誰でも簡単にできる!英会話の初心者におすすめの勉強法

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これから英会話の勉強を始めようと思っている方々の中には、一体何から始めて良いのかわからないという方がいらっしゃるかもしれません。あるいは、英会話の勉強を始めたばかりで、効果のありそうな方法をいろいろ試してみたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。今回の記事では、そんな英会話の初心者のために、まずは何から勉強を始めたらよいのか、そしてどのように勉強するのが効果的かということを考えていきたいと思います。また、現在イギリスに留学中の私の経験に基づいて、初心者でも簡単に英会話をレベルアップさせられるコツもいくつか紹介していきます。

何から始める?

「英語を話せるようになりたい!」、「外国人と英語でおしゃべりしたい!」という気持ちが芽生えると、さっそく英会話教室に通ってみようと思い立つでしょう。しかし、何の予備知識もないまま英語の環境に飛び込んでみても、最初は何も理解できないかもしれません。おしゃべりを楽しむどころか、苦しい思いをしてしまう可能性があります。ですので、英会話の勉強を始めたいと思ったら、まずはある程度の単語と英文法を勉強すべき、と私は考えています。そのために、学校や仕事で忙しいときでも簡単かつ気軽にできそうな勉強法を三つご紹介します。

アプリを活用する

今はほとんどの方がスマートフォンを利用していると思われます。そのスマートフォンのアプリを使えば、通勤時間やちょっとした空き時間で英語の勉強ができます。すでに様々な英語の学習アプリが開発されていますが、その中でも自分に合ったものを使ってみましょう。例えば、単語を集中的に勉強したければ「英単語アプリmikan」や「究極英単語!」など、無料で単語を学習できる使いやすいアプリがあります。また「TOEIC英単語3000単語突破(発音版)」というのは単語の発音を聞いて意味を答えるというクイズができるようになっているので、同時にリスニングの練習にも役立つかもしれません。

単語だけでなく文法も、今の時代はアプリを活用して勉強することができます。「早打ち英文法」などはゲーム感覚で文法の学習ができる上に、英語をよりよく理解するために非常に重要な、英文の並び替え問題が出題される良質なアプリです。他にも、参考書のように使えるアプリもあります。

リスニングもアプリを活用して耳の訓練をしましょう。TOEICの試験対策アプリは日本語訳を確認できますし、リスニングのあとにクイズが出題されるので、一つ一つ理解しながら先に進んでいきたい方におすすめです。またNHK、アメリカのCNN、イギリスのBBCがそれぞれ出しているアプリは、スクリプトを読みながらニュースを聞くことができます。ポッドキャストを利用して、オーディオブック(物語を音読したもの)を聞くのも効果的です。特に、自分がすでに知っている昔話や童話などであれば、すべての英語を聞き取ることができなくても、内容を想像しながら楽しむことができるかもしれません。毎日の通学や通勤時に音楽を聴く代わりに、英語のリスニングの練習をして、少しずつ英語の音に慣れていきましょう。

なお、英語の勉強の際におすすめのアプリについては下記の記事を参考にしてください。

英語アプリを100以上使った私がオススメする最強アプリ10選

全ての英語学習者に捧ぐ!確実に英語レベルがアップする最強アプリ20選

シャドウイングのすすめ

シャドウイング(Shadowing)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。シャドウイングとは、音声を聞いたあとすぐにそれを復唱する練習法のことです。上記のようなアプリを使った学習で、英語の文章や発音に少し慣れてきたなと思ったら、ぜひこのシャドウイングを試してみてください。というのも、この練習法は英語学習に非常に効果的であると言われているからです。

シャドウイングを続けると、たくさんの効果を得ることができます。例えば、英語の発音に慣れる、英語のリズムとアクセントが身につく、単語と単語の繋がりを習得できる、英語をフレーズ単位で頭に入れることができる、などです。

やり方は簡単、まずは自分の好きなリスニング教材と、声の出せる環境を用意しましょう。そして、英語の音声のあとに続いて、それを真似するように発音してみるだけです。もちろん、一語一句すべてを真似する必要はありませんし、聞き取れた単語だけでも構いません。知らない単語があったとしても、意味は気にせずに復唱を続けます。まずはとても短い文章から始めてみても良いでしょう。また、あまりに早すぎてついていけないと感じたら、一文が終わるごとに一時停止して復唱してみても良いと思います。最初は上手くできないかもしれませんが、繰り返して練習するうちに、少しずつ復唱できる単語が増えてくるはずです。

おすすめのシャドウイングの教材は、英語の映画です。登場人物になりきって、セリフを真似するようにしてみましょう。さらに映画はまさに会話の連続なので、会話のリズムや、間、慣用句、感情を表すときのイントネーションなど、実践的な英会話に役立ちそうなポイントを習得することができます。

英語で独り言

さて、アプリで英語の基礎を勉強し、シャドウイングで英語のリズムを身に付けたら、残るは「自分の言いたいことを英語にする」という練習です。これは必ずしも教材が必要なわけではありません。まして、会話の相手も必要ありません。実は、独り言を英語に変換するのが効果的な勉強法なのです。

そもそも、独り言なんて言わない、という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、例えば朝早く家を出た時に、「今日は昨日よりも寒いなあ!」と思ったり、通勤のバスがなかなか来なくて「まだかなあ、早く来ないかなあ」と思ったり、あるいは「今日のランチは何にしようかな」と考えたりと、一日のうちに頭の中では様々な感情が飛び交っていると思います。それらを、もし英語で表現するとしたら何て言えばいいんだろう?と考えてみてください。

実はこれは、意外に難しいです。すぐに正解が思い付かないかもしれませんし、言いたいことを的確に表せる表現がわからないかもしれません。それでも、辞書に頼ったりインターネットで似たような表現を検索してみたりしながら、自分なりのフレーズを増やしていきましょう。少しずつでもこの習慣を身に付けていくと、いざ自分の思ったことを英語で相手に伝えたいと思ったときに、スラッと英語が口から出てくるようになります。

実践編

それでは、ここまでの勉強で英語に自信がつき、実際に英会話の練習をすることになったとします。しかし、いざとなると緊張してしまって上手く話せない、あるいは相手の言っていることが完全に理解できなくて上手く反応できない!ということがあるかもしれません。そこで最後に、現在イギリスに留学中の私が留学当初に経験した実体験をもとに、英会話の初心者でも、ちょっとした工夫を加えるだけで簡単に英会話をレベルアップさせられる方法をご紹介します。

Yes or No、プラスα

初対面の人と話すときは特に、YesかNoで答えられる質問をされることが多いと思います。例えば、Are you a student? (「学生ですか?」)とか、Do you have sisters or brothers? (「兄妹はいますか?」)などです。そんなとき、もちろんYesまたはNoと答えるだけでも会話は成り立ちます。しかし、これだけでは少し物足りない感じに聞こえてしまうのです。実は私も留学当初は、自分から英語で発言する勇気がなく、しばらくYesかNoだけで生活していました…。しかし、反対の立場になって考えてみると、もし自分が日本語で会話をしていて、相手に何か質問をしたとき、返事が「はい、そうです。」とか「いいえ、違います。」だけであったら、次は何を質問しよう、何を話そう、とドギマギしてしまいますよね。相手に質問をするということは、相手の情報を手に入れたいと思って質問するということですから、YesかNo以外にも、プラスαで何か情報を付け加えた返事があると、より会話が弾むでしょう。例えば、こんな感じです。

―Are you a student? (「学生ですか?」)

―No. I work in an IT company. (「いえ、IT企業で働いています。」)

―Do you have sisters or brothers? (「兄妹はいますか?」)

―Yes. I have one older brother. He is a teacher. (「はい、兄が一人います。彼は教師です。」)

このような返事をしてあげれば、質問者はその返事に基づいてさらに深い質問をすることができます。もしどうしても何も付け足すことが思い付かなかったら、同じ質問を相手に返すというのもアリだと思います。つまり、Are you a student?と聞かれたら、No. Are you?といった風に、繰り返しを避けて質問すれば自然に聞こえます。こうすることで、気まずい沈黙も減り、会話がどんどんと進んでいくでしょう。

上手な聞き返し方

相手の発言が聞き取れなかったとき、あるいはよくわからなかったときは、素直に聞き返すのが無難です。学校英語では、おそらくPardon?という表現をよく習います。もちろんこれを使っても構いませんが、もう一つ、英語話者が非常によく使う表現があります。それは、Sorry?という聞き返しです。Sorryは「ごめんなさい」あるいは「残念に思う」という意味で覚えている方がほとんどだと思います。しかし、相手の言ったことが聞き取れなかったとき、Sorry?と言うことで、「ごめん、聞き取れなかった、だからもう一度言ってください。」という意味を含めることができます。便利ですね!ポイントは、しっかりと語尾を上げて発音することです。カタカナで表記すれば、「ソー」よりも「リー」にアクセントを置いて発音するイメージです。

なお、イギリスではこの聞き返し方は一般的ですが、アメリカで育った友人はあまり使わないと言っていました。ですので、国によっても習慣が違うかもしれないので、ご了承ください。

相槌の上手なうち方

相手が話をしているときに、黙ってその話を聞いているのは不自然ですよね。一対一の会話であればなおさら、相手の話に上手く相槌を打つことがスムーズな会話のカギとなります。しかし、英語で相槌を打つとなった場合、どうしたら良いのかわからない方も多いでしょう。実際私も、相槌を打つのがとても苦手でした。最初はどう反応して良いのかわからずに、OhとかAhとか、Wowとかの感嘆詞ばかり使っていた記憶があります。それだけだとあまりにもバリエーションが少ないので、ここでは私が実生活で習得した様々な相槌の打ち方を紹介していきます。

まず、上に挙げた感嘆詞の応用編として、Wonderful! (「すごいね!」)やGreat!(「いいね!」)といった形容詞を使うことができます。相手が言ったことに感情を込めて反応することができますから、会話も弾みます。ただ、これらの感情表現ばかり多用してしまうのも変なので、次に挙げる平常時の相槌も一緒に覚えておいてください。

相手に賛同を表すとてもシンプルな相槌は、Yes、Yeah、Rightなどだと思います。Yesはどんなシチュエーションでも使えますが、Yeahは少し崩れた英語なので、友達同士や仲の良い人に使うようにしましょう。Rightはまさしく「正しい」という意味で、相手の言っていることが正しいときに使いますが、伝わるニュアンスは「そうだね。」くらいの意味です。相手の言っていることに激しく同意したい場合は、Indeed! (「たしかにね!」)やExactly! (「まさにその通り!」)、あるいはAbsolutely!(「全くその通り!」)などを使うと表現の幅が広がります。

反対に、少し反対の意を表したいときは、Really? (「本当?」)やSeriously? (「まじで?」)といった表現が便利です。また、Is that so?(「そうなの?」)とかIs it?(「そう?」)という風に聞き返すこともできます。しかし、最後のIs it?という表現は、相手の発言に文法を合わせなければならないので、最初は難しいと思います。例えば、相手がI think she is a little bit weird.(「彼女ちょっと変だと思う。」)と言ったら、返事はDo you?(「そう思う?」)となります。過去形だったらDid you?など、文法を対応させる必要があるのです。ですので、いきなりこれを目指そうとするのではなく、会話に慣れてきたら取り入れるようにしてみましょう。

Iから始めない

最後に、 英語の表現の幅が広がるちょっとした工夫をお教えします。基本的に英語の文章は主語から始まるので、何か言おうとした場合についI…(「私は…」)と始めてしまいがちです。しかし、「私は〇〇です。」とか「私は〇〇だと思います」ばかり発言していると、バリエーションが広がりません。そこでおすすめなのが、It’s ~ to …という表現です。これは「…するのは~だ」という意味になります。It’sとtoの間にfor+人もしくはof+人というフレーズを挿入すれば、「人にとって」という意味を付け足すことができます。いくつかの形容詞と動詞を知っていればすぐに実践できる表現なので、たまには「私」から文章を始めずに、It’sから始めるようにしてみましょう。いくつか例を挙げてみます。

―I like studying history. It’s interesting to know what happened in the past.

(「歴史を勉強するのが好きです。過去に起きたことを知るのが面白いのです。」)

―It’s hard for me to carry this bag. Could you help me?

(「このカバンを運ぶのはきついです。手伝ってくださいますか?」)

―It’s kind of her to give you a present.

(「君にプレゼントをあげるなんて、彼女優しいね。」)

などなど、慣れてくるとこの表現だけで本当にいろいろなことを表すことができます。何か話そうとしてついうっかり「私は」と始めてしまわずに、It’s ~ to …を使って会話の幅を広げましょう。

終わりに

ここまで、英会話をこれから始めようと思っている人はまず何から勉強を始めるべきか、どのように勉強すべきか、ということ、さらに英会話を始めたばかりのときに陥りやすい事例を挙げながら、英会話の実践的なポイントをご紹介してきました。最初は、自分の言いたいことを上手く英語で表現することができず、悔しい思いをするかもしれません。なかなか上達しなくてもどかしい気持ちになることもあるでしょう。しかし、すぐに諦めてしまわずに、次にその人に会ったときは、前回より少しでも話せるようになるぞ!という前向きな気持ちで練習を繰り返していけば、きっと少しずつ上達するはずです。

とはいえ、堅苦しく考える必要はないと思います。言語がなんであれ、会話は会話だからです。相手のリズムや空気を読みつつ、相手との会話を楽しむ気持ちも忘れずに、楽しく英会話の勉強をしましょう。

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