレッスンを受けているのに、その時間になにもすることがなく、お金も時間も無駄になってしまいます。また、「英語がわからない!」という状況で精神的なストレスにもなりかねません。もちろん、もうすでにリスニング力が付いていたり、ある程度の文法と単語を発音できるという方であれば、どんどんレッスンを受けてください。それは確実に力になります。しかし、会話をする以前に、英語自体の知識がまだないという方は、英会話レッスンを受けるのはあと回しにして、まずは以下に記す方法で、単語や文法、リスニングのスキルをしっかりと身に付けることをおすすめします。

基礎的な勉強は必須

初心者が陥りがちな失敗の一つに、英語が喋れるというかっこいいイメージだけが先行してしまい、本当に大切な基礎的な勉強を怠ってしまうということがあります。最近よくYouTubeなどでも見かけるように、海外に留学している学生が外国人の友人たちと楽しそうに話していると、うらやましく思うかもしれません。ですが、彼らの英語は、言ってみれば「ブロークン・イングリッシュ」であることがほとんどです。単語の正しい発音もできておらず、文法もめちゃくちゃであることがほとんどです。それに、友達同士であれば通じる適当な表現や、汚い言葉ばかりをやたらと使いがちです。それは本当に「かっこいい」と言えるでしょうか?もしあなたの目標が「ブロークン・イングリッシュでもいいからとにかく英語を話せるようになる」ということであれば、もちろんそれでも構いません。基礎的な勉強を全くせずに、いきなり英会話のレッスンを受けたり、海外に留学したりすることで、すぐにその目標を達成することができます。ですが、せっかくならきちんとした英語を話せるようになりたいと思っている方ですとか、ビジネスやアカデミックの場で英会話が必要になるという方であれば、絶対に単語や文法などの基礎的な勉強はかかせません。

単語の勉強法は、旧式に単語帳を使ってもいいですし、スマートフォンのアプリなどを使ってもいいでしょう。日常会話程度が目標の方は、中学レベルの英単語を、ビジネスやアカデミックの英会話を目標としている方は、自分の興味のある分野に合った単語までを覚えるようにしましょう。語彙力を増やすことで、自分の言いたいことを的確に伝えることができますし、同じ言葉を何度も繰り返してしまって子供っぽく聞こえることもありません。単語を勉強する際は、必ず発音やアクセントもチェックするようにしてください。せっかく単語の意味を覚えていても、正しい発音ができなければ、相手に伝わらない可能性が高いからです。

また、文法の勉強も必須です。もちろん、単語のみの羅列やボディ・ランゲージで会話をすることも可能ではありますが、それではいつか限界が来てしまいます。中学時代の教科書でも、昔使っていた参考書などでも構わないので、ある程度は頭に入れておくことにしましょう。そうすれば、文章を組み立てるのが上手になります。それに、英語には敬語がないと言われていますが、「丁寧な表現」というものは存在します。文法を勉強する段階で、そのような「丁寧な表現」まで学習しておくことで、いざ英会話の実践の場になったときに、失礼な言葉遣いで相手を不快にさせることもありません。

市販の教材の活用法

書店に足を運ぶと、これでもかと言うほど、英会話に関する書籍がたくさん売られています。それらを購入して英会話の練習を始めるのもいいと思います。ですが、本を購入する際に気を付けるべき点がいくつかあります。まず、CDが付いているか否かという点です。最近のほとんどの教材にはCDが付いていますが、たまにCDのないものもあります。CDのない文法書や会話集、フレーズ集などを買ってしまうと、ただ暗記をするだけの勉強になってしまい、途中で飽きてしまいがちです。また、文字だけ見ていてもなかなか頭に残らないという方も多いでしょう。そうならないためにも、必ずCDが付いているかどうかを確かめてから購入するようにしましょう。

次にCDの内容もできたら確認しましょう。教材に載せられているフレーズをただひたすら順番に発音しているものや、日本語で説明があるものなどは、実はあまり意味がありません。あくまで、「英会話」ができるようになりたくて勉強を始めているのですから、CDの内容も「英会話」であるほうが、圧倒的に身に付きます。ですので、「実際の会話の例を収録」などと書籍の紹介欄で書いてあるかどうかを確認するようにしてみてください。

リスニング練習法

英会話の上達に欠かせないのが、リスニングのスキルです。自分が言いたいことを言えても、相手の言っていることが聞き取れなければ意味がないですよね。ですので、上記の単語や文法の基礎的な勉強と並行して、リスニングの練習もするようにしましょう。既に記したように、リスニングの教材は、実際の会話を収録したものである方が役に立ちます。例えば、日本の米軍基地向けの英語のラジオを聞いてみたり、海外ドラマや洋画をたくさん観るようにするのもいいでしょう。ネイティブの実際の英会話を多く耳にすることで、英語特有のイントネーションや会話の間なども習得することができます。海外ドラマや洋画を活用する際は、英語の字幕をつけながら観るようにすると、より効果的です。最近の語学学習に関する研究では、子供に字幕付きでテレビ番組を観させると、子供の読解力が飛躍的に上がるということが発表されました。この研究は母国語の場合での研究結果ではありますが、これは第二外国語を学習する際にも適応できると思われます。耳で聞こえたものを、目で見て確認することにより、耳と目から二重に頭に入れることができるので、非常に効果的です。

英会話レッスンで実践

さて、ここまでご紹介してきたような方法で、基礎的な勉強やリスニングの訓練がある程度完了したら、最後に英会話レッスンを受けてそれらを実践する練習をしていきましょう。それまでインプットしてきた知識を、会話でアウトプットすることで、その知識を改めて自分のものにすることができます。英会話教室に通うのもいいですが、それはちょっと高すぎるという方には、オンラインでの英会話レッスンをおすすめします。料金は安く済みますし、家からできるのでとても手軽です。会社によっては、毎日レッスンを受けられるプランもあるので、たくさん会話の練習をしたい方には最適です。

オンラインで英会話レッスンをする際に、全てを講師任せにするのではなく、能動的にレッスンの内容をリスクエストするようにしてみてください。というのも、オンラインでの英会話レッスンは、毎回講師が異なる可能性が高いので、講師が用意する教材が自分のレベルに合わなかったり、ただ世間話をするだけで終わってしまうということも多いからです。レッスンを受ける前に、質問があればリストアップしておくことは非常に重要です。また、「海外旅行中のお店やレストランで、正しく注文ができるようになりたい」という目標を立てていたのであれば、その目標を講師に伝え、ロールプレイをしてもらうのも効果的でしょう。オンラインでは料金の安いレッスンを提供している資格のない講師もたくさんいますので、講師の調子に合わせてしまって時間の無駄にならないよう、積極的にレッスンプランを立てていきましょう。

英会話の練習に全くお金をかけたくないという方であれば、ランゲージ・エクスチェンジの友人を作ることもおすすめです。ランゲージ・エクスチェンジとは、自分が習いたい言語を教わる代わりに、自分の母国語を相手に教えることです。例えば、日本語を勉強したいと思っているアメリカ人とかイギリス人とかを見つけて、英語を教えてもらう代わりに彼らに日本語を教えるのです。こういった友人はインターネット上で簡単に見つけることができます。この勉強法で注意するべき点は、しっかりと学習意欲を持った友人を見つけることです。たまに、ただ日本人の女の子と仲良くなりたいだけという下心がある変な人もいます。そういう人にひっかからないよう、同性の友人を選ぶようにしたりですとか、自己紹介の欄にしっかりとした目標が書いてあるかどうかなどを参考にして、一緒にきちんと学習していけそうな人を見つけましょう。

まとめ

以上、英会話初心者が陥りがちなポイントを指摘しながら、おすすめの勉強法をご紹介してきました。少し厳しいことを書きましたが、ただなんとなく「英語が喋れるとかっこいいから」というような理由で学習を始めても、途中で飽きてしまうか、中途半端な英語力しか身に付きません。全く異なる言語を話せるようになるには、かなりの努力と忍耐力が必要になります。ですので、まずは自分のレベルに合った的確な目標を定めることから始め、時間をかけても基礎的な学習を怠らずに、効果的な勉強をしていきましょう。

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